2014年09月21日

幸せになる百通りの方法 荻原浩

幸せになる百通りの方法 荻原浩 文春文庫

 4本の短編集です。お互いの関連はありません。今の時代にスポットライトが当たっている事柄を素材にして創作した作品群です。
「原発がともす灯の下で」実母、息子夫婦、大学生孫娘、男子高校生孫の5人家族の暮らしで、実母が認知症気味です。章の区切りにある「5360W」とか「6430W」は、Wがワットで、電力の単位だと思います。面白くはないけれど、さびしくなるお話でした。
「俺だよ、俺。」オレオレ詐欺のお話です。売れない劇団員3人が、オレオレ詐欺を仕掛けますが、うまくいきません。
「今日もみんなつながっている」自費出版にまつわるお話です。自称作家が登場します。
「出逢いのジャングル」婚活がテーマです。動物園で、婚活見合いパーティみたいなことが企画実行されます。参加者の頭の中を占めるのは、打算と欲です。
「ベンチマン」リストラされた男性が、そのことを妻に言えません。毎朝、出勤するふりをして、公園のベンチで座ることが習慣になります。
「歴史がいっぱい」戦国時代にはまった女性とその恋人のお話です。
「幸せになる百通りの方法」マニュアル人間男性が登場します。ストリートミュージシャン女性がからみます。

 全体的にハートフル(やさしい気持ちに満ちた)な展開です。


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