2023年06月16日
ライスボールとみそ蔵と 横田明子
ライスボールとみそ蔵と 横田明子・作 塚越文雄・絵 絵本塾出版
タイトルは、おにぎりとおみそをつくる場所としての蔵ということでいいのでしょう。
どうして、おにぎりをライスボールにしたのかはまだわかりません。『おにぎり』でいいような……
これから読み始めます。
本の帯に『……みそ屋は大きらい……』とあります。ここ名古屋地区は、みそ汁は『赤だし』で、赤みそ食文化の地域です。みそだらけです。違和感をもちながら読み始めます。(いわかん:しっくりしない感じ。みそ味料理はおいしいです。名古屋メシには、赤みそが付きものです)
(1回目の本読み)
ざーっと目を通しながら最後のページまでいきます。
味噌市(みそし)にある新町(しんまち)小学校4年3組 担任は、小山先生。味噌市には、自動車工場があるそうです。新興住宅地。江戸時代からの蔵のまち。山に囲まれた盆地のようです。小学校では、週に二回英語の授業がある。教えるのは小山先生。
ユキ(長谷川幸):海外からの帰国子女。女子。イギリスのロンドンに三年間いた。父親の海外赴任についていったような記事です。英語がペラペラです。ナスのみそいためが好きらしい。
ジュン(上原):男子。自宅が、みそ屋(古い蔵で、みそをつくる)で、屋号(やごう。店の名前)が『塩屋』。この子が主人公のようです。祖父と父がいる。祖父は厳しい人だそうです。4年生である同級生のタロウに「みそっ子」とからかわれることがイヤです。
アヤノ(宮沢):クラスメート女子
タロウ(小林太郎):クラスメート。いろいろ文句が多そうな男子。給食のナスを紫色、みそを茶色と表現して食べたくないといやがる。給食の時は、教室で、ジュンとタロウが横並び、向かい合わせでアヤノとユキが机で四角い島をつくって顔を見合って、みんなで食べる。タロウは、だれとでも気安く話ができる。ひょうきん(ふざけて、人を笑わせようとする)
この本の目次は、①から⑩まであります。ナスのみそいための話、ユキちゃんの話、塩屋の話、世界の話、笑顔の話、みそ料理の話、ユキちゃんの話、神さまの話、おもてなしの話、ようこそみそ蔵の話、そんな話が書いてあります。ジュンが、ユキちゃんを好きになるような展開が予想されます。(読み終えて、そうでもありませんでした)
給食のおかずです。「ナスのみそいため」「イワシのかば焼き」「ご飯」「牛乳」です。
お米の給食はめずらしい。
お米とみそで、この場所は、米どころ(おいしいお米がたくさんとれる)だろうから、新潟県とか、富山県、東北の山形県などの場所を想像しました。
お昼は給食で「みそいため」帰宅して夕食も「みそいため」です。メニューがかぶるといやがる人もいますが、熊じいさんは、そんなことは気にしません。かまいません。
ユキちゃんが、ジュンの家にある蔵の中を見たいそうです。
みそ蔵を見るために、ユキちゃんが、ジュンの家に来ました。
なにやら、おじいさんが、みそ蔵のことに関して口やかましいらしい。
きちんとしなければなりません。
まあ、みそが商売道具です。みそのおかげで、みんなが生活していけます。みそはだいじです。おじいさんはきちんとした職人気質をもつ人なのでしょう。
英会話が得意なユキが、外国人観光客のふたりと路上でお話しします。みそ蔵を見学したいそうです。なるほど、外国の人は日本の食文化に興味があるわけか。とりあえず、今すぐ見学の案内はできないけれど、店でおみそを買ってねと案内しました。
おみそ屋さんがどうして「塩屋」という名前なのか。(これからわかるのでしょう。読み続けます)(38ページに説明がありました。みそ屋は、もとは塩屋だったそうです)
アンティーク:古美術。こっとう品。古いもので価値が感じられるもの。
えんぎ石:蔵を守る石。本文を読みましたがよくわかりませんでした。石が自力で起き上がったそうです。
みそ蔵:二百年くらい前に建った。1823年ころです。江戸時代です。伊能忠敬(いのうただたか)が、日本地図をつくっていたころです。
(つづく)
蔵の中は日陰だから涼しい。
足下(あしもと)は地面です。コンクリートやアスファルト、板張りではありません。土が冷やっこい。
蔵の中のこと、みそ製造のための道具類についての説明があります。
文章を読んでいると『おみそ』が生きているような感覚があります。
ジュンのお父さん登場です。
さらにおみその説明です。ひとつの樽(たる)に、3トンの重さのおみそが入っているそうです。20万食分とはたいそうな量です。人口20万人の市はけっこう大きい。
はっこう食品の説明があります。納豆(なっとう)とかパンとか、微生物を活用して食べ物をつくります。納豆はなっとう菌(きん)、パンはイースト菌(きん)、なんだかマンガ『アンパンマン』に出てくる『バイキンマン』のようです。バイキンマンは、世の中では、必要な存在なのです。
みそは、塩と大豆と米こうじでできているそうです。『米こうじ(「種コウジというコウジ菌。微生物」』コウジ菌が働く。(発酵はっこうという)
まず『みそ』よりも『塩』が大事だった。
なぜかを調べてみました。
人間の体を維持していくためには『塩』が必要です。
塩は、体の働きを維持してくれる。
塩が不足すると体調が悪化する。血液、消化液、リンパ液などのなかに塩の成分が溶け込んでいる。
こちらの本では37ページに『……みそは塩をたくわえるために考えられたものだ……』とあります。(そうなのか、みそがメインで、塩は付け足しだと思っていました)
戦国時代や江戸時代のお話が出ます。
北前船(きたまえぶね):江戸時代から明治時代に日本列島近海をぐるりと回っていた帆船。運搬する商品のなかに『塩』があった。塩の売買をする店を『塩屋』といった。
塩の街道:愛知県から長野県まで『塩付街道』があったと聞いたことがあります。
ジュンの父親からおみそ製造の歴史が語られます。
日本では第二次世界大戦後、食生活がパンを中心にしたものに変化して、みそを使うことが減ったそうです。なのに、外国であるイギリスロンドンでは和食ブームでみそを使うことが増えたそうです。不思議なものです。お互いに『ないもの』にあこがれるのが人間の心理です。
『蔵(くら)』を観光コースにする。おもに、外国からの観光客がお客さんでしょう。
職人気質があるらしきじいちゃんは、蔵の中に人が入るのを嫌うようです。
じいちゃん対策案のひとつが、蔵の中に見学スーペースを仕切る仕切りをつくる。もうひとつが、みっつある蔵のうちのひとつだけを見学場所にする。
つまらないことかもしれませんが文中で『ユキちゃん』の『ちゃん』はないほうが読みやすいです。意味がすっきり通じます。書き手が、ていねいさに気をつかいすぎだと思います。
(つづく)
こんどは、ジュンがユキのマンションを訪問します。
ロンドン暮らしをしていたせいか、部屋の雰囲気は外国風です。
マフィン:ケーキ上の焼き菓子。紙製のカップのなかにできている。
ナゲット:鶏の肉のかたまりにパン粉をまぶしてあげたもの。
ステーキソースが、みそ味でした。
風味(ふうみ):上品な味わい
ジュンのおじいさんはいますが、おばあさんはいないようです。
(つづく)
みそ料理として『みそにぎり』が紹介されます。
その部分を読んでいて、熊じいさんのもうすぐ90歳になる実母が、昔『なめみそ』というものをごはんにつけて食べていたことを思い出しました。
そういえば、おかしみたいな『ピーナッツみそ』を自分はこどものときに食べていました。
(つづく)
読み終えました。
うーむ。どうもわたしには合わない作品でした。
おとなが書いたこどもの世界です。
おとなが、こどもに、こどもは、こうあるべきだとしつける内容でした。
こどもはおとなに従うのです。
こどもは、おとなの言うことをきくのです。
権力的な構図を感じました。
81ページ以降の感想を記します。
新しくできたみそです。『新みそ』といいます。
音楽係:音楽係ってなにをするのだろう? みんなの前で楽器を演奏して楽しませるという記事をネットで見つけました。ほかに、朝の会や給食のときに音楽を流す。(それは放送部ではなかろうか)
83ページ、ジュンの言葉『ぼくは好きでみそ屋に生まれたわけじゃない』(だれだってそうです。たいていは、どうして自分はこんな家に生まれてきてしまったんだと思うことが多い。だから、思春期をへて、巣立ちができます。(家を出て、自活して、自立する)みそ屋がイヤなら継がなければいい。ちゃんとした親なら、こどもにそこまで強制する気持ちはありません。こどもの人生はこどものものです。もうひとつ、自分の家の仕事には誇りをもったほうがいい。たいていは、どんな仕事でも世のため人のためになっています)
設定として、ジュンは、女子でもよかったのではないか。
87ページ、ロンドンから来るという『ウィル』は、女なのか男なのかわかりません。(意図的に、中性的にしてありました。あとのページでわかります)
ファンタスティック:すばらしい、ステキ、優れている(すぐれている)
シンクロ:タイミングが合う。同時に起きる。
ウェルカム:ようこそ、歓迎します、よろこんで。
『蔵の神さま』
なんでも、神さまのおかげにするのはどうかと思う今日この頃のご時世です。(ごじせい:時代背景)
しばらく前に、宗教二世の人たちの苦悩が書かれた本を読みました。あまりにも気の毒でした。
『信仰から解放されない子どもたち #宗教2世に信教の自由を 横道誠 編・著 明石書店』
神さまは、いたらいいけれど、いないのです。自分でがんばらないといけないのです。
神の存在を肯定するようなことを、まだ、人生体験の少ないこどもに教えることは危険です。人からだまされやすい善人に育ってしまいます。
その本の中では、親は、こどもが18歳になるまで、こどもに宗教を強制しないという法律なりが必要だというメッセージがありました。『宗教活動を18歳未満は禁止にする。成人後、各自がどうするのかを判断する』ということでした。
本作品では、神さまがみそをつくってくれる『コウジきん』を守ってくれていると定義します。蔵には、神が宿っているのです。(やどっている:すみかにしている。とどまっている)
いまどきのこどもが本当に喜ぶのだろうかという疑問がわきました。
みそ蔵の見学、みそ蔵でのみそにぎりとみそ汁の食事です。
『みそっ子レストラン』がキャッチフレーズです。(呼び込みのかけ声)
今、NHKBSで『あまちゃん』の再放送がされていて見ているのですが『海女カフェ(あまかふぇ)』と発想が重なりました。海女さん(あまさん)たちが、まめぶというお汁とセットで、うに丼(うにどん)やコーヒーを提供します。
そうか、外国人観光客の対応をするから『ライスボール(おにぎり)』という表現なのか。
加えて、英語、英会話表現が多い記述になっています。(最近の外国人はけっこう日本語を話すので日本語でいいのではないか。あんがい、外国人は日本人と日本語で会話したいという希望をもっているのではないか)
そんなことをいろいろ考えて終了した読書でした。
タイトルは、おにぎりとおみそをつくる場所としての蔵ということでいいのでしょう。
どうして、おにぎりをライスボールにしたのかはまだわかりません。『おにぎり』でいいような……
これから読み始めます。
本の帯に『……みそ屋は大きらい……』とあります。ここ名古屋地区は、みそ汁は『赤だし』で、赤みそ食文化の地域です。みそだらけです。違和感をもちながら読み始めます。(いわかん:しっくりしない感じ。みそ味料理はおいしいです。名古屋メシには、赤みそが付きものです)
(1回目の本読み)
ざーっと目を通しながら最後のページまでいきます。
味噌市(みそし)にある新町(しんまち)小学校4年3組 担任は、小山先生。味噌市には、自動車工場があるそうです。新興住宅地。江戸時代からの蔵のまち。山に囲まれた盆地のようです。小学校では、週に二回英語の授業がある。教えるのは小山先生。
ユキ(長谷川幸):海外からの帰国子女。女子。イギリスのロンドンに三年間いた。父親の海外赴任についていったような記事です。英語がペラペラです。ナスのみそいためが好きらしい。
ジュン(上原):男子。自宅が、みそ屋(古い蔵で、みそをつくる)で、屋号(やごう。店の名前)が『塩屋』。この子が主人公のようです。祖父と父がいる。祖父は厳しい人だそうです。4年生である同級生のタロウに「みそっ子」とからかわれることがイヤです。
アヤノ(宮沢):クラスメート女子
タロウ(小林太郎):クラスメート。いろいろ文句が多そうな男子。給食のナスを紫色、みそを茶色と表現して食べたくないといやがる。給食の時は、教室で、ジュンとタロウが横並び、向かい合わせでアヤノとユキが机で四角い島をつくって顔を見合って、みんなで食べる。タロウは、だれとでも気安く話ができる。ひょうきん(ふざけて、人を笑わせようとする)
この本の目次は、①から⑩まであります。ナスのみそいための話、ユキちゃんの話、塩屋の話、世界の話、笑顔の話、みそ料理の話、ユキちゃんの話、神さまの話、おもてなしの話、ようこそみそ蔵の話、そんな話が書いてあります。ジュンが、ユキちゃんを好きになるような展開が予想されます。(読み終えて、そうでもありませんでした)
給食のおかずです。「ナスのみそいため」「イワシのかば焼き」「ご飯」「牛乳」です。
お米の給食はめずらしい。
お米とみそで、この場所は、米どころ(おいしいお米がたくさんとれる)だろうから、新潟県とか、富山県、東北の山形県などの場所を想像しました。
お昼は給食で「みそいため」帰宅して夕食も「みそいため」です。メニューがかぶるといやがる人もいますが、熊じいさんは、そんなことは気にしません。かまいません。
ユキちゃんが、ジュンの家にある蔵の中を見たいそうです。
みそ蔵を見るために、ユキちゃんが、ジュンの家に来ました。
なにやら、おじいさんが、みそ蔵のことに関して口やかましいらしい。
きちんとしなければなりません。
まあ、みそが商売道具です。みそのおかげで、みんなが生活していけます。みそはだいじです。おじいさんはきちんとした職人気質をもつ人なのでしょう。
英会話が得意なユキが、外国人観光客のふたりと路上でお話しします。みそ蔵を見学したいそうです。なるほど、外国の人は日本の食文化に興味があるわけか。とりあえず、今すぐ見学の案内はできないけれど、店でおみそを買ってねと案内しました。
おみそ屋さんがどうして「塩屋」という名前なのか。(これからわかるのでしょう。読み続けます)(38ページに説明がありました。みそ屋は、もとは塩屋だったそうです)
アンティーク:古美術。こっとう品。古いもので価値が感じられるもの。
えんぎ石:蔵を守る石。本文を読みましたがよくわかりませんでした。石が自力で起き上がったそうです。
みそ蔵:二百年くらい前に建った。1823年ころです。江戸時代です。伊能忠敬(いのうただたか)が、日本地図をつくっていたころです。
(つづく)
蔵の中は日陰だから涼しい。
足下(あしもと)は地面です。コンクリートやアスファルト、板張りではありません。土が冷やっこい。
蔵の中のこと、みそ製造のための道具類についての説明があります。
文章を読んでいると『おみそ』が生きているような感覚があります。
ジュンのお父さん登場です。
さらにおみその説明です。ひとつの樽(たる)に、3トンの重さのおみそが入っているそうです。20万食分とはたいそうな量です。人口20万人の市はけっこう大きい。
はっこう食品の説明があります。納豆(なっとう)とかパンとか、微生物を活用して食べ物をつくります。納豆はなっとう菌(きん)、パンはイースト菌(きん)、なんだかマンガ『アンパンマン』に出てくる『バイキンマン』のようです。バイキンマンは、世の中では、必要な存在なのです。
みそは、塩と大豆と米こうじでできているそうです。『米こうじ(「種コウジというコウジ菌。微生物」』コウジ菌が働く。(発酵はっこうという)
まず『みそ』よりも『塩』が大事だった。
なぜかを調べてみました。
人間の体を維持していくためには『塩』が必要です。
塩は、体の働きを維持してくれる。
塩が不足すると体調が悪化する。血液、消化液、リンパ液などのなかに塩の成分が溶け込んでいる。
こちらの本では37ページに『……みそは塩をたくわえるために考えられたものだ……』とあります。(そうなのか、みそがメインで、塩は付け足しだと思っていました)
戦国時代や江戸時代のお話が出ます。
北前船(きたまえぶね):江戸時代から明治時代に日本列島近海をぐるりと回っていた帆船。運搬する商品のなかに『塩』があった。塩の売買をする店を『塩屋』といった。
塩の街道:愛知県から長野県まで『塩付街道』があったと聞いたことがあります。
ジュンの父親からおみそ製造の歴史が語られます。
日本では第二次世界大戦後、食生活がパンを中心にしたものに変化して、みそを使うことが減ったそうです。なのに、外国であるイギリスロンドンでは和食ブームでみそを使うことが増えたそうです。不思議なものです。お互いに『ないもの』にあこがれるのが人間の心理です。
『蔵(くら)』を観光コースにする。おもに、外国からの観光客がお客さんでしょう。
職人気質があるらしきじいちゃんは、蔵の中に人が入るのを嫌うようです。
じいちゃん対策案のひとつが、蔵の中に見学スーペースを仕切る仕切りをつくる。もうひとつが、みっつある蔵のうちのひとつだけを見学場所にする。
つまらないことかもしれませんが文中で『ユキちゃん』の『ちゃん』はないほうが読みやすいです。意味がすっきり通じます。書き手が、ていねいさに気をつかいすぎだと思います。
(つづく)
こんどは、ジュンがユキのマンションを訪問します。
ロンドン暮らしをしていたせいか、部屋の雰囲気は外国風です。
マフィン:ケーキ上の焼き菓子。紙製のカップのなかにできている。
ナゲット:鶏の肉のかたまりにパン粉をまぶしてあげたもの。
ステーキソースが、みそ味でした。
風味(ふうみ):上品な味わい
ジュンのおじいさんはいますが、おばあさんはいないようです。
(つづく)
みそ料理として『みそにぎり』が紹介されます。
その部分を読んでいて、熊じいさんのもうすぐ90歳になる実母が、昔『なめみそ』というものをごはんにつけて食べていたことを思い出しました。
そういえば、おかしみたいな『ピーナッツみそ』を自分はこどものときに食べていました。
(つづく)
読み終えました。
うーむ。どうもわたしには合わない作品でした。
おとなが書いたこどもの世界です。
おとなが、こどもに、こどもは、こうあるべきだとしつける内容でした。
こどもはおとなに従うのです。
こどもは、おとなの言うことをきくのです。
権力的な構図を感じました。
81ページ以降の感想を記します。
新しくできたみそです。『新みそ』といいます。
音楽係:音楽係ってなにをするのだろう? みんなの前で楽器を演奏して楽しませるという記事をネットで見つけました。ほかに、朝の会や給食のときに音楽を流す。(それは放送部ではなかろうか)
83ページ、ジュンの言葉『ぼくは好きでみそ屋に生まれたわけじゃない』(だれだってそうです。たいていは、どうして自分はこんな家に生まれてきてしまったんだと思うことが多い。だから、思春期をへて、巣立ちができます。(家を出て、自活して、自立する)みそ屋がイヤなら継がなければいい。ちゃんとした親なら、こどもにそこまで強制する気持ちはありません。こどもの人生はこどものものです。もうひとつ、自分の家の仕事には誇りをもったほうがいい。たいていは、どんな仕事でも世のため人のためになっています)
設定として、ジュンは、女子でもよかったのではないか。
87ページ、ロンドンから来るという『ウィル』は、女なのか男なのかわかりません。(意図的に、中性的にしてありました。あとのページでわかります)
ファンタスティック:すばらしい、ステキ、優れている(すぐれている)
シンクロ:タイミングが合う。同時に起きる。
ウェルカム:ようこそ、歓迎します、よろこんで。
『蔵の神さま』
なんでも、神さまのおかげにするのはどうかと思う今日この頃のご時世です。(ごじせい:時代背景)
しばらく前に、宗教二世の人たちの苦悩が書かれた本を読みました。あまりにも気の毒でした。
『信仰から解放されない子どもたち #宗教2世に信教の自由を 横道誠 編・著 明石書店』
神さまは、いたらいいけれど、いないのです。自分でがんばらないといけないのです。
神の存在を肯定するようなことを、まだ、人生体験の少ないこどもに教えることは危険です。人からだまされやすい善人に育ってしまいます。
その本の中では、親は、こどもが18歳になるまで、こどもに宗教を強制しないという法律なりが必要だというメッセージがありました。『宗教活動を18歳未満は禁止にする。成人後、各自がどうするのかを判断する』ということでした。
本作品では、神さまがみそをつくってくれる『コウジきん』を守ってくれていると定義します。蔵には、神が宿っているのです。(やどっている:すみかにしている。とどまっている)
いまどきのこどもが本当に喜ぶのだろうかという疑問がわきました。
みそ蔵の見学、みそ蔵でのみそにぎりとみそ汁の食事です。
『みそっ子レストラン』がキャッチフレーズです。(呼び込みのかけ声)
今、NHKBSで『あまちゃん』の再放送がされていて見ているのですが『海女カフェ(あまかふぇ)』と発想が重なりました。海女さん(あまさん)たちが、まめぶというお汁とセットで、うに丼(うにどん)やコーヒーを提供します。
そうか、外国人観光客の対応をするから『ライスボール(おにぎり)』という表現なのか。
加えて、英語、英会話表現が多い記述になっています。(最近の外国人はけっこう日本語を話すので日本語でいいのではないか。あんがい、外国人は日本人と日本語で会話したいという希望をもっているのではないか)
そんなことをいろいろ考えて終了した読書でした。