2012年06月21日

伊勢物語 細村誠

伊勢物語 細村誠 金の星社

 NHKまんがで読む古典です。先日「更級日記(さらしなにっき)」を読みました。作者である菅原のなんとかの娘さんが、この「伊勢物語」に夢中でした。更級日記が、1020年ぐらいの記録で、伊勢物語は、平安時代初期だから800年代と勝手に解釈します。江戸時代は200年間ぐらいで長く感じたのですが、平安時代は300年ぐらいと、とても長い。第二次世界大戦後は66年目です。この時代はいつまで続くだろうか。
 ラブストーリーです。源氏物語の原型のような気がします。在原業平(ありわらのなりひら)=光源氏です。ただし、業平さんは旅をします。都は京都で、北は東北まで足を運んでいます。伊勢神宮で、禁じられた恋をしたから伊勢物語なのでしょう。
 和歌でつながる展開です。男女の恋愛が続きますが、双方の魅力は和歌のやりとり内容に限ります。男子のわたしにはピンときません。女子向きの内容です。
 地名が現在も残っている土地があります。都市部では地名を変更しています。無味乾燥な記号の類(たぐい)の地名で歴史の名残はありません。残念なことです。書中では、1000年以上前の富士山や隅田川が登場します。
 業平氏が旅をしながら恋愛をする様子は、船員が世界の港を回りながら、各地に現地妻がいるようです。
 皇族・貴族関係者の物語を読み続けてきて、もういいなあという気分です。「蜻蛉日記(かげろうにっき)」を読むかどうかはわかりません。日記というものは、この世に文字ができたときから記録されていたと解釈しました。(後日、蜻蛉日記はすでに読んだことがあり、読書感想文も書いたことが判明しました。ぼけがはじまっています。がっくりきました。)

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