2019年09月24日

コードブルー ドクターヘリ緊急救命 邦画DVD

コードブルー ドクターヘリ緊急救命 邦画DVD 2019年公開

 評判のいいドラマ・映画のようですが、観るのは初めてです。
 見終わってみて、良かった名セリフは、臓器移植をしたこどもさんに「君は、私たちの希望だ。強く生きてください」、自分はどうしたら良かったのかを問われたベテラン医師が、「わからんよ。自分も毎日迷いながらやっている」、あと、最後の田所先生からの結婚祝辞のハガキの文面でした。
 
 緊張感が連続したあとの小学生向け講習を聞いて、ドクターヘリというは、医師を現場に運ぶことを始めて知りました。患者を病院に運ぶことがメインだと誤解していました。

 救急搬送、医療救助、それにともなう処置というものは、シンプルで、淡々と運ぶものだと思っています。シンプルな作業をどう、ドラマチックな展開にもっていくのだろうかというところに興味がいきます。
 各自の心の悩みを重ねて複雑化してあります。登場人物たちの家庭・家族環境は恵まれているわけではないというところが気に入りました。結婚式もなかなか普通には挙げられないようです。
 無理にドラマチックな光景にもっていく脚本です。映画ですからしかたがありません。
 アルコール依存の人はあんなふうにはならないとか、虐待の被害者だった大人になった男性の扱いも甘いのではないかとか、情に流されすぎのような気がしましたが、それで、満足される観客の方もおられるでしょう。医療と福祉の場面がありますが、福祉のほうに重きを置いているように感じました。男みたいな女の人たちが主人公の映画でした。お説教くさいかなという部分あり。されど、ハートフル(優しくて心が温まる)にまとめてあります。  

2019年09月23日

フォルトゥナの瞳 邦画DVD

フォルトゥナの瞳 邦画DVD 2019年公開

 小説は読んだことがあります。本の内容はもう正確には覚えていません。当時の書評を読むと、設定が小説と映画では異なるようです。
 暗い雰囲気の映画でした。不自由な予知能力者です。先日、横浜市で大型トラック立ち往生の踏切電車衝突事故があったので、映像がリアルに感じられました。
 有村架純さんの可愛らしさに目がいってしまい、内容に感情移入がしづらかった。
 木山慎ちゃんは、飛行機事故で生き残ったけれど、ずっと、自分が生き残った意味を探し続けていた。桐生葵(有村架純)さんと出会って、色のない世界が、色のある世界に変化した。ラブストーリーに重きをおいた映画でした。「純愛」を極めることがテーマと受けとめました。


2015年1月14日読書感想文記事
フォルトゥナの瞳 百田尚樹(ひゃくたなおき) 新潮社
 出足が良かっただけに、惜しい。結末まできて、うーん。どうかなあ。
 この作家さんの文章は早読みができるので、5時間ぐらい、1日で読みました。読ませる興味を呼び起こす力は強い。
 他人の死期がわかる。書中の表現では、他人の死の予兆が見える。
 以下、読書の経過です。
 主人公木山慎一郎28歳。4歳の頃、自宅火災で両親と妹を失い施設で育つ。中卒後、定時制高校に通いながら働き、今は、高級車のコーティングの仕事をしている。舞台は神奈川県川崎市、横浜市周辺です。以前何度か訪れたことがあるので、身近でした。
 はじまりで、就職口がなかなか見つからない木山をとおして、現代の世相がかかえる課題を扱っており、いい本にあたったかなと思わせてくれました。遠藤社長のセリフ、学歴で車は磨けないがよかった。
 読み進めるワクワク感があります。自分の好みの物語世界です。
 このあと同様の事例を並べて、そのあとどうもっていくのか。身近な人の死につなぎ、最後は亡くした家族の話もしくは、主人公自身の話につなげるというのはどうだろうか。
 予知能力をもった者は、自分が「死に神」に思えてくるだろう。仏教の世界。巡り合わせ、「縁」。
 その能力を活用して、富豪になってゆくのか。
 その能力は、人を殺める(あやめる)ことにも使えるようになるだろう。
 出し抜かれたような展開になったが、洋画ゴーストが頭に浮かんだ。
 展開を予測できなくなってきた。
 話題が恋愛に流れたのはどうか。理屈っぽくなってきて、素材の魅力が低下してきました。
 後半に向かって、不気味さは、増してきました。情に流されるのか。流れはその方向へ向かっている。読み手も主人公と一緒に迷うし悩む。外を出歩かずに、ふとんにもぐってひきこもっていた方がいい。 
 本格派の小説ではない。アイデア伸ばしの虚構想像。女性像に固定観念があります。女性が女神になってしまっています。
 疑問が残った部分として、指輪が戻った理由(なんとなくはわかる)、とある人の死因が不明。
 自分の考えとしては、「運命」というものは、途中経過で何がどう変化しようと、迎える結末は変わらないと悟っています。
 ラストシーンで、自発的にこうする人はいない。何かの縛りがほしい。  

2019年09月22日

メシが食える大人になる! よのなかルールブック

メシが食える大人になる! よのなかルールブック 高濱正伸 日本図書センター

 広告を見て興味をもち取り寄せました。
 人生のアドバイス本です。前書きにある「これからの日本は厳しい時代を迎える。日本の経済は下り坂にある。人間関係も薄くなっている」は的確な指摘です。
 50のルールで構成されています。文章とイラストです。ときに、イラストのほうに気持ちが傾いていることがある読書でした。
 ごもっともなことが書いてあります。あたりまえのことをあたりまえにできないから悩むということはあります。
 読みながら考えたことです。「運」がいる。とくに、いい人に恵まれる「運」がいります。それから、なるべく悪人(善人を利用して利益を得ようとする人)から距離を置く。
 気に入ったアドバイスは多い。「笑い」の大切さ。
相手の心に耳を澄ます。人の言っていることと、その人の腹の中は正反対ということはよくあります。
 健康第一。
 歳をとってくると、アドバイスをしてくれる人が減ってきます。自分で考えなければならないのと、愛想をつかされている面もあります。
 「身近な人にこそていねいに」は、なかなかむずかしい。夫婦、親子、きょうだいで、よくもめるのは、言いたいことをストレートに言ってしまうからなのでしょう。それでうまくいくときもあるし、うまくいかないときもあります。
 もうひとつ気に入ったアドバイスとして、「親に完ぺきを求めない」
 「親にとってうれしいのは、こどもが笑って生きていること」も良かった。
 「変わることを恐れない」は、人によりけりでしょう。時代から置いていかれていても、しぶとく生きている人はたくさんいます。  

Posted by 熊太郎 at 07:06Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2019年09月21日

北の国から‘87 初恋 DVD

北の国から‘87 初恋 DVD

 黒板純は中学3年生に成長しています。中学卒業後の進路として、東京へ行くか、富良野に残るかです。あわせて、可愛らしい女の子れいちゃん(横山めぐみさん)が登場して、純がひとめぼれをします。
 ときめく思春期のむらむらとしての気持ちの芽生えがおもしろい。純のひとりごとのひとり芝居が笑えます。ドラマの前半から長時間、独り芝居、ふたり芝居の形態が続きます。
 純は、でずっぱりで、元気がいいのがいい。
 青春映画を観ているようです。
 東京へ行く=父さんを捨てるという決断があります。当時の日本の状況を思うと深刻ですが、とても便利になった現在では、北海道と東京は近い。当時をふりかえれば、せつない昔の暮らしがありました。
 ひとりの負債をみんなでかぶるのが、農家ですとあります。原因を突き詰めて、ののしりあって、責めたほうが、あとあと、責められる立場になってという、ブーメラン現象が起きます。
家の玄関に張り出されていた「夜逃げします」の趣旨の告知文が、きれいな文字で書いてあったのが印象的でした。
 亡くなった方も出演されていて、なつかしい。  

2019年09月19日

記憶にございません 映画館

記憶にございません 邦画 映画館

 真面目で誠実な映画でした。明るく楽しく笑うことができました。
 なんだか、ピンとこない(中井貴一総理大臣がすでに記憶喪失になっている状態から始まる)でだしでしたが、記憶は、ラストシーンでどうなるのかが、楽しみでもありました。
 見ながら、他の作品として、「転校生」、総理大臣役として、西田敏行さんの名前などが頭に浮かびました。
 前半は、病気を隠す、シークレットをかかえながら進行します。
 登場人物たちが使用している電話が、なぜ、スマホではなく、ガラ系だったのか。ずっと疑問です。
 ピザの上にのせるチーズ12倍増しは笑えませんでした。
 演劇を見ているようです。
 総理大臣を支える役柄のディーン・フジオカさんと小池栄子さんが、しっかり中井貴一総理大臣を固めています。このふたりの功績がこの映画の成功につながっています。
 不倫とか、痴話げんかみたいなシーンは、見ていてわびしい。
 お菓子ハッピーターンのくだりもすべっていました。(映画館内の様子として)
 「総理大臣の支持率はだれがやってもこんなもの」のセリフには、説得力がありました。
 恩師柳先生(山口崇さん)が良かった。まじめ・誠実がにじみ出るシーンでした。
 タクシー後席でのディーン・フジオカさんをまんなかにはさんでの男同士のからみあいは、「おっさんずラブ」を思い出しました。「臭い」というセリフがおもしろかった。
 総理大臣の「生まれ変わった」というセリフが良かった。
 ゴルフシーンと、佐藤浩市さんと中井貴一さんのかけあい付近はうそくさかった。ただ、仲居さんのゴルフクラブを持っての動作には笑いました。
 総理大臣が手作り料理をアメリカ大統領にふるまうシーンでは、映画館内は爆笑でした。
 見ながら、現実だったら、「敵意を見せずに相手に勝つ」ことを心がけるのだろうなと考えました。
 脇役の方たちもおもしろかった。田中圭さんの警察官、秘書官の迫田孝也さんもおもしろかった。総理大臣を闇に葬るのかと思わせたスナイパーも良かった。みなさん上等な演技でした。
 調べたこととして、「日本国憲法の三原則:国民主権、基本的人権の尊重、平和主義」  

2019年09月16日

「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法

「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法 主婦の友社編

1回目の本読み
 テレビ番組で紹介されていました。本を読む興味が湧きました。小さな村の学校なのに学力優秀です。
 ページを1枚1枚、目をとおしながら流し読みです。ノートのつくりかたを説明したボリュームが大きい。
 189ページ、主婦の友社『秋田県東成瀬村のすごい学習法』取材班とあります。同村のだれかが書いた本だと思っていました。取材形式です。
 190ページ、いいことが書いてあります。「読書で心を豊かにしよう」、「勉強を教えるのではなく、生きるヒントを教えよう」。 先日見たバラエティ旅番組で、沖縄離島の小学校にあった標語が秋田県の小学校を扱ったこの本に書いてありました。全国的なスローガンなのでしょう。「早寝早起き朝ごはん」

2回目の本読み
 東成瀬村の人口はどれぐらいなのか、どうして、どうやって、こうできたのか。
 ノートが基本になって、「構造的な板書」があります。
 人口は、約2500人しかしいません。過疎化です。93%が山林原野。山村です。
 産業はなんだろう。とくべつこれがというものは見当たりません。
 「家庭学習ノート」のところを読みながら、夏休み・冬休みの自由研究をノートにまとめたものを思い浮かべました。それが、日常的になされているのかも。
 
(つづく)

 特別なことはしていない。続けることは大切(習慣にすればいいのです)
 読書に力を入れておられます。本からは離れますが、親の態度として、子どもから「この本買って」と言われたときに、ビールやタバコやパチンコに使うお金はあるけれど、本は、「高いからだめ」という父親もいて、本屋で、そばで見ていて、がっかりします。
 本は、過去の人が、現在(いま)の人に、アドバイスを与えてくれます。これからの人に、明るい未来を提供してくれるための指南書です。
 
 全校児童93人。本にあるとおり、「村にとって、子どもは宝」です。
 人数が少ないと小回りがききます。子どもの声も直接届く。事業を維持しやすい。
 
 いまのおとなを観ていて、こどもがこどもを産んで育てている風景があります。
 こちらの村では、7割以上が三世代同居の家族構成です。子育ての分担があります。

(つづく)

 「自主学習ノート」を「自学ノート」と、省略して書いてあるのは逆効果です。「自学」では、なんのことかわかりません。省略せずにきちんと「自主学習ノート」と書いていただければ、理解しやすくわかりやすかった。
 きちょうめんさ、きまじめさが要求される学習手法です。事務職員養成講座のようでもあります。

 抽象的なことがらを図式化するのはわかりやすくなります。10ミリのマス目ノートが使用されています。

 時間の記録は、オフィスソフト「ワード」の処理記録のようです。

 書くことと同時に、「話す」ことも大切です。最近は、黙っている人が増えました。

 「ノートは2冊でローテーション」は、なるほどです。余裕がいります。

 教えるときの基本は、「ほめる」です。「叱る」は×です。ヨイショできる人は、幸せが近い。

 主要新聞社の新聞が学校にあって、だれでも読めるのは、読みたい児童にとっては、有益です。

 学力の水準を高い位置でそろえるという効果があるノート学習法です。

 ノートの処理が遅れたときは、今、目の前ですぐにやればいい。先のばしにすると、いつまでたっても始まりません。ほかのこともそうですが、やれないと文句を言う人はやる気がない人です。

 自主学習ノートとのかかわりで、「祖父」だけが、0人です。こどもにとって、おじいさんの存在ってなんなのだろう。

 ノートに書きながら、暗記するとか暗記できるということはあります。

 義務教育で、読み書き計算ができる能力を身に着けさせる。
 小学生の先生向けの本です。
 2020年の教育改革「アクティブラーニング」とあります。調べました。学習者が能動的に学習に参加する。

 「視写:ししゃ。目で見て、見えたとおりに写す。書いてあるとおりに正しく書く」

 ハンドサイン(手を上げて意思表示をするわけですが、手のひらにサインがあるようです)こまった。なっとく。意見など。
 
 人と児童の交流にも力を入れておられます。

 ここまでくるまでの歴史があります。最初は、秋田県の全国学力テストの順位は低かったそうです。予算をつけて、お金をかけて、先生をふやしてという経過があったそうです。

 児童の図書購入費も多い。全国平均の5~6倍あります。

 こども人口が気になるところです。都会でも、新築大規模マンション、広範囲の戸建分譲でこどもが増えても、一時的なもので、そのときこどもだった世代がいなくなると、高齢化が進むだけです。

 調べたことなどとして、「秋田魁新報:あきたさきがけしんぽう。地元新聞」、「揶揄:やゆ。からかう」、「フッ素洗口:フッ化物でうがい。虫歯予防」

 良かった言葉などとして、「学力の向上に特効薬はありません(コツコツ積み重ね)」  

Posted by 熊太郎 at 06:31Comments(0)TrackBack(0)読書感想文