2012年09月01日

天国の本屋 松久淳・田中渉


天国の本屋 松久淳・田中渉 新潮文庫

 うーむとうなってしまいました。アロハシャツのじいさまが出てくるあたりからの出始めはうさんくさい。やがてこれは、先日読んで失望した「ライオンハート」恩田陸著のわかりやすい判であると気づく。ライオンハートとこの本を2冊セットで読むとジンとくる。この本は2時間あれば読み終えてしまう。対して「ライオンハート」は1週間かかった。何が書いてあるのかさっぱりわからなかったライオンハートが「天国の本屋」を読んでわかりました。ラブストーリーでありかつミステリーです。「天国の本屋」は、親子愛であり、祖母と孫の愛であり、友人・知人、無関係な人をも含めた愛の賛歌です。そして、誰にでもこの世に存在すべき役割があるという人類愛。この物語はとても深い意味をもっています。
 本好きにはたまらない昔読んだ懐かしい本のタイトルが次々と登場してきます。タイトルとともにそのときの自分の思い出までがよみがえってきます。読み進めているうちにこれは「ナルニア国物語」が出てきそうだとピンときました。数ページめくるとずばりナルニア国物語の記述が現れてよし! 流れにのった! と感激しました。読んでよかった良質な1冊でした。

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