2022年01月26日
アラフォー ウーバーイーツ配達員ヘロヘロ日記 渡辺雅史
アラフォー ウーバーイーツ配達員ヘロヘロ日記 渡辺雅史 ワニブックス
これまで、職業体験の本を読み継いできました。以下、三五館シンシャとフォレスト出版で、『電気メーター検針員』『出版翻訳家』『タクシードライバー』『夫婦で住み込みのマンション管理員』『非正規介護職員』『ケアマネジャー』『交通誘導員(警備員)』『派遣添乗員(旅行)』
それから、『コンビニ店員』(コンビニのレジから見た日本人 竹内稔 商業界)
今回は、ウーバーイーツの配達員という職について読んでみることにしました。ウーバーイーツを利用したことはありません。
これまで、何冊かの労働体験本を読んで気づいたことがあります。書いた人の何人かは、ライター志望者であり、ライターの人だったりしました。(ライター(文筆仕事)だけでは生活ができない)
今回の著者も物書きの方です。
著者によるこれまで、3年4か月の体験記です。本の中では46歳です。
びっくりしたのは、自前の自転車で配達するのではなく、シェアという借りる電動自転車です。
あわせて、40代肥満体形です。びゅんびゅんと自転車をこぐ姿をイメージできません。
まえがきは、自虐的に『こんな人生にならないために……』というメッセージです。
ページのデザインとか、文字のレイアウトがこっています。
ウーバーイーツというのは『組織』という集団の中で、上司や部下、同僚たちとチームワークで働けない人がする職だとピンときました。
物書きの方なので、文字数が多くて、くどい面があります。
スマホでアプリケーションソフトをダウンロードして登録したあと、パートナーセンターへ行けば、配達労働活動が開始できるそうです。
サラリーマンの雇用契約とは異なります。個人事業主です。確定申告とか、国民健康保険、国民年金への加入など、きちょうめんさが要求されると思うのですが、実態は自分にはわかりません。
ウーバーイーツという会社がある。アメリカの会社ですが、日本版もある。
本によれば、配達員への支払いは、週払いとなっている。月曜日から日曜日の分が、翌週の水曜日に支払われる。(口座振り込み)
読んでいて、自分は利用することはないだろうと思いました。外食はほとんどしません。それから配達料を払うのが惜しい。必要なら自分で商品を買いに行きます。
説明書を読んでいるような文脈です。
これからウーバーイーツの配達員をしてみようと思っている人には便利な実用書です。
「読み物」として読もうとすると、人間ドラマの物語の部分が少ないので、物足りない。
ちょっと良かった文章として『コロナ前22時以降の注文でよく届けていたのが病院だ……』
フリーランス:会社や団体に所属しない。個人で仕事を請け負う。
「名古屋に出稼ぎに行ってみた」という記事があります。
名古屋市という旅先で、レンタル自転車を借りてでも仕事ができるということに驚きました。
地理は、スマホのアプリで間に合うのでしょう。
名古屋市の道路が広いのは、第二次世界大戦中に空襲で広い範囲が焼失して、戦後復興をするときに、市民の安全と快適空間の確保と経済発展を目的として、道路を広くする都市計画のプランがつくられて実行されたと教わったことがあります。
国内大手自動車メーカーがあるのは、名古屋市からは離れた位置にある市なので、著者が推測するような大手自動車メーカーと名古屋市内の広い道路との関連はないと思います。
以前、アフリカひとり旅をした女性が書いた旅行記で読んだ『世界は、誤解と錯覚で成り立っている』という言葉を思い出します。
戦後まもなくの日本の自動車産業は、黎明期(れいめいき。夜明けの時期)でした。
自動車とかバイクの構造を調べるために、アメリカ合衆国に視察に行って、工場見学をしたけれど、カメラが高額で持参できず、みんなで、ノートに鉛筆で構造図を書いて、手書きで部品の名称や機能のメモを書き入れて資料にしたという話を聞いたことがあります。
もうひとつ名古屋のことが書いてあります。
名古屋人は『ケチ』というものです。人によりけりだと思うのですが、まあ、ケチというよりも、一般的に、日本中、戦争体験者は『節約』とか『もったいない』精神が徹底しています。
細部では、名古屋の『値引き交渉』は、他の地区よりも厳しいと思います。個人事業主をしている人などは、だいたいの原価を知っているので強気で攻めます。
関連して、製造業の町です。文化とか芸術面ではおもしろみはありませんが、地道に生活していくのには適しています。
東京は、たまに観光で訪れるだけでいい。不動産価格が異常に高いし、人が多すぎます。
さて本のほうです。76ページ付近まできました。
お話の中身に、人生の潤いが(うるおい。落ち着きのある感情の動き。ゆとり)がありません。『記録』になっています。日誌を読むようです。
ひとつの項目の文字数が少ないので物足りない。
スマホのスクリーンショット:自分はやりかたを知らないので、練習してみました。ウーバーイーツだと、収入証明のために必要なときがあったそうです。
チップがもらえるそうです。
外国人のお客さんからは自然にもらえるそうです。
読んでいると、学歴は関係ない職だと思えてきます。スマホの操作技術は必要です。
一般的な若いサラリーマンだと、月に手取りが18万円ぐらいの人が多いと思うのですが、手取り金額だけでいうと、ウーバーイーツをしたほうがもうかりそうです。
されど、労働の自由度は高いけれど、報酬の金額が100円単位で、ほかの仕事のほうが最終的には稼げると思ってしまいます。
働いていると、学生や若いにいちゃんたちが、年長のまじめな労働者をばかにした態度をすることがあります。そんな記述があります。
人間は感情の生きものです。相手が親切であれば、年長者も親切でお返しします。相手が、年長者の人格を否定するような態度でくれば、年長者も相手を冷遇します。
労働者として使い物にならない大卒新人を何人も見ました。育てようという気にもなれませんでした。
ダンジョン:ゲームの地下牢。城の地下につくられた地下室や監獄のこと。
タワーマンションのことが書いてあります。マンションの入口から部屋までが時間がかかると思うのです。不便です。自分は住みたいとは思いません。
配達員は、マンションの中で、迷子になるそうです。タワーマンションはダンジョン(監獄)なのか。
おばかなお客さんもままおられます。
脳内にある世界が狭い。
どうして自分で買いに行かないのだろう。お金がもったいない。お金の無駄遣いに思えます(年長者のぼやきです)
人に会いたくないのか(コロナ対策という口実)
これからもこの傾向は続くのか(日本国の経済力が衰退することが予想される)
自分のことを自分でやらずに、お金を出して人にやらせる。(お金が貯まらない)
矜持(きょうじ):自分はちゃんとやっているから立派だと思う自信、プライド、誇り。
良かった言葉として『世の中には善人も悪人もいる』
外国人大学留学生にアルバイトの時間制限があることは知りませんでした。週28時間。
(つづく)
読み終えました。
本の構成として、読み手の食いつきがいい(読みたくなる気持ちが湧く)第三章を最初にもってきて、第一章、第二章の部分を続けたほうが良かった。
食事で、ごちそうを最初に食べるか、最後に食べるのかという選択なのですが、本作品の「ごちそうはあとから方式」だと、読み始めてしばらくの間は退屈です。
人によっては、最初のほうで読み飽きて、あとを読むことをやめてしまう可能性があります。
第三章がおもしろいのですから、第三章を最初にもってきて、あとは尻すぼみでもかまわないと思います。
ウーバーイーツ配達員は、研修とか会議とか、入社式とか退職辞令伝達式などの、会社であれば普通にあるようなシステムや儀式がありません。前任者からの引き継ぎさえありません。
不思議な仕事のシステムです。
配達員が自在に敷地内に入ってくることが防犯上怖い。
配達員に『プロ』はいないし、求められてもできないとあります。
おかしなお客さんがいます。
少ない金額でそこまで要求するかという理屈はあります。
自分も若い頃お客さんに対して、200円ちょっとの支払いで、どれだけ大きなサービスを求めてくるのかと腹が立ったことがあります。
お客さまは神さまなんかじゃない。売り手も買い手も同等で平等です。そんなふうに心の中で叫んでいました。
コロナ禍のことが書いてあります。
コロナ禍もいつかは終息します。どう変化するのだろうか。興味が湧きます。予想してもそのとおりにならないのが世の中の流れです。
このシステムを経営する場合、配達員側ではなく、配達を依頼する店側の要望とか都合が最初に来る検討するべき事項になると思います。
第三章に書いてある店側の事情や実態話の内容がおもしろい。
日本人よりもインド人のほうが、心が優しい。
テレビ番組で、初期の頃の『東野&岡村の旅猿』を思い出しました。出川哲朗さんも含めて、彼らのインド旅行は、抱腹絶倒でした。
日本人はインド人を見下しているようなところがあるけれど、インド人のほうが優秀なのではないか。
ラッシー:インドのヨーグルトベースのドリンク
中華料理店の中国人も心優しい。
一杯のお茶がとてもおいしい。
日本人の接客サービスは、お金を払っている人に向けた「おもてなし」とあります。(あたっています)
お金第一主義という欧米系の資本主義は行き詰まりの時期を迎えているのではないか。
日本人のおかしなところが書いてあります。
無関係な他人には笑顔で接し、支え合うべき身内には罵声(ばせい)を浴びせる女子がいます。
たてまえと本音を使い分けるのです。他人から良く見られることにこだわります。世間体です。
日本人はなにかを誤解しています。
これまで、職業体験の本を読み継いできました。以下、三五館シンシャとフォレスト出版で、『電気メーター検針員』『出版翻訳家』『タクシードライバー』『夫婦で住み込みのマンション管理員』『非正規介護職員』『ケアマネジャー』『交通誘導員(警備員)』『派遣添乗員(旅行)』
それから、『コンビニ店員』(コンビニのレジから見た日本人 竹内稔 商業界)
今回は、ウーバーイーツの配達員という職について読んでみることにしました。ウーバーイーツを利用したことはありません。
これまで、何冊かの労働体験本を読んで気づいたことがあります。書いた人の何人かは、ライター志望者であり、ライターの人だったりしました。(ライター(文筆仕事)だけでは生活ができない)
今回の著者も物書きの方です。
著者によるこれまで、3年4か月の体験記です。本の中では46歳です。
びっくりしたのは、自前の自転車で配達するのではなく、シェアという借りる電動自転車です。
あわせて、40代肥満体形です。びゅんびゅんと自転車をこぐ姿をイメージできません。
まえがきは、自虐的に『こんな人生にならないために……』というメッセージです。
ページのデザインとか、文字のレイアウトがこっています。
ウーバーイーツというのは『組織』という集団の中で、上司や部下、同僚たちとチームワークで働けない人がする職だとピンときました。
物書きの方なので、文字数が多くて、くどい面があります。
スマホでアプリケーションソフトをダウンロードして登録したあと、パートナーセンターへ行けば、配達労働活動が開始できるそうです。
サラリーマンの雇用契約とは異なります。個人事業主です。確定申告とか、国民健康保険、国民年金への加入など、きちょうめんさが要求されると思うのですが、実態は自分にはわかりません。
ウーバーイーツという会社がある。アメリカの会社ですが、日本版もある。
本によれば、配達員への支払いは、週払いとなっている。月曜日から日曜日の分が、翌週の水曜日に支払われる。(口座振り込み)
読んでいて、自分は利用することはないだろうと思いました。外食はほとんどしません。それから配達料を払うのが惜しい。必要なら自分で商品を買いに行きます。
説明書を読んでいるような文脈です。
これからウーバーイーツの配達員をしてみようと思っている人には便利な実用書です。
「読み物」として読もうとすると、人間ドラマの物語の部分が少ないので、物足りない。
ちょっと良かった文章として『コロナ前22時以降の注文でよく届けていたのが病院だ……』
フリーランス:会社や団体に所属しない。個人で仕事を請け負う。
「名古屋に出稼ぎに行ってみた」という記事があります。
名古屋市という旅先で、レンタル自転車を借りてでも仕事ができるということに驚きました。
地理は、スマホのアプリで間に合うのでしょう。
名古屋市の道路が広いのは、第二次世界大戦中に空襲で広い範囲が焼失して、戦後復興をするときに、市民の安全と快適空間の確保と経済発展を目的として、道路を広くする都市計画のプランがつくられて実行されたと教わったことがあります。
国内大手自動車メーカーがあるのは、名古屋市からは離れた位置にある市なので、著者が推測するような大手自動車メーカーと名古屋市内の広い道路との関連はないと思います。
以前、アフリカひとり旅をした女性が書いた旅行記で読んだ『世界は、誤解と錯覚で成り立っている』という言葉を思い出します。
戦後まもなくの日本の自動車産業は、黎明期(れいめいき。夜明けの時期)でした。
自動車とかバイクの構造を調べるために、アメリカ合衆国に視察に行って、工場見学をしたけれど、カメラが高額で持参できず、みんなで、ノートに鉛筆で構造図を書いて、手書きで部品の名称や機能のメモを書き入れて資料にしたという話を聞いたことがあります。
もうひとつ名古屋のことが書いてあります。
名古屋人は『ケチ』というものです。人によりけりだと思うのですが、まあ、ケチというよりも、一般的に、日本中、戦争体験者は『節約』とか『もったいない』精神が徹底しています。
細部では、名古屋の『値引き交渉』は、他の地区よりも厳しいと思います。個人事業主をしている人などは、だいたいの原価を知っているので強気で攻めます。
関連して、製造業の町です。文化とか芸術面ではおもしろみはありませんが、地道に生活していくのには適しています。
東京は、たまに観光で訪れるだけでいい。不動産価格が異常に高いし、人が多すぎます。
さて本のほうです。76ページ付近まできました。
お話の中身に、人生の潤いが(うるおい。落ち着きのある感情の動き。ゆとり)がありません。『記録』になっています。日誌を読むようです。
ひとつの項目の文字数が少ないので物足りない。
スマホのスクリーンショット:自分はやりかたを知らないので、練習してみました。ウーバーイーツだと、収入証明のために必要なときがあったそうです。
チップがもらえるそうです。
外国人のお客さんからは自然にもらえるそうです。
読んでいると、学歴は関係ない職だと思えてきます。スマホの操作技術は必要です。
一般的な若いサラリーマンだと、月に手取りが18万円ぐらいの人が多いと思うのですが、手取り金額だけでいうと、ウーバーイーツをしたほうがもうかりそうです。
されど、労働の自由度は高いけれど、報酬の金額が100円単位で、ほかの仕事のほうが最終的には稼げると思ってしまいます。
働いていると、学生や若いにいちゃんたちが、年長のまじめな労働者をばかにした態度をすることがあります。そんな記述があります。
人間は感情の生きものです。相手が親切であれば、年長者も親切でお返しします。相手が、年長者の人格を否定するような態度でくれば、年長者も相手を冷遇します。
労働者として使い物にならない大卒新人を何人も見ました。育てようという気にもなれませんでした。
ダンジョン:ゲームの地下牢。城の地下につくられた地下室や監獄のこと。
タワーマンションのことが書いてあります。マンションの入口から部屋までが時間がかかると思うのです。不便です。自分は住みたいとは思いません。
配達員は、マンションの中で、迷子になるそうです。タワーマンションはダンジョン(監獄)なのか。
おばかなお客さんもままおられます。
脳内にある世界が狭い。
どうして自分で買いに行かないのだろう。お金がもったいない。お金の無駄遣いに思えます(年長者のぼやきです)
人に会いたくないのか(コロナ対策という口実)
これからもこの傾向は続くのか(日本国の経済力が衰退することが予想される)
自分のことを自分でやらずに、お金を出して人にやらせる。(お金が貯まらない)
矜持(きょうじ):自分はちゃんとやっているから立派だと思う自信、プライド、誇り。
良かった言葉として『世の中には善人も悪人もいる』
外国人大学留学生にアルバイトの時間制限があることは知りませんでした。週28時間。
(つづく)
読み終えました。
本の構成として、読み手の食いつきがいい(読みたくなる気持ちが湧く)第三章を最初にもってきて、第一章、第二章の部分を続けたほうが良かった。
食事で、ごちそうを最初に食べるか、最後に食べるのかという選択なのですが、本作品の「ごちそうはあとから方式」だと、読み始めてしばらくの間は退屈です。
人によっては、最初のほうで読み飽きて、あとを読むことをやめてしまう可能性があります。
第三章がおもしろいのですから、第三章を最初にもってきて、あとは尻すぼみでもかまわないと思います。
ウーバーイーツ配達員は、研修とか会議とか、入社式とか退職辞令伝達式などの、会社であれば普通にあるようなシステムや儀式がありません。前任者からの引き継ぎさえありません。
不思議な仕事のシステムです。
配達員が自在に敷地内に入ってくることが防犯上怖い。
配達員に『プロ』はいないし、求められてもできないとあります。
おかしなお客さんがいます。
少ない金額でそこまで要求するかという理屈はあります。
自分も若い頃お客さんに対して、200円ちょっとの支払いで、どれだけ大きなサービスを求めてくるのかと腹が立ったことがあります。
お客さまは神さまなんかじゃない。売り手も買い手も同等で平等です。そんなふうに心の中で叫んでいました。
コロナ禍のことが書いてあります。
コロナ禍もいつかは終息します。どう変化するのだろうか。興味が湧きます。予想してもそのとおりにならないのが世の中の流れです。
このシステムを経営する場合、配達員側ではなく、配達を依頼する店側の要望とか都合が最初に来る検討するべき事項になると思います。
第三章に書いてある店側の事情や実態話の内容がおもしろい。
日本人よりもインド人のほうが、心が優しい。
テレビ番組で、初期の頃の『東野&岡村の旅猿』を思い出しました。出川哲朗さんも含めて、彼らのインド旅行は、抱腹絶倒でした。
日本人はインド人を見下しているようなところがあるけれど、インド人のほうが優秀なのではないか。
ラッシー:インドのヨーグルトベースのドリンク
中華料理店の中国人も心優しい。
一杯のお茶がとてもおいしい。
日本人の接客サービスは、お金を払っている人に向けた「おもてなし」とあります。(あたっています)
お金第一主義という欧米系の資本主義は行き詰まりの時期を迎えているのではないか。
日本人のおかしなところが書いてあります。
無関係な他人には笑顔で接し、支え合うべき身内には罵声(ばせい)を浴びせる女子がいます。
たてまえと本音を使い分けるのです。他人から良く見られることにこだわります。世間体です。
日本人はなにかを誤解しています。
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