2012年08月01日
忘れられた日本人 宮本常一
忘れられた日本人 宮本常一 岩波文庫
淡々と読み続けて、さきほどガソリンスタンドで読み終えました。
民俗学者で、小学校の先生だったそうです。昭和56年に亡くなっていますが、本のほうは48刷まで発行され続けています。もう60年ぐらい前の日本各地の生活について、古老から聞いた話が綴られています。
地域の決め事は全員が賛成するまで延々と何日もかけて話し合われるとか、こどもをもらったりもらわれたりとか、おおらかな男女の関係とか。興味深いものです。現代人が知らない日本人のかつての姿があります。
進歩の影で、退化していくものがある。退化によって、人間という生物は滅んでいく。現代人に対する警告でしょう。
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