2018年08月02日

サラリーマン川柳 やみつき傑作編

サラリーマン川柳 やみつき傑作編 NHK出版編

 毎年だいたいこの本を読んでいますが、今回のこの本がこれまでで最高に出来がいいという印象を受けました。内容が充実していて笑えます。これまでの年の作品は不満をぶちまけるものが多かったのですが、今回は傾向が異なります。内容が豊かです。これまではたいてい一回読み終えるともうページを開くことはなかったのですが、今回の本はこれから何回も読み返してみようという意欲が湧きます。豊作です。

 人間は不可解な性質をもった生き物です。理論・理屈だけでは生きていません。
 嘆きがあります。努力してもかなわない項目があります。日本語の乱れがあります。加齢と記憶力低下があります。礼儀作法、慣習、慣例、上下関係の崩壊、自由化による意識の変化・低下、知らんふり、自己本位、協調性なし、迷走、なんだかんだのお悩みを、川柳でいっとき慰めます。

 真実をとらえています。
 クスリと笑える作品が多い。共感を呼びます。
 過去作品の掲載もあります。もう忘れてしまった去年の流行語を思い出します。
 相手のためにとか、会社のためにがんばるのですが報われません。逆に嫌われます。せつない。  

Posted by 熊太郎 at 05:12Comments(0)TrackBack(0)読書感想文