2020年01月09日

おとぎ話みたい 邦画DVD

おとぎ話みたい 邦画DVD 2013年公開

 名作コーナーにあったので手にとりました。

 歌と踊りのプロモーションビデオのようでした。
 映像の始まりは、中原中也の詩の朗読を聴くようでした。

 高校生だと思って見ていましたが、映像を見ていると、ときおり、映っているのは、中学生ではないだろうかと見える部分があります。
 それでも、主人公は東京へ行くわけですから、高校生の設定なのでしょう。

 女生徒が男性教師に思いを寄せる雰囲気をうまくまとめきれていないのは、設定として、男のほうにその気がないからでしょう。
 主人公女子は、いちずで、まわりが見えず、最近よく耳にするなんとか障害の人を思わせます。
 主人公女子のひとり語りで進行していきます。純文学の私小説を読むようです。
 「おれたちもうすぐ江戸に行く」の江戸が笑いとか受けのポイントなのでしょう。
 世界中に自分たちがつくった音楽が響き渡ることが夢です。それを「おとぎ話みたい」と表現します。
 途中、どういう結末になるのだろうかと思いましたが、それほどの波乱もなく、シンプルに学校を卒業していきました。
 田舎風景です。女性徒は男性教師に、「出戻り文化人」と言います。そういう人っていっぱいいるような気がします。それでいいんじゃないだろうか。
 冒頭付近に、地元に残りたい女性徒と東京へ出たい女性徒がいることを出して、人生には、ふたとおりの道があると示しています。それも、どちらがいいもわるいもありません。
 歌がずっと流れているのですが、歌詞を聞き取れませんでした。リズムとかメロディーで感じるのでしょう。全体的に、頭で理解するよりも肌で感じる映画でした。

この記事へのトラックバックURL

http://kumataro.mediacat-blog.jp/t137656
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません
上の画像に書かれている文字を入力して下さい