2025年02月27日
愛に乱暴 邦画 2024年
愛に乱暴 邦画 2024年 1時間45分 動画配信サービス
監督:森ガキ侑大(もりがき・ゆきひろ)
俳優:江口のりこ、小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみか
江口のりこさんは、昨年9月に舞台でご本人を拝見しました。(東京渋谷パルコ劇場にて、『ワタシタチハモノガタリ』)、テレビで見るのと同じお姿でした。
そんなことを思い出しながら、こちらの映画を鑑賞しました。
昔ながらの家です。お亡くなりになったご先祖さまの遺影が、ふすまの上あたりに並んでいます。
全体をとおして、江口のりこさんのひとり芝居を中心に、夫の浮気話とか、江口さんご自身の不妊話、姑である風吹ジュンさんとの噛み合わない生活など、考えようによっては、定職をもたない主婦(江口さんは、料理の講習会の先生をしている。月5万円ぐらいの謝礼あり)の苦悩が浮き彫りにされています。専業主婦のストレスが満載の映画です。ごみ捨てのトラブル話が多い。ごみ捨て場がカラスに荒らされるとか、タバコのポイ捨てで火災が発生するとか…… 警察も出てきます。
江口のりこさんは、ずーっと何度も、『ぴーちゃん、ぴーちゃん』と声を繰り返しながら、ノラ猫であろうぴーちゃんを探し続けますが、ぴーちゃんは最後まで登場しません。冒頭付近を見ていて、たぶん、ぴーちゃんは出てこないだろうと予測がつきました。
江口さんが、バスの中で立っているあかちゃんを抱いた若いママに席を譲ろうとしたら断られました。なんというか、結婚していても妊娠できない体である江口さんの苦しさがにじみ出ます。
江口さんの夫はバカ夫です。スマホばかりを見ていて、江口さんの話をきちんと聞きません。
義母と嫁のむずかしい関係があります。夫は、自分の母親を妻にまかせて、妻をほったらかしです。さらに、子づくりに消極的な夫です。つらいなあ。お嫁さんの江口のりこさんは。
江口さんは、表面上はふつうのお嫁さんですが、裏ではまったく違います。ストレス(気分が沈む。イライラする)の連続です。
江口さんお気に入りのコーヒーカップの口をつける部分が欠けてしまいました。失意に沈む江口さんです。
『おかーさーん』と義母に声をかける江口さんです。義母はけっこうやっかいな人です。わたしが思ったのは、別棟に住む義母のごみは自分で出してほしい。
嫁夫婦は本宅で暮らし、義母は母屋(おもや)で暮らしています。
夫は、出張だとうそをついて、不倫中の愛人宅にいます。
嫁が、義母の介護要員かお手伝いさん、家政婦のような存在になっています。ひどい話です。
ホームセンターで働く外国人のレジ打ち若い男性だけが、江口さんに優しい。
善意のひとかけらがあります。
捨て猫と飼い猫の見分け方です。首輪があるのが飼い猫です。首輪をつけられたまま捨てられる猫は悲惨です。(江口のりこさんの立場と重なります)
毎日決まった場所に吸殻を捨てる喫煙者がいます。(現実にもそういうことってあります。片付けるのは住民です。腹立たしい)。それを江口さんが片付けます。とんでもない喫煙者です。タバコを吸う人にいい人はいません。自分は何をしても許されると勘違いしている人です。
中学生みたいな夫と夫の愛人女性です。バカな男と女です。おとなじゃありません。
夫が言います。この女性(しかもこの人は教員です)にオレのこどもができた。(妊娠した)。この女性といっしょになるから離婚してくれ。オレは実家を出て、この女性と暮らす。
義母を妻に押し付けて、家を出るバカ息子です。
夫の子を妊娠したくてもできない妻は、夫の実家(今住んでいる家)に火をつけるのではないかと映像を観ていて思いました。
こういうことって、現実にもあるのだろうなあ。
わたしは、自分が若いころ、だれに教えてもらったのか記憶がおぼろげなのですが、結婚式が終わったあとは、ふたりできちんと正座をしながら向き合って、『これからよろしくお願いします』とお互いに頭を下げるものだと教わり、じっさいそのようにしました。
『これから先の人生で、たいへんなことや、苦しいことがあるのはあたりまえのことなので、ふたりで協力して、困難を乗り越えていきましょう』という新しい人生のスタートにおけるあいさつです。
映画の中にいる夫は、そういう心もちが足りない人間です。
話の流れは、じょうずにできている映画です。
江口のりこさんは、義母に言えばいいのに。『あんたの息子はバカ息子』だと。
今年観て良かった一本になりました。
夫に裏切られた主婦は、その後の人生の選択肢が狭い。たいへんです。まずは、生活費が必要です。
強烈だったのは、主婦としての(人としての)居場所がないこと。役割がないこと。存在を否定されることでした。
監督:森ガキ侑大(もりがき・ゆきひろ)
俳優:江口のりこ、小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみか
江口のりこさんは、昨年9月に舞台でご本人を拝見しました。(東京渋谷パルコ劇場にて、『ワタシタチハモノガタリ』)、テレビで見るのと同じお姿でした。
そんなことを思い出しながら、こちらの映画を鑑賞しました。
昔ながらの家です。お亡くなりになったご先祖さまの遺影が、ふすまの上あたりに並んでいます。
全体をとおして、江口のりこさんのひとり芝居を中心に、夫の浮気話とか、江口さんご自身の不妊話、姑である風吹ジュンさんとの噛み合わない生活など、考えようによっては、定職をもたない主婦(江口さんは、料理の講習会の先生をしている。月5万円ぐらいの謝礼あり)の苦悩が浮き彫りにされています。専業主婦のストレスが満載の映画です。ごみ捨てのトラブル話が多い。ごみ捨て場がカラスに荒らされるとか、タバコのポイ捨てで火災が発生するとか…… 警察も出てきます。
江口のりこさんは、ずーっと何度も、『ぴーちゃん、ぴーちゃん』と声を繰り返しながら、ノラ猫であろうぴーちゃんを探し続けますが、ぴーちゃんは最後まで登場しません。冒頭付近を見ていて、たぶん、ぴーちゃんは出てこないだろうと予測がつきました。
江口さんが、バスの中で立っているあかちゃんを抱いた若いママに席を譲ろうとしたら断られました。なんというか、結婚していても妊娠できない体である江口さんの苦しさがにじみ出ます。
江口さんの夫はバカ夫です。スマホばかりを見ていて、江口さんの話をきちんと聞きません。
義母と嫁のむずかしい関係があります。夫は、自分の母親を妻にまかせて、妻をほったらかしです。さらに、子づくりに消極的な夫です。つらいなあ。お嫁さんの江口のりこさんは。
江口さんは、表面上はふつうのお嫁さんですが、裏ではまったく違います。ストレス(気分が沈む。イライラする)の連続です。
江口さんお気に入りのコーヒーカップの口をつける部分が欠けてしまいました。失意に沈む江口さんです。
『おかーさーん』と義母に声をかける江口さんです。義母はけっこうやっかいな人です。わたしが思ったのは、別棟に住む義母のごみは自分で出してほしい。
嫁夫婦は本宅で暮らし、義母は母屋(おもや)で暮らしています。
夫は、出張だとうそをついて、不倫中の愛人宅にいます。
嫁が、義母の介護要員かお手伝いさん、家政婦のような存在になっています。ひどい話です。
ホームセンターで働く外国人のレジ打ち若い男性だけが、江口さんに優しい。
善意のひとかけらがあります。
捨て猫と飼い猫の見分け方です。首輪があるのが飼い猫です。首輪をつけられたまま捨てられる猫は悲惨です。(江口のりこさんの立場と重なります)
毎日決まった場所に吸殻を捨てる喫煙者がいます。(現実にもそういうことってあります。片付けるのは住民です。腹立たしい)。それを江口さんが片付けます。とんでもない喫煙者です。タバコを吸う人にいい人はいません。自分は何をしても許されると勘違いしている人です。
中学生みたいな夫と夫の愛人女性です。バカな男と女です。おとなじゃありません。
夫が言います。この女性(しかもこの人は教員です)にオレのこどもができた。(妊娠した)。この女性といっしょになるから離婚してくれ。オレは実家を出て、この女性と暮らす。
義母を妻に押し付けて、家を出るバカ息子です。
夫の子を妊娠したくてもできない妻は、夫の実家(今住んでいる家)に火をつけるのではないかと映像を観ていて思いました。
こういうことって、現実にもあるのだろうなあ。
わたしは、自分が若いころ、だれに教えてもらったのか記憶がおぼろげなのですが、結婚式が終わったあとは、ふたりできちんと正座をしながら向き合って、『これからよろしくお願いします』とお互いに頭を下げるものだと教わり、じっさいそのようにしました。
『これから先の人生で、たいへんなことや、苦しいことがあるのはあたりまえのことなので、ふたりで協力して、困難を乗り越えていきましょう』という新しい人生のスタートにおけるあいさつです。
映画の中にいる夫は、そういう心もちが足りない人間です。
話の流れは、じょうずにできている映画です。
江口のりこさんは、義母に言えばいいのに。『あんたの息子はバカ息子』だと。
今年観て良かった一本になりました。
夫に裏切られた主婦は、その後の人生の選択肢が狭い。たいへんです。まずは、生活費が必要です。
強烈だったのは、主婦としての(人としての)居場所がないこと。役割がないこと。存在を否定されることでした。
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