2014年03月19日

老いない体をつくる 湯浅景元

老いない体をつくる 湯浅景元 平凡社新書

 フィギャスケートの浅田真央選手、村上佳菜子選手のトレーニング管理をされている方の講演を聴きました。内容は、老化防止の趣旨で、講演の対象者は50代でした。なかなかいい内容でしたので、講演者の本を購入して読みました。それが、この本です。
 男78歳、女85歳が2003年当時の平均寿命という記述からはじまります。60歳で定年を迎えてからもまだ20年から30年ぐらいは生きねばなりません。収入面が不安なのですが、体が動かなければ働くこともできません。書中でも紹介されていますが、自分でトイレを済ますことができるように自分で歩くことだけは死ぬまで続けたい。
 これまで学んだ本にあった運動の説明とは異なっていたことがいくつかあります。対象者が、中高年、老化に向かう世代であることが理由でしょう。
 ウォーキングにおいては、無理をしない。元気よく手を振らないし、歩幅も広げない。ストレッチにおいても筋肉が痛むほど筋肉を伸ばさない。特定の時間帯をつくって運動をするのではなく、なになにをしながら動作をすることを心がける。どれもむずかしい事柄ではありません。その点でほっとしました。
 50代なかばまで生きてきて、読みながら人生をふりかえることもありました。古くは、中学1年生で腎臓の病気で亡くなった同級生、高卒後、バイク事故で亡くなった友人、20代の頃、胃癌と判定され3か月後ぐらいで亡くなった同僚、その後も癌によって、志なかばで、ときには妻や娘を残して亡くなっていった先輩たち。日本人の寿命が延びたからといって、全員が長生きできるわけでもありません。それでも神さまが決めたらしき期限まで、自分で自分の心と体を管理していかねばなりません。されどなまけ心もまた強い。せめて、紙おむつをつけて糞尿まみれで死んでいく事態だけは避けたい。
 ストレッチは、7秒間単位で呼吸しながら力を入れるというパターンを3~4セットぐらい繰り返すことを日常生活に取り入れる手法です。仕事中でも、仕事中でなくても、電車の中でも場所を選ばず、どなたでも心がければ可能です。54ページにある顔のストレッチというのは初めてききました。物忘れをしないコツも書いてあります。目玉の運動もグッドです。本に書かれていること意外に自分で発案することもできるでしょう。
 一度読んだだけでは不足なので、何度もポイントとなるページを読み返して取り組んでみます。ぼけない十か条は、半分OKで半分×でした。完璧はむずかしい。
 講演を聴いたときに、女子スケート選手が演技終了後、がにまたで男のように歩くのは、足を保護するためということがわかりました。
 最後のほうにある、人生の終末に向けて、徐々に部屋にあるものや人付き合いを処分・整理していくというお話にはしみじみしました。死に方を選択する本でもありました。


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