2019年07月28日
邦画 人魚の眠る家DVD
邦画 人魚の眠る家 2018年公開
良かった。いい映画でした。前半から中盤は重苦しく暗い。退屈な時間帯もありますが、ラスト付近で、次々と感動の波が押し寄せてくるようにつくられています。それまではあまりしゃべらなかった登場人物たちがしゃべりだして、霧に隠れていた真実が、霧が晴れて見えるようになります。すごいなあ。
本は読んだことがあります。
脳死状態にあるであろう6歳の娘の扱いかたが異常です。普通ではありません。死んでいるのに、生きているように扱う。おかしい。娘の死を認めたくない両親です。
人間の欲望の限界ラインを越える行為です。一線を越えています。越えてはいけない一線です。厳しい倫理観が求められます。
つくりものは本物ではありません。ロボット、アンドロイド、サイボーグのたぐいです。
暗い夜空に白い月が浮かぶシーンがよかった。
男性研究者の恋人女性の男性に対する「おかえりなさい」がよかった。最後はやはり、許容と感謝です。
水の事故で死んだ女児であることから、「人魚」であることに初めて気づきました。
祖母が、(死んでいる孫娘が)目を覚ますのを待っていると言います。しかし永遠に目は覚めないのです。死んでいるから。観ていて、母親には、「悲しいのはあなただけじゃない」と言いたくなる。目を覚ますべきなのは、娘ではなく、母親のほうだと思う。
ハートのマークがある木を見つける。母親が錯乱状態に陥る。事故死の状況が再現される。弟君が叫ぶ。ぎくしゃくしていた恋人同士が元に戻る。最初に登場した少年が成長して再登場する。人魚の家の現在の風景が映る。最後半部は、たたみかけるように次々と感情の波が押し押せてきました。
親から大事にされる子、されない子、子から見て、親はいろいろです。
精神の措置入院が必要だと思うほどでした。篠原涼子さんは熱演でした。自分で自分に決着をつけているようで、そうではない。わがまま、勝手です。
だれかのせいにしたい人ばかりです。
こどもの事故はつきものです。運に左右されることがあります。だから、人は無事を祈ります。事故にあっても最悪の事態だけは避けたい。
2016年4月14日記事 読書感想文 人魚の眠る家 東野圭吾 幻冬舎
播磨和昌(はりま・かずまさ。㈱ハリマテクス医療機器メーカーの経営者。研究員たちが雇用されている。)・薫子という仮面夫婦が、娘瑞穂6才の私立小学校受験合格後離婚する約束をして面接試験に臨んでいた頃に、娘の瑞穂がプールで溺死します。ただの溺死ではなくて、「脳死」です。生命反応はありますが、「反射」と呼ばれるもので意識はありません。
お話の設定は、かなり、重くて暗い。
プロローグは、意味深です。(始まりは、表面と裏面の意味があるという含みあり)
宗吾という男性が少年の頃に大きなお屋敷で、車いすにのった眠っているような女の子を見かけます。バーネット作「秘密の花園」のような雰囲気があります。
その彼女がタイトルにある「人魚」です。
以前、「遺体」にこだわるのが日本人気質と読んだことがあります。
外国人は、宗教の違いからか、遺体とか、死体にこだわらない。体は、神さまからの借り物で、体の中に宿る「魂(たましい)」こそが、人間の本質。魂の抜けた体に意味はないというものでした。
脳死をテーマにした小説です。
心臓が止まれば、多くの臓器は移植に使えなくなるとあります。
だれかの体の中で、娘の内臓が生きているということが、慰めになることもあります。
わからなかった単語の説明です。以下、脳からの信号をキャッチして、ロボットアームを動かす機器システムです。「BMI:ブレーン・マシン・インターフェイス。脳と機械との融合」、「BRS:ブレーン・ロボット・システム」、「AIBS:人工知能呼吸コントロールシステム」、ほかに、「横隔膜ペースメーカー:呼吸を促す機器」
事故とか事件についても考えさせられます。
危機管理・危険予知、そして予防です。
ちいさな子どもから目を離してはいけない。
こどもの事故はつきものです。あとは、運がいいかわるいかです。
100ページすぎまで読みました。この先、どうなるのだろう。
(つづく)
空しい(むなしい)日々が続きます。外見は生きているとはいえ、死んでいる娘の世話をします。親兄弟ならまだしも、他人がお金を得てします。意味がありません。
娘の死亡を受け入れることができない母親がいます。お金と権力で周囲を巻き込みます。狂気の世界です。だれも注意しないし、できない。
心臓移植を待つ女児4歳が死去します。間に合わなかった。
いっぽう、長期脳死の子をどう扱うのか。
募金というのは、本人の親である家族の手には渡らない。管理運営団体から医療機関等に支払いがされるということは初めて知りました。そうでなければ、残金等が、私物化されてしまいます。
日本でも臓器移植ができるようになった。募金してアメリカで手術を受けることが減ったらしきことはこれを読んでわかりました。
日本人の人口が、平成27年10月現在で、1億2711万人。すごい数値です。この数値を基本にしながら、いろいろなことを考える。
暗い内容だなあ。
(つづく)
読み終えました。
それなりの爽快感がありました。
母親はキチガイかと思えた期間がありました。
治療が必要なのは、母親のほうとも思えました。
離婚話との関連性、その後のことは読者が想像するのでしょう。
良かった。いい映画でした。前半から中盤は重苦しく暗い。退屈な時間帯もありますが、ラスト付近で、次々と感動の波が押し寄せてくるようにつくられています。それまではあまりしゃべらなかった登場人物たちがしゃべりだして、霧に隠れていた真実が、霧が晴れて見えるようになります。すごいなあ。
本は読んだことがあります。
脳死状態にあるであろう6歳の娘の扱いかたが異常です。普通ではありません。死んでいるのに、生きているように扱う。おかしい。娘の死を認めたくない両親です。
人間の欲望の限界ラインを越える行為です。一線を越えています。越えてはいけない一線です。厳しい倫理観が求められます。
つくりものは本物ではありません。ロボット、アンドロイド、サイボーグのたぐいです。
暗い夜空に白い月が浮かぶシーンがよかった。
男性研究者の恋人女性の男性に対する「おかえりなさい」がよかった。最後はやはり、許容と感謝です。
水の事故で死んだ女児であることから、「人魚」であることに初めて気づきました。
祖母が、(死んでいる孫娘が)目を覚ますのを待っていると言います。しかし永遠に目は覚めないのです。死んでいるから。観ていて、母親には、「悲しいのはあなただけじゃない」と言いたくなる。目を覚ますべきなのは、娘ではなく、母親のほうだと思う。
ハートのマークがある木を見つける。母親が錯乱状態に陥る。事故死の状況が再現される。弟君が叫ぶ。ぎくしゃくしていた恋人同士が元に戻る。最初に登場した少年が成長して再登場する。人魚の家の現在の風景が映る。最後半部は、たたみかけるように次々と感情の波が押し押せてきました。
親から大事にされる子、されない子、子から見て、親はいろいろです。
精神の措置入院が必要だと思うほどでした。篠原涼子さんは熱演でした。自分で自分に決着をつけているようで、そうではない。わがまま、勝手です。
だれかのせいにしたい人ばかりです。
こどもの事故はつきものです。運に左右されることがあります。だから、人は無事を祈ります。事故にあっても最悪の事態だけは避けたい。
2016年4月14日記事 読書感想文 人魚の眠る家 東野圭吾 幻冬舎
播磨和昌(はりま・かずまさ。㈱ハリマテクス医療機器メーカーの経営者。研究員たちが雇用されている。)・薫子という仮面夫婦が、娘瑞穂6才の私立小学校受験合格後離婚する約束をして面接試験に臨んでいた頃に、娘の瑞穂がプールで溺死します。ただの溺死ではなくて、「脳死」です。生命反応はありますが、「反射」と呼ばれるもので意識はありません。
お話の設定は、かなり、重くて暗い。
プロローグは、意味深です。(始まりは、表面と裏面の意味があるという含みあり)
宗吾という男性が少年の頃に大きなお屋敷で、車いすにのった眠っているような女の子を見かけます。バーネット作「秘密の花園」のような雰囲気があります。
その彼女がタイトルにある「人魚」です。
以前、「遺体」にこだわるのが日本人気質と読んだことがあります。
外国人は、宗教の違いからか、遺体とか、死体にこだわらない。体は、神さまからの借り物で、体の中に宿る「魂(たましい)」こそが、人間の本質。魂の抜けた体に意味はないというものでした。
脳死をテーマにした小説です。
心臓が止まれば、多くの臓器は移植に使えなくなるとあります。
だれかの体の中で、娘の内臓が生きているということが、慰めになることもあります。
わからなかった単語の説明です。以下、脳からの信号をキャッチして、ロボットアームを動かす機器システムです。「BMI:ブレーン・マシン・インターフェイス。脳と機械との融合」、「BRS:ブレーン・ロボット・システム」、「AIBS:人工知能呼吸コントロールシステム」、ほかに、「横隔膜ペースメーカー:呼吸を促す機器」
事故とか事件についても考えさせられます。
危機管理・危険予知、そして予防です。
ちいさな子どもから目を離してはいけない。
こどもの事故はつきものです。あとは、運がいいかわるいかです。
100ページすぎまで読みました。この先、どうなるのだろう。
(つづく)
空しい(むなしい)日々が続きます。外見は生きているとはいえ、死んでいる娘の世話をします。親兄弟ならまだしも、他人がお金を得てします。意味がありません。
娘の死亡を受け入れることができない母親がいます。お金と権力で周囲を巻き込みます。狂気の世界です。だれも注意しないし、できない。
心臓移植を待つ女児4歳が死去します。間に合わなかった。
いっぽう、長期脳死の子をどう扱うのか。
募金というのは、本人の親である家族の手には渡らない。管理運営団体から医療機関等に支払いがされるということは初めて知りました。そうでなければ、残金等が、私物化されてしまいます。
日本でも臓器移植ができるようになった。募金してアメリカで手術を受けることが減ったらしきことはこれを読んでわかりました。
日本人の人口が、平成27年10月現在で、1億2711万人。すごい数値です。この数値を基本にしながら、いろいろなことを考える。
暗い内容だなあ。
(つづく)
読み終えました。
それなりの爽快感がありました。
母親はキチガイかと思えた期間がありました。
治療が必要なのは、母親のほうとも思えました。
離婚話との関連性、その後のことは読者が想像するのでしょう。
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