2023年06月13日

11ぴきのねことあほうどり 馬場のぼる

11ぴきのねことあほうどり 馬場のぼる こぐま社

 かなりおもしろいです。
 こんど親戚のちびっこたちに会ったときにプレゼントする候補の一冊に入れておきます。

 以前読んだ同作者の絵本が『11ぴきのねこ 馬場のぼる こぐま社』1967年が初版(昭和42年)でした。
 これから読む『11ぴきのねことあほうどり』は、1972年初版です。(昭和47年)ロングセラーの絵本です。

 『11ぴきのねこが コロッケのみせをはじめました』から始まります。

 コロッケ販売店です。『ごっこ遊び』があります。
 ちびっこは『ごっこ遊び』が大好きです。
 じゃがいもをゆでて、つぶして、パン粉をつけて、油であげます。
 どんどんつくって、どんどん売ります。

 たくさんつくりすぎて、売れ残ったコロッケを毎日食べるねこ11ぴきです。
 コロッケを食べ飽きました。
 熊じいさんも、以前、健康にいいと聞き、鶏(にわとり)のレバーを食べ続けていたら、レバーは、もうやめてくれと、体が拒否するようになって、今では1個もレバーを食べられません。
 ねこたちは、もうコロッケはいい。とりの丸焼きを食べたいと言い出します。
 そこへ、とりが一羽入ってきます。あほうどりです。
 こわ~いふんいきがあります。ねこたちが、あほうどりを食べようと考えています。

 ねこたちは、あほうどりをだまそうとします。
 たくさんのコロッケをあほうどりに提供します。
 (人間界にもありそうです。ブラックユーモアです。こどもさんにはわからないでしょう)
 どうなるんだろう?
 あほうどりにコロッケをたくさん食べさせてからあほうどりを食べる。太らせてから食べる。
 そういえば、前回読んだ『11ぴきのねこ』でも『食べる』がテーマで、食べられるのは大きなお魚でした。

 ねこが11ぴきいます。
 あほうどりが言うには、あほうどりも家に帰れば11わいるそうです。
 一匹のねこが各自lわのあほうどりを食べることができる。
 しめしめと思う11ぴきのねこたちです。

 夢があります。
 おさかなバルーンにぶら下がったゴンドラに11ぴきのねこたちが乗っています。気球です。気球は、あほうどりの家へ向かっています。

 あほうどりのメンバーが1わずつ登場してきます。(どうなる?!)
 ねこたちは、うれしそうです。
 到着したあほうどりの家では、固まっている11ぴきのねこたちを、あほうどりたちがじょじょに囲んでいきます。つかまえられているのは、ねこたちのほうです。立場が逆転しつつあります。
 うわーー 怪獣だーー さいごの11わめが、巨大なあほうどりだーー おもしろい!
 ねこたちの逆転負けです。
 本読みをしたら、ちびっこたちは、あほうどりのみかたの立場になって、おおよろこびすることでしょう。
 あほどりたちの要求をのんで、ねこたちは、必死であほうどりがたべるためのコロッケをつくるのでした。  

Posted by 熊太郎 at 06:42Comments(0)TrackBack(0)読書感想文