2019年09月16日

「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法

「学力日本一!」秋田県東成瀬村のすごい学習法 主婦の友社編

1回目の本読み
 テレビ番組で紹介されていました。本を読む興味が湧きました。小さな村の学校なのに学力優秀です。
 ページを1枚1枚、目をとおしながら流し読みです。ノートのつくりかたを説明したボリュームが大きい。
 189ページ、主婦の友社『秋田県東成瀬村のすごい学習法』取材班とあります。同村のだれかが書いた本だと思っていました。取材形式です。
 190ページ、いいことが書いてあります。「読書で心を豊かにしよう」、「勉強を教えるのではなく、生きるヒントを教えよう」。 先日見たバラエティ旅番組で、沖縄離島の小学校にあった標語が秋田県の小学校を扱ったこの本に書いてありました。全国的なスローガンなのでしょう。「早寝早起き朝ごはん」

2回目の本読み
 東成瀬村の人口はどれぐらいなのか、どうして、どうやって、こうできたのか。
 ノートが基本になって、「構造的な板書」があります。
 人口は、約2500人しかしいません。過疎化です。93%が山林原野。山村です。
 産業はなんだろう。とくべつこれがというものは見当たりません。
 「家庭学習ノート」のところを読みながら、夏休み・冬休みの自由研究をノートにまとめたものを思い浮かべました。それが、日常的になされているのかも。
 
(つづく)

 特別なことはしていない。続けることは大切(習慣にすればいいのです)
 読書に力を入れておられます。本からは離れますが、親の態度として、子どもから「この本買って」と言われたときに、ビールやタバコやパチンコに使うお金はあるけれど、本は、「高いからだめ」という父親もいて、本屋で、そばで見ていて、がっかりします。
 本は、過去の人が、現在(いま)の人に、アドバイスを与えてくれます。これからの人に、明るい未来を提供してくれるための指南書です。
 
 全校児童93人。本にあるとおり、「村にとって、子どもは宝」です。
 人数が少ないと小回りがききます。子どもの声も直接届く。事業を維持しやすい。
 
 いまのおとなを観ていて、こどもがこどもを産んで育てている風景があります。
 こちらの村では、7割以上が三世代同居の家族構成です。子育ての分担があります。

(つづく)

 「自主学習ノート」を「自学ノート」と、省略して書いてあるのは逆効果です。「自学」では、なんのことかわかりません。省略せずにきちんと「自主学習ノート」と書いていただければ、理解しやすくわかりやすかった。
 きちょうめんさ、きまじめさが要求される学習手法です。事務職員養成講座のようでもあります。

 抽象的なことがらを図式化するのはわかりやすくなります。10ミリのマス目ノートが使用されています。

 時間の記録は、オフィスソフト「ワード」の処理記録のようです。

 書くことと同時に、「話す」ことも大切です。最近は、黙っている人が増えました。

 「ノートは2冊でローテーション」は、なるほどです。余裕がいります。

 教えるときの基本は、「ほめる」です。「叱る」は×です。ヨイショできる人は、幸せが近い。

 主要新聞社の新聞が学校にあって、だれでも読めるのは、読みたい児童にとっては、有益です。

 学力の水準を高い位置でそろえるという効果があるノート学習法です。

 ノートの処理が遅れたときは、今、目の前ですぐにやればいい。先のばしにすると、いつまでたっても始まりません。ほかのこともそうですが、やれないと文句を言う人はやる気がない人です。

 自主学習ノートとのかかわりで、「祖父」だけが、0人です。こどもにとって、おじいさんの存在ってなんなのだろう。

 ノートに書きながら、暗記するとか暗記できるということはあります。

 義務教育で、読み書き計算ができる能力を身に着けさせる。
 小学生の先生向けの本です。
 2020年の教育改革「アクティブラーニング」とあります。調べました。学習者が能動的に学習に参加する。

 「視写:ししゃ。目で見て、見えたとおりに写す。書いてあるとおりに正しく書く」

 ハンドサイン(手を上げて意思表示をするわけですが、手のひらにサインがあるようです)こまった。なっとく。意見など。
 
 人と児童の交流にも力を入れておられます。

 ここまでくるまでの歴史があります。最初は、秋田県の全国学力テストの順位は低かったそうです。予算をつけて、お金をかけて、先生をふやしてという経過があったそうです。

 児童の図書購入費も多い。全国平均の5~6倍あります。

 こども人口が気になるところです。都会でも、新築大規模マンション、広範囲の戸建分譲でこどもが増えても、一時的なもので、そのときこどもだった世代がいなくなると、高齢化が進むだけです。

 調べたことなどとして、「秋田魁新報:あきたさきがけしんぽう。地元新聞」、「揶揄:やゆ。からかう」、「フッ素洗口:フッ化物でうがい。虫歯予防」

 良かった言葉などとして、「学力の向上に特効薬はありません(コツコツ積み重ね)」  

Posted by 熊太郎 at 06:31Comments(0)TrackBack(0)読書感想文