2023年02月06日
いたずらおばあさん 高楼方子・作 千葉史子・絵
いたずらおばあさん 高楼方子(たかどの・ほうこ)・作 千葉史子(ちば・ちかこ)・絵 フレーベル館
小学校低学年のこどもさん向けの本でしょう。
エラババ先生:84歳。洋服研究家の偉い先生だそうです。絵では、体は小柄で背が低い。息子の家族と同居している。
ヒョコルさん:68歳。エラババ先生が講義するおしゃれ講座の生徒。エラババの弟子となる。体は細くて背が高い。夫あり。
エラちゃん:8歳ですから小学2年生ぐらい。おしゃれといたずらが好き。いけすかない大人がきらい。いけすかない:どうにも気にくわない。
ヒョコちゃん:8歳。おとなしい。
タイトル『いたずらおばあさん』からは、こどものころにテレビで見た青島幸雄さんが演じる『意地悪おばあさん』を思い出します。1967年ころの作品でした。(昭和42年ころ)
もうひとつは先日読んだ内館牧子作品『老害の人』を思い出します。老害の人はおとな向けの小説ですが、これから読む『いたずらおばあさん』は小学校低学年のこどもさん向けです。どんなお話になるのか読むのが楽しみです。
絵が豊富です。
目次のページをながめながら『ふたりのおばあさんが、ふたりのちっちゃい女の子になるお話だろうか』
5ページまで読んで『これは女の子が読む本ではないか? (表現として「少しでも若く見られたい」)』
文章にリズムがあります。
男は知らない女子のおしゃれの世界です。
ひみつのお話があります:布(きれ)は、なにもさわっていないような軽さ、チューインガムのように伸びる。すけて見える。⇒若くなる服。1枚着ると1歳若くなる。楽しい本の世界が始まりました。ヒョコルは60枚重ね着をします。エラババは、76枚重ね着をします。
ヒョコルさん68歳のつぶやきがおもしろい『なーんたることざんしょ!』
人台(じんだい):人体の模型。衣服の制作や陳列に使用する。
キーワードが『きょう、わたしは、若く見えます?』
こどもの仕事は『遊ぶこと』です。
今年読んで良かった一冊になりそうです。
発想がおもしろい。
れんこんレースのついた白いブラウス:女性用の上衣(うわぎ、じょうい)。れんこんは、れんこんのような形の半円形のもようだと理解しました。27ページにエラちゃんの絵があります。
スカラップのすそ:半円の形状をしたスカートのすそ。
若返ったふたりは、どんどんぴょんぴょんはね回ります。
わかります。自分も三十代のころは体がびゅんびゅん動きました。六十代になった今は、そろりそろりとしか動けません。
大学生のおにいさん:エラババ先生宅の近所に住んでいる。
おもしろい。8歳になったエラちゃんは、路線バスの運転手に『老人用の無料パス』を提示してしまいました。
こどもに戻ったふたりが対決する相手です。
『夢見る少女の会』会長ハナエ。ハナエの仲間五人。理由は、こどものエラをばかにしたからです。五人は差別をする人たちです。
うわべだけの仲良しグループは、攻撃の相手が定まると集中的に攻撃してきます。夢見る会のメンバーとこどもふたりは、年齢は離れていても、女どうしの戦いがあります。
いじめた人間たちは、不幸な未来を迎えることが世の習いです。(ならい。そうなるという自然のなりゆき)
ちいさな少女二人のおばちゃんたちへの仕返しが始まりました。(女は怖い。働いていた頃よく聞いた言葉があります。「女性を敵に回すと仕事が回らなくなる」)
少女ふたりがやっていることは、ちょっとどうかと思うのですが、雰囲気は楽しい。
デパートの屋上に舞台が移りました。
昔は屋上に遊具が置いてあって遊べました。
いまどきは、そういうところは見かけなくなりました。
婚礼ダンスを売るような大型家具店も見かけなくなりました。
なつかしい言葉が続きます。『赤ずきん』ふたりで劇が始まりました。
エラはうそつきです。
女の世界です。プライド(自尊心。自分が大事)が強い。負けず嫌いです。
次の攻撃相手は『丸三角小学校の男性校長』です。
こどもはおおぜいの前で、大声で叱られるとカッとくるのです。(おとなもいっしょです)
エラは詐欺師のようでもあります。(さぎし:人をだまして利益を得る)
仕掛けがいっぱいで、おもしろい。
ヒョコルには、だんなさんと孫がいる。
孫の名前が『トミオ』です。
性悪のいんごうババァ(しょうわるのいんごうばばあ):性格が悪いがんこで無情なおばあさん。(音楽のゲゲノギ先生のこと。ピアノを弾く(ひく)。けたたましく怒る(おこる)。こどもを見下す(みくだす))『春の音楽祭』がらみで、エラが攻撃します。暴力的な教師は追放です。エラは、気にいらない教師の足を引っ張る行為をします。手法は、仲間はずれです。うーむ。女の世界は怖い。
ほーっ。なるほど。おもしろい。
洋服を着る枚数で、年齢調整ができるのです。
映画を観ているみたいです。
ひみつの服を30枚着ると30歳若返るのです。
そんな服がもし現実に販売されたら爆発的に売れることでしょう。
(つづく)
『ホイホイ公園』『ホイホイ文化センター』おもしろい。登場人物の名付けといい、実際にあるものと重なるといけないので、カタカナ名称でじょうずにはずしてあります。
『装いとはなにか(よそおいとはなにか。身なりを整える。おしゃれとはなにか)』
エラババ先生にピンチ到来です。
エラババ先生は頭の回転はいいけれど物忘れがあります。認知症のきざしありかも。
されど、もちまえの知恵で難局を乗り切りました。
『はらっぱ会館』『人形劇』『こども広報』
読んでいて、自分のこども時代を思い出しました。
「遊ぶこと」が毎日でした。119ページあたりの感想です。
エラババ先生84歳とヒョコルさん68歳もこどもに返ったようです。
『チコルの冒険』
やっかいな人がいます。『ガメテラ・カネゴロー』名前からさっするとカネ・カネ・カネの金もうけがしたいおじさんでしょう。公園を商売用の土地にしたい。もうかることにしか興味がないおじさんが出てきます。
エラちゃんがどうやってガメテラ・カネゴローをこらしめるか。
読んでいて、読み手の自分は、その方法にピンときました。(合っていました。正解でした)
やっちゃえ! えらちゃん!!
なかなか仕事がていねいなエラちゃんです。
じょうずにつくってある本でした。
小学校低学年のこどもさん向けの本でしょう。
エラババ先生:84歳。洋服研究家の偉い先生だそうです。絵では、体は小柄で背が低い。息子の家族と同居している。
ヒョコルさん:68歳。エラババ先生が講義するおしゃれ講座の生徒。エラババの弟子となる。体は細くて背が高い。夫あり。
エラちゃん:8歳ですから小学2年生ぐらい。おしゃれといたずらが好き。いけすかない大人がきらい。いけすかない:どうにも気にくわない。
ヒョコちゃん:8歳。おとなしい。
タイトル『いたずらおばあさん』からは、こどものころにテレビで見た青島幸雄さんが演じる『意地悪おばあさん』を思い出します。1967年ころの作品でした。(昭和42年ころ)
もうひとつは先日読んだ内館牧子作品『老害の人』を思い出します。老害の人はおとな向けの小説ですが、これから読む『いたずらおばあさん』は小学校低学年のこどもさん向けです。どんなお話になるのか読むのが楽しみです。
絵が豊富です。
目次のページをながめながら『ふたりのおばあさんが、ふたりのちっちゃい女の子になるお話だろうか』
5ページまで読んで『これは女の子が読む本ではないか? (表現として「少しでも若く見られたい」)』
文章にリズムがあります。
男は知らない女子のおしゃれの世界です。
ひみつのお話があります:布(きれ)は、なにもさわっていないような軽さ、チューインガムのように伸びる。すけて見える。⇒若くなる服。1枚着ると1歳若くなる。楽しい本の世界が始まりました。ヒョコルは60枚重ね着をします。エラババは、76枚重ね着をします。
ヒョコルさん68歳のつぶやきがおもしろい『なーんたることざんしょ!』
人台(じんだい):人体の模型。衣服の制作や陳列に使用する。
キーワードが『きょう、わたしは、若く見えます?』
こどもの仕事は『遊ぶこと』です。
今年読んで良かった一冊になりそうです。
発想がおもしろい。
れんこんレースのついた白いブラウス:女性用の上衣(うわぎ、じょうい)。れんこんは、れんこんのような形の半円形のもようだと理解しました。27ページにエラちゃんの絵があります。
スカラップのすそ:半円の形状をしたスカートのすそ。
若返ったふたりは、どんどんぴょんぴょんはね回ります。
わかります。自分も三十代のころは体がびゅんびゅん動きました。六十代になった今は、そろりそろりとしか動けません。
大学生のおにいさん:エラババ先生宅の近所に住んでいる。
おもしろい。8歳になったエラちゃんは、路線バスの運転手に『老人用の無料パス』を提示してしまいました。
こどもに戻ったふたりが対決する相手です。
『夢見る少女の会』会長ハナエ。ハナエの仲間五人。理由は、こどものエラをばかにしたからです。五人は差別をする人たちです。
うわべだけの仲良しグループは、攻撃の相手が定まると集中的に攻撃してきます。夢見る会のメンバーとこどもふたりは、年齢は離れていても、女どうしの戦いがあります。
いじめた人間たちは、不幸な未来を迎えることが世の習いです。(ならい。そうなるという自然のなりゆき)
ちいさな少女二人のおばちゃんたちへの仕返しが始まりました。(女は怖い。働いていた頃よく聞いた言葉があります。「女性を敵に回すと仕事が回らなくなる」)
少女ふたりがやっていることは、ちょっとどうかと思うのですが、雰囲気は楽しい。
デパートの屋上に舞台が移りました。
昔は屋上に遊具が置いてあって遊べました。
いまどきは、そういうところは見かけなくなりました。
婚礼ダンスを売るような大型家具店も見かけなくなりました。
なつかしい言葉が続きます。『赤ずきん』ふたりで劇が始まりました。
エラはうそつきです。
女の世界です。プライド(自尊心。自分が大事)が強い。負けず嫌いです。
次の攻撃相手は『丸三角小学校の男性校長』です。
こどもはおおぜいの前で、大声で叱られるとカッとくるのです。(おとなもいっしょです)
エラは詐欺師のようでもあります。(さぎし:人をだまして利益を得る)
仕掛けがいっぱいで、おもしろい。
ヒョコルには、だんなさんと孫がいる。
孫の名前が『トミオ』です。
性悪のいんごうババァ(しょうわるのいんごうばばあ):性格が悪いがんこで無情なおばあさん。(音楽のゲゲノギ先生のこと。ピアノを弾く(ひく)。けたたましく怒る(おこる)。こどもを見下す(みくだす))『春の音楽祭』がらみで、エラが攻撃します。暴力的な教師は追放です。エラは、気にいらない教師の足を引っ張る行為をします。手法は、仲間はずれです。うーむ。女の世界は怖い。
ほーっ。なるほど。おもしろい。
洋服を着る枚数で、年齢調整ができるのです。
映画を観ているみたいです。
ひみつの服を30枚着ると30歳若返るのです。
そんな服がもし現実に販売されたら爆発的に売れることでしょう。
(つづく)
『ホイホイ公園』『ホイホイ文化センター』おもしろい。登場人物の名付けといい、実際にあるものと重なるといけないので、カタカナ名称でじょうずにはずしてあります。
『装いとはなにか(よそおいとはなにか。身なりを整える。おしゃれとはなにか)』
エラババ先生にピンチ到来です。
エラババ先生は頭の回転はいいけれど物忘れがあります。認知症のきざしありかも。
されど、もちまえの知恵で難局を乗り切りました。
『はらっぱ会館』『人形劇』『こども広報』
読んでいて、自分のこども時代を思い出しました。
「遊ぶこと」が毎日でした。119ページあたりの感想です。
エラババ先生84歳とヒョコルさん68歳もこどもに返ったようです。
『チコルの冒険』
やっかいな人がいます。『ガメテラ・カネゴロー』名前からさっするとカネ・カネ・カネの金もうけがしたいおじさんでしょう。公園を商売用の土地にしたい。もうかることにしか興味がないおじさんが出てきます。
エラちゃんがどうやってガメテラ・カネゴローをこらしめるか。
読んでいて、読み手の自分は、その方法にピンときました。(合っていました。正解でした)
やっちゃえ! えらちゃん!!
なかなか仕事がていねいなエラちゃんです。
じょうずにつくってある本でした。
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