2018年08月06日

図書室で暮らしたい 辻村深月

図書室で暮らしたい 辻村深月(つじむら・みずき) 講談社

 村上春樹氏の「海辺のカフカ」では、カフカくんが、四国の図書館で寝泊まりの暮らしをします。タイトルを見て、まず、そのことを思い出しました。ナカタさんという人が、東のほうからカフカくんの図書館を目指す内容だったと思います。わたしには好みの設定でした。

 この本は各種エッセイをまとめたものとなっています。

 小説家は中身をつくるところまでで、あとは人さまにお任せするというところがプロの小説家であることを知らせています。
 小説家としての地位を確立されたあとの余裕を感じられます。

 どちらかといえば女性向けに書かれていますので、早読みに入ります。

 インタビューのされかたに不満があるときもあるのか。意外でした。

 「アンパンマン」は偉大です。彼の名前を出せば泣いているこどもも泣き止みます。日本人のこどもたちと親は彼に助けられています。なにか賞をあげたい。

 東京會舘の存在は知りませんでした。小説作品は本屋で見かけますが読んだことはありません。

 エッセイは身近なことが多い。

 サリン事件は、最近刑の執行がありました。読んでいてタイムリーに思いました。

 書評で紹介されている作品は知らないものばかりです。

 文章は淡々と、平和です。
 
 「ドッペルゲンガー:自分を自分で見る。幻視」

 これまで書いたエッセイの集大成本でした。  

Posted by 熊太郎 at 05:59Comments(0)TrackBack(0)読書感想文