2022年12月21日
はじめてのおるすばん 岩崎書店
はじめてのおるすばん しみずみちを・作 山本まつ子・絵 岩崎書店
ひととおり読みましたが、変な感想文になりそうです。
こどもさん向けの絵本ですが、1972年のものなので、昭和47年の作品です。かなり古い。
時代背景や社会環境が、2022年(令和4年)の現在とはだいぶ違います。
作者は89歳ぐらいでご存命のようです。絵を描いた女性は今年97歳ぐらいで亡くなっています。絵本は読み継がれていきます。
絵本の最後におふたりの住所が書いてあることに時代を感じます。
昔は個人情報が明らかでした。だれも不思議に思いもしませんでした。
ふと思い出したのですが、昔の給料は現金払いで、給料の封筒を受け取ると、中身を確認して、給料の一覧表に受け取りましたという意味で自分の印鑑を押していました。
一覧表には、他の人たちの給料額とか税金額、お金を借りている人は借金の返済額まで書いてありました。
一覧表は、丸見えで、他人の欄をながめる人もいましたが、だれも自分の給料額等を隠す気もありませんでした。
今思えば不思議な感覚でした。
だれからもおかしいという声は聞きませんでした。
そういうものだという思い込みがありました。
最初、絵本のタイトルを見間違えました。
『はじめてのおつかい』と思っていました。歳をとりました。
『はじめてのおるすばん』です。
おるすばんをするのは、だれかというと、まだ3歳の女の子のみほちゃんです。
ぬいぐるみのくまと、おるすばんをします。
ママが、ちょっとの時間だけ、外で用事をすましてくるそうです。
(今年は、幼児が高層マンションのベランダから転落する事故が何度かありました。みほちゃんの身が心配です。でもよく考えたら、昭和47当時には、高層マンションを見かけませんでした)
文字の大きさを変えて、恐怖を表現してあります。
『ひとり、ひとり、ひとり、ひとり』(うまい)
昭和40年代に母親のことを『ママ』と呼ばせる家は珍しい。みほちゃんの家は、上流階級だろうか。(『かあちゃん』が一般的でした。そう考えていたら、11ページに『かあちゃん』という言葉が出てきました)
『ぴん・ぽーん』という玄関呼び出しチャイムの音が『びんぼー』という音に聞こえるのは、当時の、貧しい庶民の暮らしが自分にしみついているからでしょう。
昭和40年代に玄関チャイムが付いている家は珍しかった。たいていは『ごめんくださーい』の声がけで訪問は始まりました。横に開いてあける引き戸をガラガラガラと動かして、両者の面談が始まるのでした。
『小包でーす(こづつみ)』という郵便屋さんの声かけも、今はありません。
日常生活の言葉から『小包』という言葉が消えました。『ゆうパック』です。
みほちゃんの返答がいい。
『いりましぇん』
不在連絡票は、ごみ箱へポイです。(みほちゃんが捨てました)
新聞屋さんが集金に来ました。
『いりましぇん』(なかなかおもしろい)
ひとりで待つ不安な時間帯が過ぎて、優しいママが帰宅しました。
ごほうびありです。
プリンです。(給食にプリンが出たことがあったような。家では見たことがありまっしぇん)
ひととおり読みましたが、変な感想文になりそうです。
こどもさん向けの絵本ですが、1972年のものなので、昭和47年の作品です。かなり古い。
時代背景や社会環境が、2022年(令和4年)の現在とはだいぶ違います。
作者は89歳ぐらいでご存命のようです。絵を描いた女性は今年97歳ぐらいで亡くなっています。絵本は読み継がれていきます。
絵本の最後におふたりの住所が書いてあることに時代を感じます。
昔は個人情報が明らかでした。だれも不思議に思いもしませんでした。
ふと思い出したのですが、昔の給料は現金払いで、給料の封筒を受け取ると、中身を確認して、給料の一覧表に受け取りましたという意味で自分の印鑑を押していました。
一覧表には、他の人たちの給料額とか税金額、お金を借りている人は借金の返済額まで書いてありました。
一覧表は、丸見えで、他人の欄をながめる人もいましたが、だれも自分の給料額等を隠す気もありませんでした。
今思えば不思議な感覚でした。
だれからもおかしいという声は聞きませんでした。
そういうものだという思い込みがありました。
最初、絵本のタイトルを見間違えました。
『はじめてのおつかい』と思っていました。歳をとりました。
『はじめてのおるすばん』です。
おるすばんをするのは、だれかというと、まだ3歳の女の子のみほちゃんです。
ぬいぐるみのくまと、おるすばんをします。
ママが、ちょっとの時間だけ、外で用事をすましてくるそうです。
(今年は、幼児が高層マンションのベランダから転落する事故が何度かありました。みほちゃんの身が心配です。でもよく考えたら、昭和47当時には、高層マンションを見かけませんでした)
文字の大きさを変えて、恐怖を表現してあります。
『ひとり、ひとり、ひとり、ひとり』(うまい)
昭和40年代に母親のことを『ママ』と呼ばせる家は珍しい。みほちゃんの家は、上流階級だろうか。(『かあちゃん』が一般的でした。そう考えていたら、11ページに『かあちゃん』という言葉が出てきました)
『ぴん・ぽーん』という玄関呼び出しチャイムの音が『びんぼー』という音に聞こえるのは、当時の、貧しい庶民の暮らしが自分にしみついているからでしょう。
昭和40年代に玄関チャイムが付いている家は珍しかった。たいていは『ごめんくださーい』の声がけで訪問は始まりました。横に開いてあける引き戸をガラガラガラと動かして、両者の面談が始まるのでした。
『小包でーす(こづつみ)』という郵便屋さんの声かけも、今はありません。
日常生活の言葉から『小包』という言葉が消えました。『ゆうパック』です。
みほちゃんの返答がいい。
『いりましぇん』
不在連絡票は、ごみ箱へポイです。(みほちゃんが捨てました)
新聞屋さんが集金に来ました。
『いりましぇん』(なかなかおもしろい)
ひとりで待つ不安な時間帯が過ぎて、優しいママが帰宅しました。
ごほうびありです。
プリンです。(給食にプリンが出たことがあったような。家では見たことがありまっしぇん)
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