2019年09月04日

怪盗クイーン ブラッククイーンは微笑まない はやみねかおる

怪盗クイーン ブラッククイーンは微笑まない はやみねかおる 講談社青い鳥文庫

 作者は女性だと思っていたら男性だったのでびっくりしました。
 話のほうはちょっと複雑です。偽物が本物をのっとる。クイーンがいて、偽物のブラック・クイーンがいます。なんとかエッグを盗むことが目的です。100ページあたりまで読みました。

 話を進めてくれるのは、15才で大卒の優秀な頭脳をもつパイカルくんです。国際刑事警察機構の探偵卿(たんていきょう。卿は称号、官職)になることを目指しています。現在は探偵卿の助手をしている。

 移動手段として、超弩級巨大飛行船トルバドゥール(超弩級:ちょうどきゅう。はるかに強大で優れている)

 読んでいると、いろいろよみがえります。大阪万博の頃のテレビ番組万国びっくりショー、アニメサイボーグ007、邦画七人の侍、つづけて読んでいるとおもしろい。テレビ番組徹子の部屋、ルパン三世、高級品の泥棒映画、なんだったっけでオードリーヘップバーン、ミッションインポッシブル、スパイ大作戦、007、戦国時代にあった秀吉の一夜城など。

 パイカルの師匠、探偵卿のウァドエバーが宣言します。「3か月以内に怪盗クイーンに手錠をかける」、怪盗=手口が鮮やかな技術をもつ優れた盗人(ぬすっと)

 空想と想像の世界が繰り広げられますが、クイーンのだらしない生活は作者の実生活ではないだろうか。それともまるっきり正反対なのだろうか。
 人工知能RDのセリフはゴシック体で書いてあります。最初はわからなかったのですが、わかってからは読みやすくなりました。

 名言の趣旨として、「夜の闇に赤い夢をみるこどもがいるかぎり怪盗が死ぬことはない」

 「半天蓋ベッド:はんてんがい。屋根付き寝台」、「朧:ミラージュ。おぼろ。ぼんやりとかすんでいる。ミラージュは蜃気楼」、「ホープ・エッグ:起爆剤」

 考古学者・トレジャー・ハンター(遺跡荒し)のパシフィスト・ドゥ・ルーベ(女性)、クイーンの大学院同級生。

 「フィニス・パクトゥン:500年前の世界の9か所で起きた奇跡。10番目が問題。ホープ・エッグは10番目のフィニス・パクトゥンを起こした」

 13人の探偵卿のなかで最も優秀なのはスペインのラロ、それとは別に、新人冥美(めいび)

(つづく)

 午前12時に博物館に展示してあるホープ・エッグ(鶏の卵ぐらい)をブラック・クィーンが盗む。ICPOのメンバーが警備に着く。そういう流れです。

 「バイオハザード:生物兵器が漏れた」、「コンビニでいうところのブルーシート:レジャーシートのこと?」、「アダムスキー型円盤:1964年74才没ドイツ人。作家。円形の円盤」、「中2病:思春期の背伸びしがちな言動」

 にせ物ばかり。だれがだれなのかがわからなくなる。読み手は不安です。

 思いつくがままに筆を走らせているのだろうか。コンビニ店員が怪盗たちです。身近なミステリーです。
 
 好きなキャラクターとして、楊さん(やんさん)、58歳、早朝ウォーキングに励んで、健康に気をつけて、130歳まで生きることが目標。

(つづく)

 読み終わりましたが内容はよくわかりませんでした。回転寿司を食べながら言い合いをするシーンの内容がわかりませんでした。
 カタカナ造語ではなく、名前や事柄を日本語で書いていただけると助かります。
 
 「C調:軽薄で調子がいい」、「舌切りすずめ:すずめに親切なおじいさん、いじわるなおばあさん。おばあさんは、のりのお米を食べたすずめに罰としてすずめの舌を切りました。すずめは、おじいさんにはおれいのごほうびを、おばあさんには魑魅魍魎(ちみもうりょう。ばけもの)が入ったつづらをあげました」

 気に入った表現として、「日本人はいつまでも幼い」、「暇を持て余した主婦や定年退職をしたお父さんは、ワインを飲み散らかし、ラジオの人生相談に電話し、新聞に生活作文を投稿し、掲載記念品を飾る。これのどこが、怪盗なの?」

 作者の身辺に起きた私生活部分を脚色(事実をおもしろく粉飾する)して作品化してあるような気がしました。

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