2007年07月01日

泥の河・蛍川 宮本輝

泥の河・蛍川 宮本輝 新潮文庫

まず泥の河から。
大阪が舞台です。
作者の才能と作品の魅力を感じます。
「優駿」(ゆうしゅん)もこの作家でした。
セリフが生きている。
読みながら、自分も作家になりたいと思う。

蛍川
基礎がしっかりした文体と日本人のくらし。なつかしい。
なぜ北陸は暗く描かれるのだろう。実際は明るいと思う。
同様に北海道しかり。じっさいに行ってみると明るい。
裏日本とか、雪国とか、寒いとかの北海道を小説やドラマ・映画で暗く描く。
なかなかそこへ行けない人にとっては誤解と思い込みが植え付けられる。
日本人は陰と陽の対比が好きだ。
著者の履歴書のようでもある。同じ手法で「次郎物語」下村湖人、「青春の門」
五木寛之がある。
登場人物に「死」を与えることが好きな作家という印象を受けた。
ひとつの人生を父と息子という2人の人物をつなげて表現してある。
後半は複数の人のセリフが1人の人間のセリフになっていく。
ラストはつまらなかった。


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