2020年04月04日
若おかみは小学生 邦画DVD
若おかみは小学生 邦画DVD 2018年公開
本は最初の巻(かん)だけ読んだことがあります。
おととしの夏、映画館で評判が良かったのを覚えていますが、観る機会はありませんでした。
観終えて、いい映画でした。今年観て良かった1本です。思いやりの映画でした。
作品の主題として、「復讐、仕返し、憎しみ、憎悪」という作品が多いなかにあって、本作品は、「対立相手との協調」を重視しています。あわせて、たとえ自分が恥をかくことになっても、誇りをもって自分の役割を果たすというメッセージがあります。そこが、神社で八百万の神(やおよろずのかみ)を信仰する日本人らしくていい。バランス感覚に優れています。意図的に悪事を働いたのでなければ相手を許容します。映画では、そこからお互いの助け合いが生まれています。
小学生主人公おっこは、ゲゲゲの鬼太郎状態です。彼女のまわりをゆーれいが固めています。うりぼう(祖母の幼なじみ7歳で事故死)と秋好旅館の後継ぎで感じが悪い同級生秋野真月(あきのまつき)の7才で亡くなった姉のゆうれい美陽(みよ)、あとは、くいしんぼうの小鬼で鈴鬼(すずき)くんがいます。ゆうれいの美陽(みよ)がときおり、「byなになに」とつぶやきます。気に入ったのは、byディズニーの「夢みることができれば実現できる」でした。
良かったセリフなどとして、「(困っている人がいたら積極的に声をかけようという趣旨で)具合でも悪いのですか? 道に迷われたのですか?」、「みんなが(わたしのことを)心配しているからがんばらなくちゃ」、「春の湯温泉のお湯はだれも拒まない。すべてを受け入れていやしてくれる」、「気にしなーい」、「意地はあるけれど、お客さんには喜んでもらいたいから(敵であるあなたに)頼ります」
ラストシーン、神楽の踊りの絵が力強い。
物語のなかでは、旅館同士の対立構図があるのですが、本来は協力関係がある組織だと思っています。
2019年1月6日付読書メモ
若おかみは小学生! 令丈ヒロ子(れいじょう・ひろこ) 講談社青い鳥文庫
昨夏の映画は観ていませんが、評判はいいようなので読むことにしました。
小学生女子が和風旅館のおかみさんをやるという設定は、なかなか発想できません。
両親が事故死(まだ、なんの事故かがわかりません。主人公も同時に事故にあっています)、旅館経営者のおばあちゃんに引き取られるという設定は涙を誘います。
そして、座敷わらしの登場です。
主人公の関織子(おっこ)は、いじわるそうな女の子、旅館の人たち、同級生などに囲まれています。
「あかね」という男子は実は女子ではなかろうか。
座敷わらしのウリ坊のセリフは文字の字体を変えてあります。幽霊がしゃべりそうな字体です。ウリ坊にはなにか秘密があります。
物語作成にあたっては、「旅館経営」の知識が必要です。
「春」と「秋」で、ふたつの旅館が対立しそう。
ウリ坊はインドの神ガネーシャみたい。また、洋画「ゴースト」のようでもあります。
読者は読んでいるとだんだん「がんばれ、おっこ」と、主人公を応援したくなります。失敗やドジは成功のもとです。
「お仕事小説」の面があります。仕事を学ぶ小説です。
イラストの絵が可愛い。
良かったセリフの趣旨として、「顔が良くても性格もいいとは限らない」、「(旅館の)朝のミーティング」、「(旅館は客にとって)一時的な滞在地」
(つづく)
失敗する主人公おっこ(11歳)関織子を見ているとかわいそうになります。おっこは、旅館経営者の祖母の役に立とうと一所懸命です。
小学校の登校拒否児として、あかね(男子)がいます。
温泉地での料理コンテストが開催されます。
調べた言葉として、「ピューレ:野菜果物を半液体状にしたもの」
がんばれば報われるという成功物語です。でも無理はしないでね。
「若おかみ」として、世間が認めてくれます。
最後に主人公が巻き込まれた事故の概要がわかります。やはり、交通事故でした。
主人公は12歳小学6年生だと思って読んでいましたが、11歳小学6年生でした。
初版が2003年で、15年経って映画化されたのだとわかり、15年は長いなあと感慨がありました。
本は最初の巻(かん)だけ読んだことがあります。
おととしの夏、映画館で評判が良かったのを覚えていますが、観る機会はありませんでした。
観終えて、いい映画でした。今年観て良かった1本です。思いやりの映画でした。
作品の主題として、「復讐、仕返し、憎しみ、憎悪」という作品が多いなかにあって、本作品は、「対立相手との協調」を重視しています。あわせて、たとえ自分が恥をかくことになっても、誇りをもって自分の役割を果たすというメッセージがあります。そこが、神社で八百万の神(やおよろずのかみ)を信仰する日本人らしくていい。バランス感覚に優れています。意図的に悪事を働いたのでなければ相手を許容します。映画では、そこからお互いの助け合いが生まれています。
小学生主人公おっこは、ゲゲゲの鬼太郎状態です。彼女のまわりをゆーれいが固めています。うりぼう(祖母の幼なじみ7歳で事故死)と秋好旅館の後継ぎで感じが悪い同級生秋野真月(あきのまつき)の7才で亡くなった姉のゆうれい美陽(みよ)、あとは、くいしんぼうの小鬼で鈴鬼(すずき)くんがいます。ゆうれいの美陽(みよ)がときおり、「byなになに」とつぶやきます。気に入ったのは、byディズニーの「夢みることができれば実現できる」でした。
良かったセリフなどとして、「(困っている人がいたら積極的に声をかけようという趣旨で)具合でも悪いのですか? 道に迷われたのですか?」、「みんなが(わたしのことを)心配しているからがんばらなくちゃ」、「春の湯温泉のお湯はだれも拒まない。すべてを受け入れていやしてくれる」、「気にしなーい」、「意地はあるけれど、お客さんには喜んでもらいたいから(敵であるあなたに)頼ります」
ラストシーン、神楽の踊りの絵が力強い。
物語のなかでは、旅館同士の対立構図があるのですが、本来は協力関係がある組織だと思っています。
2019年1月6日付読書メモ
若おかみは小学生! 令丈ヒロ子(れいじょう・ひろこ) 講談社青い鳥文庫
昨夏の映画は観ていませんが、評判はいいようなので読むことにしました。
小学生女子が和風旅館のおかみさんをやるという設定は、なかなか発想できません。
両親が事故死(まだ、なんの事故かがわかりません。主人公も同時に事故にあっています)、旅館経営者のおばあちゃんに引き取られるという設定は涙を誘います。
そして、座敷わらしの登場です。
主人公の関織子(おっこ)は、いじわるそうな女の子、旅館の人たち、同級生などに囲まれています。
「あかね」という男子は実は女子ではなかろうか。
座敷わらしのウリ坊のセリフは文字の字体を変えてあります。幽霊がしゃべりそうな字体です。ウリ坊にはなにか秘密があります。
物語作成にあたっては、「旅館経営」の知識が必要です。
「春」と「秋」で、ふたつの旅館が対立しそう。
ウリ坊はインドの神ガネーシャみたい。また、洋画「ゴースト」のようでもあります。
読者は読んでいるとだんだん「がんばれ、おっこ」と、主人公を応援したくなります。失敗やドジは成功のもとです。
「お仕事小説」の面があります。仕事を学ぶ小説です。
イラストの絵が可愛い。
良かったセリフの趣旨として、「顔が良くても性格もいいとは限らない」、「(旅館の)朝のミーティング」、「(旅館は客にとって)一時的な滞在地」
(つづく)
失敗する主人公おっこ(11歳)関織子を見ているとかわいそうになります。おっこは、旅館経営者の祖母の役に立とうと一所懸命です。
小学校の登校拒否児として、あかね(男子)がいます。
温泉地での料理コンテストが開催されます。
調べた言葉として、「ピューレ:野菜果物を半液体状にしたもの」
がんばれば報われるという成功物語です。でも無理はしないでね。
「若おかみ」として、世間が認めてくれます。
最後に主人公が巻き込まれた事故の概要がわかります。やはり、交通事故でした。
主人公は12歳小学6年生だと思って読んでいましたが、11歳小学6年生でした。
初版が2003年で、15年経って映画化されたのだとわかり、15年は長いなあと感慨がありました。
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