2023年12月30日

バスVS鉄道旅 宮城県石巻市から岩手県盛岡八幡宮

バスVS鉄道旅 宮城県石巻市鹿島御見神社(かしまみこじんじゃ)から岩手県盛岡八幡宮 テレビ東京

 太川陽介バスチーム:鈴木蘭々(すずき・らんらん) 小田井涼介
 村井美樹鉄道チーム:水野真紀 林家三平

 なかなか良かった。いい勝負でした。村井美樹さんのバスチームの勝利でしたが、わずか9分差の先着でした。太川陽介さんは3連敗になってしまいましたが、以前、村井美樹さんの方が、負けが続いてお気の毒だったときもありました。勝負は、『時の運』です。勝つこともあるし、負けることもあるのが勝負です。

 クライマックス最後の村井鉄道チームの疾走(しっそう。非常に速く走ること)が良かった。昭和世代の村井(43歳)・水野(53歳)・林家(53歳)の3人がゴールを目指して爆走します。ゴール直前ラストの走りがすごかった。『昭和』のど根性を見せてくれました。ゲストから(自分たちは)、ブラックな時代(昭和)を生き抜いてきたというような発言があります。命より仕事のほうが大事だった時代でした。そして、みんな『家族』のためにと念じて(ねんじて)、イヤだと思うこともがまんして働いていました。鉄道チームは今回睡眠時間が2時間ぐらいしかありませんでした。命がけの最後の疾走(しっそう)でした。
 昭和世代は、いろいろ不満があっても、馬鹿になって走りぬくことで生き残ってきました。不合理、不条理、理不尽な職場がありました。パワハラもセクハラも、いじめも、えこひいきもありました。それでも、くそったれ! 負けてたまるか! と思いながら、必死に走ってきた時代がありました。雑草のように踏まれても踏まれても立ち上がりました。
 歳(とし)をとって、体はぼろぼろになったけれど、今は平穏で安心な老後の日々があります。過去をふりかってみて、不満はあっても、あれはあれで良かったと肯定するのです。

 村井美樹さんは相変わらず①地図を読めない(道を間違える) ②グルメ問題を解けない。(太川陽介バスチームはたいてい一発正解に近い。今回村井美樹鉄道チームは7回目でようやく正解しました)村井美樹さんひとりだけにまかせるのではなく、人にはどうしても得手不得手(えてふえて)があるので、3人ワンチームですから三人でよく話し合ってから答えを決めたい。

 朝、出発地の神社で引いたというおみくじがらみの進行話が効果的で、じょうずに仕上げてありました。
 太川陽介さん:『大吉』 大吉は、後は下るだけ(あとはくだるだけ)。
 村井美樹さん:『小吉』 初め危うし後よろし(はじめあやうし、あとよろし)
 おみくじの予言のとおりになりました。

 水野真紀さんの美人女優とは思えない焼き肉爆食に驚きました。力強くて頼もしい。
 郷土料理がおいしいから爆食できるということはあります。なんとなく、宮城県と長崎県は郷土料理の雰囲気が似ているなと感じました。

 太川陽介さんは、『年金受給できますよ』、の通知が届いたそうです。65歳です。何歳から年金をもらい始めるかみたいな話があります。
 わたしが思うに、もらえるものはすぐにもらい始めたほうがいい。先延ばしにはしないほうがいい。人の命はどうなるかわかりません。自分と同世代で、もう亡くなった知人も何人かいます。病気でした。たくさん年金保険料を納めたのに、年金受給開始前に亡くなった人もいました。
 年金というものは、長生きした人が得をする仕組みになっています。
 年金受給に関して言えば、極端な話、長生きをした人が、勝利者なのです。
 あとは、元(もと)を取り戻すことを考えた方がいい。
 自分がこれまでにいくら保険料を納めたのかを知ります。会社勤めだと、事業主負担分もあります。自分が納めた保険料と同じ額を会社も納めています。全体の額を取り戻すためには、けっこうな年数がかかります。長生きしないと損です。
 太川陽介さんは、スタッフから、何歳までこの企画(バス旅)を続けるのかと聞かれて、最初は70歳、次にいや、67歳で考えなければならないと返答されていました。的を射ています。(要点をとらえている)65歳過ぎの心身は、もう若くはありません。
 太川陽介さんのバス旅の昔の相棒だったえびすよしかずさんのコラムを毎週週刊誌で読んでいるのですが、認知症でヨロヨロになっているえびすさんがちゃんとした文章を書けるわけもなく、えびすさんのようすを見ているどなたかが、えびすさんのかわりに、きちんとした文章を書かれているのだろうと推測しています。ときに、文章の書き方がいつもと違うと、ああ、今回は違う人がこの文章を書いたのだろうとピンときます。まあ、ご本人の了解は得てあるのでしょう。
 太川さんもえびすさんも、おふたりとも歳をとられました。録画してある昔のバス旅の映像を観るとおふたりとも顔の肌つやが良く、きらきらと輝いて、生き生きとされています。若いということはありがたいことです。

 こちらの番組では、チェックポイントを巡りながら、ときおり両チームが出会うところが楽しい。敵同士ですからだましあいをします。お互いの心の動きが映像から伝わってきてスリルもあります。
 企画として、タクシー代ゲットの1000円がうれしい。たかが1000円が、勝負の分かれ目なのです。
 
 鉄道チームは鉄道の宿命としてかなりの長距離を歩きます。(路線バスは小回りがききます)鉄道チームのメンバーには、歩いて、疲れ果てて、もう笑うしかないというシーンが登場します。

 宮城県気仙沼駅前(けせんぬまえきまえ)の食堂で出てきた大きなカキフライを見て、昨年晩秋に、宮城県塩釜のお寿司屋さんで食べた生ガキを思い出しました。とても大きかった。そして、おいしかった。

 陸前髙田の『奇跡の一本松』がなつかしい。津波被害からもう10年以上が経過しました。たしか、東日本大震災の復興応援で、名古屋市からも陸前髙田市に職員が派遣されています。

 東北地方にあるリアス式海岸の海の風景がきれいです。

 宮城県の方言当ての問題がむずかしかった。
 かっぱじょす=踏み外す(ふみはずす)
 しぇわすねぇ=騒がしい
 むんじぇ=かわいそう
 かっぽり=(水たまりに)はまる
 たんげばんこ=かわりばんこ
 たんぱら=短気
 けっちゃ=裏がえし
 方言解読のための鈴木蘭々さんと小田井涼介さんの思考力に感心しました。

 この番組を観た後、TVer(ティーバー)で、タビリスさんが登場する答え合わせの番組も観ました。タクシーの使い方で太川陽介チームが圧勝もできた可能性があるという内容でした。そうかーーと思いつつもなかなかそうもできなかったと太川さん同様自分もふりかえったのです。

 村井美樹さんの鉄道チームは、もう何度目かわからないほど、鉄道のアクシデントに見舞われました。今回は、強風で列車が動かないのです。まるで人生です。予定通りには運ばないのです。
 ようやく来た電車を見て、林家三平さんが、『銀河鉄道』みたいだと発言されます。宮沢賢治作品『銀河鉄道の夜』は、今年の夏に東京下北沢の本多劇場で演劇を観たことを思い出しました。東北と岩手県出身宮沢賢治作品はマッチ(一体)します。
 鉄道チームの最後のかけ声は、『行こう!』。ゴールに向かって全力疾走でした。とても良かった。

 ふと思い出したことがあります。
 村井美樹さんと林家三平さんは、今年6月放映のBS旅番組でご一緒されていました。
 『ローカル線よくばり絶景旅 村井美樹が行く わたらせ渓谷鉄道 新名所&穴場徹底満喫スペシャル BSテレ東京』という番組でした。
 林家三平さんは、やはり、村井さんと縁があって、今回の番組に出演されたのでしょう。村井美樹さんとこどもさんも含めての家族同士のお付き合いがあるそうです。今回の番組の中でお子さんのお話をされていました。

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