2013年09月10日

トイレット 映画 DVD

トイレット 映画 DVD

(1回目の鑑賞)
 よそごとをしながらのながら観賞だったのでもう一度観るつもりです。ながら観賞をしながらの感想です。
 古いミシンがなつしい。シンガーミシンだったと思う。就学前の幼い頃、ペダルの部分に腰かけて、ベルトをかける輪(わ)をハンドル代わりにして車を運転する真似が楽しかった。
 舞台はアメリカ合衆国で、どうも家族のうちの日本人母親が亡くなったらしい。米国人らしき父親の姿は最初からない。葬式の世話をしてくれた親戚夫婦が去って、残されたのは、亡日本人母の母、3人のこどもたちの祖母と外国人の姿かたちをした男2人、女1人の3人きょうだいです。後半、4人の血縁関係がないことがわかるのですが、男1人と女1人は兄妹で、そのほか、亡母も含めて、血がつながっていないらしい。
 映像には登場しませんが、「亡くなった母親」が中心にあって、そのまわりにいる人たちが、「点」からつながりだし、「線」になり、互いの自分の思いをかなえるために、関係が「面」に発展していく展開です。
 祖母はほとんどしゃべりません。こどもたちも日本語ができません。祖母が朝のトイレを出たとたん深いため息をつく。そこからタイトル「トイレット」につながってゆきます。
 祖母がもっと声を出してくれればいいのに。奇妙です。じんわりと人生の哀しみは伝わってきますが、もう一度観てみないと深い意味はつかめそうにもありません。
(2回目の観賞)
 思い違いがずいぶんありました。舞台はアメリカ合衆国ではなくて、カナダ国トロントでした。葬式の世話をする親戚夫婦は登場していませんでした。血縁関係がないのは、3人のきょうだいのうちの2番目の男子レイだけで、あとの兄モーリー(4年間ひきこもりだが名ピアニスト)、妹リサ(学生。エアギターコンテストで優勝することが夢)、ばーちゃんは血縁関係がありました。きょうだいの亡母親は日本人です。猫の「センセイ」がそこに加わります。
 趣旨はよくわからない映画ですが、味わいがあります。祖先・先祖を尊敬する面であったり、逆に子孫を支える面であったりです。幾度も観て人間関係の深みを体感する内容です。
 長男モーリーのピアノ演奏がすばらしい。役者本人が弾いていることはないのでしょうが、心に響く演奏です。
 タイトルは「トイレット」ですが、「ギョーザ」のほうがしっくりきます。ギョーザをつくって食べることで家族の絆が強くなります。
<ほかの方の感想をネット上で見て回りました。>
 おおむね好評です。雰囲気を楽しむ映画だということがわかりました。

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