2021年03月03日
冷たい熱帯魚 邦画DVD
冷たい熱帯魚 邦画DVD 2011年公開
前知識としては、冷酷、ホラー、スリラー、非情、殺人、ジキルとハイドなどの情報が自分の脳にあります。(見終わって、この映画は、ひとりで観る映画だと思いました)
園子温(その・しおん)監督の作品でタイトルを忘れましたが、アル中の親父に暴力を振るわれていた男子中学生に、ラストで女子中学生が「スミダがんばれ、がんばれスミダ!」と壮絶な叫びで繰り返していた声が今も耳に残っています。(調べました。作品名は「ヒミズ」でした。ヒミズは、もぐらの種類ということでした。役者さんは、染谷将太さんと二階堂ふみさんでした)
迫力あるスタートシーンです。
内容は連続殺人事件です。
崩壊している三人家族がいます。夫と後妻と前妻の娘です。個人営業で、熱帯魚店を営業しています。
そことは別の大型熱帯魚店を経営しているでんでんさんが熱演します。彼は悪人です。詐欺師でもあり、殺人鬼でもあります。
人間の苦悩があります。
暴力を加えられて気持ちがスッキリする人格を持つ女性がいます。
観ていて、途中で、どうなっているのだろう? 言葉に詰まります。
熱帯魚センターで働くアルバイト女性たちの数は多く、彼女たちはみんな、グラビアアイドルギャルに見えます。
おっぱいを強調する映画です。
殺しがからんでいるのに、喜劇のようでもあります。
すごい。一線を超えています。
撮影だと思って残虐な映像を観ているので、怖くはありません。
主人公の男性が110番すれば、そこで終わるドラマです。でも彼にはそれができないのです。
自分で自分をコントロールできる強い意思が、彼には不足しています。
でんでんさんのひとり舞台のようです。しゃべり過ぎかも。
殺人の証拠が消えてしまいました。
されど、事件がばれなくても、その後は、苦しい生き方です。
お店での娘でのショット(短い時間の撮影)の意味がとれませんでした。その後、実父とのぶつかりあいが表現されます。両者の対立方向で、つなげてあるのでしょう。
怖い言葉として、
(でんでんさんの)「もう仲間なんだからよう」
(でんでんさんの顧問弁護士(こちらも悪党)の)「オレたちは仲間だ」
主人公がプラネタリウムに行きたがるのは「逃避」でしょう。
地球は46億年前に生まれて、これから46億年後になくなる。
人間はいつか死ぬ。遅いか早いかだけのこと。そこが殺人を肯定するでんでんさんの理由です。
おぼろげなもの。それは「愛」
警察は最後まで出てこない展開かと思っていたら出てきました。
すさまじい。
俳優さんたちは、力いっぱい演技ができて、やりがいがあったと思います。
狂気。狂っています。
どんどんエスカレートしていきます。共食いです。
すさまじく厳しいシーンなのに、バックミュージックはフランダンス音楽です。恐怖の増幅効果を狙ってあるのでしょう。
恐ろしい映画です。教則本の一面があります。
公序良俗とか道徳に対抗しています。
どこに救いを求めるのか。
基本どおり、最後付近は、最初のシーンに戻ります。家族三人で食事中に車で来た男が娘を呼びに来ます。
体罰復活か。指示に従わなければ体罰を与えて従わせる。
主人公は、すべてを失いました。
耳に響いたセリフとして、
「人生っていうのはな、痛いんだよ!」
「やっと死にやがったな。くそじじい。起きてみろよ! 起きてみろよ! 起きてみろよ!」
親のことをそう思っているこどもが、映画の外の世界である現実世界に本当にいるような気になりました。
そうはなるなという反対の意味合いが、この映画にこめられていると思いたい。
前知識としては、冷酷、ホラー、スリラー、非情、殺人、ジキルとハイドなどの情報が自分の脳にあります。(見終わって、この映画は、ひとりで観る映画だと思いました)
園子温(その・しおん)監督の作品でタイトルを忘れましたが、アル中の親父に暴力を振るわれていた男子中学生に、ラストで女子中学生が「スミダがんばれ、がんばれスミダ!」と壮絶な叫びで繰り返していた声が今も耳に残っています。(調べました。作品名は「ヒミズ」でした。ヒミズは、もぐらの種類ということでした。役者さんは、染谷将太さんと二階堂ふみさんでした)
迫力あるスタートシーンです。
内容は連続殺人事件です。
崩壊している三人家族がいます。夫と後妻と前妻の娘です。個人営業で、熱帯魚店を営業しています。
そことは別の大型熱帯魚店を経営しているでんでんさんが熱演します。彼は悪人です。詐欺師でもあり、殺人鬼でもあります。
人間の苦悩があります。
暴力を加えられて気持ちがスッキリする人格を持つ女性がいます。
観ていて、途中で、どうなっているのだろう? 言葉に詰まります。
熱帯魚センターで働くアルバイト女性たちの数は多く、彼女たちはみんな、グラビアアイドルギャルに見えます。
おっぱいを強調する映画です。
殺しがからんでいるのに、喜劇のようでもあります。
すごい。一線を超えています。
撮影だと思って残虐な映像を観ているので、怖くはありません。
主人公の男性が110番すれば、そこで終わるドラマです。でも彼にはそれができないのです。
自分で自分をコントロールできる強い意思が、彼には不足しています。
でんでんさんのひとり舞台のようです。しゃべり過ぎかも。
殺人の証拠が消えてしまいました。
されど、事件がばれなくても、その後は、苦しい生き方です。
お店での娘でのショット(短い時間の撮影)の意味がとれませんでした。その後、実父とのぶつかりあいが表現されます。両者の対立方向で、つなげてあるのでしょう。
怖い言葉として、
(でんでんさんの)「もう仲間なんだからよう」
(でんでんさんの顧問弁護士(こちらも悪党)の)「オレたちは仲間だ」
主人公がプラネタリウムに行きたがるのは「逃避」でしょう。
地球は46億年前に生まれて、これから46億年後になくなる。
人間はいつか死ぬ。遅いか早いかだけのこと。そこが殺人を肯定するでんでんさんの理由です。
おぼろげなもの。それは「愛」
警察は最後まで出てこない展開かと思っていたら出てきました。
すさまじい。
俳優さんたちは、力いっぱい演技ができて、やりがいがあったと思います。
狂気。狂っています。
どんどんエスカレートしていきます。共食いです。
すさまじく厳しいシーンなのに、バックミュージックはフランダンス音楽です。恐怖の増幅効果を狙ってあるのでしょう。
恐ろしい映画です。教則本の一面があります。
公序良俗とか道徳に対抗しています。
どこに救いを求めるのか。
基本どおり、最後付近は、最初のシーンに戻ります。家族三人で食事中に車で来た男が娘を呼びに来ます。
体罰復活か。指示に従わなければ体罰を与えて従わせる。
主人公は、すべてを失いました。
耳に響いたセリフとして、
「人生っていうのはな、痛いんだよ!」
「やっと死にやがったな。くそじじい。起きてみろよ! 起きてみろよ! 起きてみろよ!」
親のことをそう思っているこどもが、映画の外の世界である現実世界に本当にいるような気になりました。
そうはなるなという反対の意味合いが、この映画にこめられていると思いたい。
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