2014年06月29日

超高速参勤交代 映画館

超高速参勤交代 映画館

 「高速参勤交代」というタイトルだと思って映画館へ行きました。チケット購入窓口で頭に「超」がつくことに気づきました。
 高速であるために、ルートをショートカットします。歩くのではなく、走ります。お金がないので、途中で行列に並ぶ人々を雇用します。(この部分は、江戸時代の現実でも実際にあったとなにかで聞いたことがあります。)
 優しくて気持ちの温かい映画でした。お勧めします。ごたくが多かったり(もったいぶってくどくど)もしますが、いい映画でした。撮影は現代的なサムライ映画でした。戦闘シーンも迫力がありました。打楽器の音楽もいい。
 映写室はほぼ満席でした。とあるシーンでは、ほぼ全員が大爆笑していました。ところどころも笑えます。最近少なくなった雰囲気です。
 ばかがつくほど、いい人たちが登場します。勧善懲悪方式です。参勤交代をする人たちは善人です。味方になってくれた忍びの服部さんがもらった報酬である銭のシーンでは、胸が熱くなりました。それらは、「銭」ではなく民の「気持ち」です。
 パワハラに対抗する人たちは、パワハラする人物を倒そうとするのではなく、自分たちに与えられた使命を果たそうと努力します。金がなければ、知恵をだせ! 知恵を出して、命令に従って目的を達成してうらみを晴らす。その愚直な態度と姿勢に胸を打たれました。
 殿様をたてる君主主義に少し嫌気がさします。民主主義ではない社会であり、封建的です。されど、殿の責任は重い。ただ、映画の中の殿は民から見た理想であり現実ではありません。
 伏線となった「大根(たくわん)」、殿さまの閉所恐怖症、飢饉のときの援助の配置がよかった。
 福島県のいわき市から江戸までのルートです。冒頭付近で出る「高萩」というところは、小学生の頃に暮らしたことがある土地で、土地勘があります。昔は、山の上に宇宙からくる電波をとらえるためなのか、大きなパラボラアンテナがありました。もうひとつの牛久市にはいったことがありませんが、背の高い観音さまがあることは知っています。土地を知っていると物語への愛着も湧きます。
 以下は考えすぎの蛇足です。いわゆる忍者は、1700年代中頃のこの時代、もう存在の必要がなくなってしまい、存在していなかったような気がします。また、忍者役の役者さんは背が高くてがっしりしていて年齢も高そうで忍者らしくありませんでした。
 いい脚本でした。城戸賞受賞作品とありました。映像化されなければ、脚本の意味がありませんから、今後も同賞の映像化を望みます。


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