2012年03月25日

僕等がいた 前篇 映画館

僕等がいた 前篇 映画館

 映画評がよかったので観て来ました。喜劇だと勘違いをしていました。悲劇でした。高校2年生同士の恋愛です。舞台は北海道釧路市となっています。観客は若い女性を中心として、これまた若いカップルばかりで初老の夫婦であるわたしたちは場違いでした。それでもいい。こどもたちが巣立ってゆっくり映画鑑賞ができるようになりました。
 高橋七海(ななみ)と矢野元晴はくっついたり離れたりします。不安定です。元晴は七海の心を何度も傷つけます。でも七海は元晴から離れることができません。映画は七海の回想になります。来月後篇が上映されますが、前篇だけでもひとつの作品として完成しています。矢野元晴は複雑な家庭環境にある男子です。以前の交際相手で交通事故死した山本姉妹ともややこしい過去が形成されています。七海と元晴の間に割って入る竹内君もいます。
 七海の祈りが込められた映画です。別れと出会いのこの季節ならではの映像です。高度な言葉のやりとりが繰り広げられる展開です。一語一語に魂がこめられています。女性である七海は学級委員を務めるまじめ人間です。恋愛に対してもまじめです。まじめだから苦しくなります。ひとりの女性はひとりの男性を愛し続けなければならないのです。なりゆきでこうなったという行為は許されないのです。彼らの口から「裏切る」という言葉が何度か出てきます。七海は今時の女子らしく交際申し込みにあたっては積極的です。
 北海道の海が広がる。大空に打ちあがる花火がある。矢野元晴は七海を亡くなった恋人の代用品として扱う。お互いに好きだけれどお互いに本当に好きだという確認はとれません。ふたりの間に立つもうひとりの女性本仮屋さんの演技には凄み(すごみ)があります。


この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t77133
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい