2011年02月10日

◎雨に唄えば DVD

雨に唄えば DVD

 映画には2種類あると思うのです。「娯楽映画」と「芸術映画」です。わたしは、人がしあわせな気分になれる映画を見たい。だから、「娯楽映画」が好きです。
 この映画は、1952年に放映されています。中学や高校生の頃、テレビの映画紹介番組で雨の中で傘をもった男性が踊るシーンだけを見たことがあります。
 冒頭付近には嫌悪感を抱きます。白人の映画、自己顕示欲、まやかし(偽り)、成功話とお金もうけ。しかし、しばらく経つとその不信感から解き放たれます。自分のいる世界を正確に見つめる誠実な映画です。
 ドンさん(男性)と相方の女性リーナさんがいて、ふたりは恋人ではないけれど、映画の宣伝のために恋人ということになっている。そこへ、キャシーさんが現れて、ドンさんは彼女を大好きになる。ふたりの恋が1本の線になります。
 ダンスミュージカルです。よく動く体です。若さがみなぎっています。色鮮やかな衣装も含めて、万華鏡をのぞいているようでもあります。また、体操かサーカスのようでもあります。ピンクレディーの股を広げるダンスは、この映画からヒントを得たのでしょう。スタントシーンは、映画の創世期を見ているようです。無声映画からトーキ(有声映画)へ変化するときの様子は、インターネットの普及期をみるようです。古典的な映画には、暴力がないのがいい。最近はどうしてこういう映画が少なくなったのだろう。

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