2020年04月01日

うなぎ 邦画DVD

うなぎ 邦画DVD 1997年公開

 名作といわれますが、わたしには合わない作品でした。ストーリーが破たんしています。あわせて雰囲気が暗かった。
 
 冒頭で謎の女によって、奥さまが浮気をしているという密告の手紙が読まれますが、この時点で、「この女性はだれ?」という疑問が湧きました。

 何の事情も聴かずに夫が妻をいきなり刃物で刺すという設定はどうなのか。
 受刑者で仮釈放中の主人公である山下さんは、飼育するうなぎと話をするのですが、話をするシーンは少ない。うなぎと人間がしゃべるのは異様です。
 
 役所広司さんと清水美沙さんのふたり劇、役所広司さんと佐藤允(さとうまこと)さんのふたり劇、役所広司さんと柄本明さんのふたり劇です。柄本さんは若い。まるで柄本明さんの息子さんを見ているようでした。

 清水美沙さんが服薬自殺未遂するところが不可解。好きになってはいけない男(ひと)を好きになったようには、その後の経過からそう見えません。

 宇宙人を呼び寄せる話題は何を意味したのか。人間が苦手、人間がキライ、だから宇宙人と話す。同じようにうなぎと話すという理屈が紹介されますがピンときません。

 柄本明さん(山下と同様の刑務所での服役囚)の横入りの登場は、安易な展開

 市原悦子さんが怖かった。突き抜けていて、フラメンコを踊る姿が珍妙でもありました。

 仮釈放制度と保護司制度のことがあり、関係者が見たらいい気持ちがしないかも。

 (浮気をした妻を刺殺したのは)好きだから許せなかった。(愛が憎しみに変化した)
 
 しょせん「金(かね)」なのか。

 うなぎが人間を笑っているような。

 映画の一番の難点は、他人のこどもを自分の子としては、なかなか育てられないということ。

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