2011年10月28日

三重県伊賀市伊賀上野城址

三重県伊賀市伊賀上野城址(じょうし、城跡)

松尾芭蕉(ばしょう)は、ひとりたたずんでいた。



この門をくぐって旅に出た。



城よ、さようなら。



石垣よ、別れじゃ。



花は咲けどもわが夢いまだかなわず。



山よ!



樹(き)よ!
いざゆかん。



そして今、長い旅を終えた彼の魂は、この竹林に宿っている。



(盆地について)
 上記のことを書いて数日後、書き忘れていたことを今書きます。
 城の石垣からながめる町並みは盆地に囲まれていました。
 盆地には閉塞感とか圧迫感があります。自分自身の体も青春時代は盆地にありました。
 囲まれた山々の外へ出たいという願望は強い。
 時代は異なっても、松尾芭蕉も同じ気持だったでしょう。

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