2020年05月16日

トゥルー・ロマンス 洋画DVD

トゥルー・ロマンス 洋画DVD 1994年公開

 本屋大賞受賞作「流浪の月」に出てくる映画です。暴力的で暗い内容を予想しましたが、そういう面もありますが、基本的には、明るく軽妙なコメディでした。ラストのもっていき方で、発するメッセージが変わってくる映画です。

 間違えて、ギャングの保管するコカインを手に入れてしまったカップルが、ギャングから逃げ回る映画です。逃走車で使用した大きなピンクのキャデラックが最後まで印象に残ります。

 エルビスプレスリーのロックミュージックから始まります。驚いたのは、日本人俳優千葉真一さんが映画の中の映画で出てくるのです。最初、「ソニー・千葉」と流れるので、千葉県のソニー(電機会社)だと思っていたら、どうも千葉真一さんは、米国では、ソニー・千葉というお名前なのです。

 最初は、洋画「俺たちに明日はない」みたいなショッキングなランスとシーンを想像したのですが、まあ、暴力的なお祭り騒ぎでしたが、ハッピーな雰囲気で終わったのでびっくりしました。

 気に入ったセリフなどとして、「オレがキミみたいな(美人の)女に惚れられるわけないもんな」「わたしは、足を洗って、あなたと暮らす。100%尽くす」
 軽いノリと軽妙な音楽が流れ続けます。

 それなりに下品です。下ネタ話も多い。あっちのほうは、まあ、盛りが付いた犬・猫のようです。銃社会、気に入らないとすぐに撃ち合うアメリカ合衆国は怖い。
 外国映画のせいもありますが、次に出てくるセリフを予想できません。
 バイオレンスムービーですが、喜劇の面も大きい。ギャングの研修用ビデオのようでもあります。

 芸能界の薬物汚染地図を見るような映画です。

 もうひとつ気に入ったセリフとして、「最初の殺しが一番むずかしい(以降、何度でもできるようになる)」

 痛々しいシーンも多い。されど、映画なので、撮影だと割り切ってみると怖くはない。

 ヒロインは、うまくいかない自分の人生と世の中をうらんでいます。自己防衛のために攻撃をしています。すごい。すさまじい。
 結婚した彼女の言葉が良かった。「人生を最初からやり直せるのね」

 ホモっぽい同居人男性の存在価値がありました。

 戦争映画のようでもありました。
 本当の勝利者は、ヒロインだと思います。


この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t139058
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい