2020年05月21日

銀魂 空知英秋

銀魂(ぎんたま)1巻・2巻 空知英秋(そらち・ひであき) 集英社ジャンプコミックス

 映画を観る前に原作を読んでみようと読み始めました。
 思っていたのとは違っていて少々びっくりしました。予想外の中身です。
 映画は若いイケメン俳優が大活躍する侍映画だろうと思っていましたが、本を読むと、「侍社会」を否定するところから始まっています。「もう、侍の時代は終わった」から始まるのです。
 江戸時代なのに、高層ビルが建ち、空飛ぶ船が移動手段です。読んでいくと、どうも、人間は、宇宙人みたいなものに支配されたらしい。異人とされているのは、宇宙人ではなかろうか。(20年前「天人(あまびと)が、江戸に舞い降りたとあります)2004年が第一刷出版本です。空想世界が広がっています。江戸時代ですが、コンビニみたいなものがあります。ハローワークはあって、無職で、仕事がなかなか見つからないそうです。
 
 これは、ギャグマンガで、一発一笑が目的なのだろうと読みながら推察しています。現代社会を背景にして日常生活のことを取り入れてあります。「ノーパンしゃぶしゃぶ」が出てきました。
 時代背景は、「流浪に剣心」と重なります。新選組とか、幕末、尊王攘夷とか、されど、画風はぜんぜん違います。こちらは、ギャグを目指しています。
 けっこう言葉が汚くてがらが悪い。「ボケ」「ウンゴババア」「金玉売って金つくらんかい(だれが買ってくれるのだろう?)」
 武士の素行には見えない。
 
 ときおり出てくるゴリラ男の絵が作者らしい。

 なつかしい言葉として、「コギャル」白いルーズソックスをはいていた。

 どうやって映画にするのだろう。文章作品と映像作品は別物かもしれない。あとは、青少年コミックマンガに暴力はつきものなのか。 

 このあと、映画DVDを観てみます。


「銀魂 邦画DVD 2017年公開」
 漫画の出だしと同じです。
 豪華人気俳優陣の出演を楽しみに観るコメディ娯楽作品に仕上がっています。
 まじめな精神状態で観る映画ではありません。くずれた心もちで、リラックスして観る映画です。特殊撮影の映像を楽しみます。宇宙戦艦ヤマトのような空に浮かぶ戦艦の空中戦が楽しい。
 壮大なほら話です。

 下ネタがおもしろい。「わたしのケツゲを見てください」「結野(けつの)アナ(ウンサー)」
 オバQ、ドロンパのくだり、バーカ、バーカ、バーカ(手が滑った申し訳ない)の部分、シャイな・あんちくしょう、リッスン・トゥー・ミー、笑いの合間に緊張感のある殺陣(たて、ちゃんばら)を入れる。オレオレ詐欺風のやりとりなど、笑いどころはたくさんありました。

 巨大な白い満月の月夜の映像がきれいでした。

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