2014年06月28日

トウキョウソナタ 映画 DVD

トウキョウソナタ 映画 DVD

 なんとも暗い奇妙な映画でした。
 角田光代作「空中庭園」に似たストーリー展開でした。
 4人家族がいる。
 タニタの総務課長をリストラされた香川さん。そもそも、総務課長がリストラされるのだろうか。リストラを通告するポストです。家族に解雇されたことを隠して求職活動をしながら転落していきます。健康保険証を使えなくなるわけだから隠し通せるはずもない。設定に無理あり。
 母親、妻役が小泉今日子さん。先日見た「星守る犬」同様に、崩壊していく家族のメンバーのうちのひとりを演じている。あの映画では、製造業の西田敏行さんがリストラされてホームレスになった。
 米軍に入隊した長男。米軍入隊自体がありそうにない。ピアノ演奏の天才次男。これもありえない。
 小泉さんは強盗に脅されて、外車を運転していた。逃げるチャンスを放棄する気持ちはわかるけれど、その意思は頼りない。罪を犯した次男の処遇もおかしい。
 「家族」を否定し、「家族」を肯定する経過をたどるドラマでした。メンバーは散りぢりになるけれど、最後は我が家に戻ってきます。小泉さんのセリフが光っています。「自分はひとりしかいない」、「やり直すことができるか」
 前半はだましあいです。家族にしても個々にしても、生き方のない暮らしであり、人間生活は、終わっています。後半は、真実を語る。前半では、時代をさかのぼりながら、鑑賞者は、昔、確かにあった家族のありようは、どこへ行ってしまったのだろうかという苦悩にさいなまれます。
 ドーナツにしてもピアノにしてもその伏線は生かされていません。


この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t101234
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい