2012年04月29日
山上憶良 コレクション日本歌人選
山上憶良(やまのうえのおくら) コレクション日本歌人選 笠間書院
「通い婚」で、夫は妻宅へ通っていた。この頃から現代のように夫婦同居で夫を中心とした家族が形成されたとあります。晩年の作品群であることから妻子へのやさしさを感じる反面弱気です。身近な死に関する記事も多い。金銀宝石よりもこどもが大切と説き、老醜(ろうしゅう)で人に嫌われることを嘆く。ときに悲観的でうつ的でもあります。それでも思うに支配する者にとって民衆は名もなき労働者であった頃、民(たみ)を思いやるという概念はなく、民は道具としてしか頭になかった頃、山上憶良は人の心をもちあわせた人物でした。
奈良にも大宰府にも行ったことがあるので、両者の風景を思い出しながら和歌の和訳を読み楽しみました。奈良から大宰府までの徒歩移動では、貴族でも野宿するのです。草枕は草を枕に眠ったのです。
「通い婚」で、夫は妻宅へ通っていた。この頃から現代のように夫婦同居で夫を中心とした家族が形成されたとあります。晩年の作品群であることから妻子へのやさしさを感じる反面弱気です。身近な死に関する記事も多い。金銀宝石よりもこどもが大切と説き、老醜(ろうしゅう)で人に嫌われることを嘆く。ときに悲観的でうつ的でもあります。それでも思うに支配する者にとって民衆は名もなき労働者であった頃、民(たみ)を思いやるという概念はなく、民は道具としてしか頭になかった頃、山上憶良は人の心をもちあわせた人物でした。
奈良にも大宰府にも行ったことがあるので、両者の風景を思い出しながら和歌の和訳を読み楽しみました。奈良から大宰府までの徒歩移動では、貴族でも野宿するのです。草枕は草を枕に眠ったのです。
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