2008年08月09日

読書感想文の書き方

読書感想文の書き方

 夏休みの宿題を片付けるために、標題のタイトルで検索をしかけてくるこどもさんが多いようです。以前ブログに掲載していた書き方の記事は、ずいぶん前に削除して今はもう残っていませんが、思い出しながらもう一度掲載してみます。わたしの書評はおじさんの書評ですから真似して書いてもこどもが書いたとは思ってもらえないでしょう。自分の感じたことを自分の言葉で書きましょう。
 わたしが本を読むときには、本の末尾にたくさんのインデックス(付箋ふせん)を貼っておきます。インデックスは栞(しおり)としても使います。そして本を読みながら感じたこと、考えたことをインデックスにメモしていきます。インデックスには番号を付して順番に書きながら再び巻末近くのページに順番に貼り付けていきます。
 読み終えると付箋を並べてから文章をつないでいきます。起承転結とか序破急という文章の構成を考えながら固まりをつくってつなげていきます。かなり長い文章になります。完成後は感想文をしばらく寝かせます。3日間程度のこともあれば1年以上になることもあります。時間が経ってから推敲(すいこう)します。そのときには、不要な部分をできるだけ削っていきます。要点を明確にします。
 本を全部読み終えてから感想を書こうとするとなかなかまとまった文章を書くことができません。少しずつの積み重ねがコツです。付箋でなくて、メモ用紙でもよいでしょう。
 加えて、わたしの場合は、同時期に複数の本を同時進行で読んでいます。2冊以上の本の場面を重ね合わせながらこの世にはない第三の本を空想しています。空の高い位置から地球を俯瞰(ふかん)している気分で最高です。たとえば、今、アラスカのツンドラ草原をカリブー(トナカイ)の群れが爆走している瞬間に東京のファミリーレストランで大規模火災が発生している場面を思い描きます。アラスカで暮らすカメラマン男性も東京で事件を起こした犯人もお互いに孤独です。(実は犯人はアラスカオオカミの血を引くオオカミ犬です。)そんなふうに共通点をみつけてふたつの物語をひとつにしていきます。

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