2021年12月01日

星屑の町(ほしくずのまち) 邦画

星屑の町(ほしくずのまち) 邦画 2020年公開 fuluフールー動画配信サービス

 歌謡コーラスグループにじぇじぇじぇののんさんがからむ映画です。
 劇中の「山田修とハローナイツ」は、コミカルなバンドです。観ていて、ドリフターズとか、純烈を思い出します。
 昭和時代を過ごしたお年寄り向けの娯楽映画だと受け取りました。

 カラオケ機器がまだこの世に広まっていなかった時代の畳敷き大広間での宴会では、みんなの手拍子が楽器代わりだったことを思い出しました。

 のんさんと、のんさんの母親役、そして女性ボーカリストの三人の女性のための映画のように見えました。
 
 コントと歌謡ショーが続きます。
 あの頃、歌謡曲は「詩の世界」だった。「ドラマ」でもあった。「教訓」とか「教示」でもあった。映像から流れ出る歌曲を聴きながら、いい時代を体験できてよかったとほっこりしました。

 のんさんの良さが、全開とまでには至ってはいません。
 I miss you.あなたが恋しい。
 曲調がゆったりとしていていい。気持ちが落ち着きます。

 若い頃、夢を追いかけて、(歌の)夢はかなわなくて、歳をとってしまった男たちの哀歌があります。
 登場人物の一人が「大学に行きたかった」今は、どこかの大学へは行けそうな時代になりましたが、「学歴」の価値は昔より下がりました。

 最近ふと感じたことです。
 自分が昔いた時代の地球の「秩序(順番とかものの考え方)」が変わってしまった。
 次世代が自分の思っている地球とは異なる地球に存在している。
 どこまでいっても、この異なっている状態は解消されないであろう。

 『愛ちゃんの夢、かなえてけさい』
 方言に味わいがあるものの、東北なまりが、大げさすぎるような気がしました。

 ピンキーとキラーズ、笑点の「ざぶとん一枚」、黄色い117クーペ(いすゞ自動車)、忘れていた過去が脳裏によみがえります。

 コーラスグループは、おじいさんたちと孫娘のようすです。
 おじいさんたちは、歌唱で力が抜けているのです。リラックスしているというよりも、加齢で力が入らない。それもまた楽しい。
 のんさんの歌声には、もうちょっと、はずむ感じがほしい。
 
 2013年に75歳で、癌で亡くなった島倉千代子さんがなつかしい。
 加藤登紀子さんの『愛のくらし』もカラオケで何度もデュエットしました。素敵な日々は戻ってこないのです。

 『結婚』ってなんだろう。
 この人とずっといっしょにいたいと思うから結婚するのでしょう。
 さらに、いい人生とは、思い出がいっぱいある人生だと悟るのです。

 のんさんのセリフ『もう後ろはふりむかねぇ』
 以前テレビ番組で聴いた黒柳徹子さんの話『(長生きの秘訣は(ひけつは))反省しないことです』

 映像でのいきなりの『停電』が、ステージにおける毎回の演出だということが最後にわかりました。
 暗闇の中で、顔に懐中電灯を当ててお化け顔をつくる恐怖と笑いのためのコントなのです。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t145841
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい