2019年07月26日
このゴミは収集できません マシンガンズ 滝沢秀一
このゴミは収集できません マシンガンズ 滝沢秀一(たきざわ・しゅういち) 白夜書房
話題になっている本です。お笑い芸人をしながら、それだけでは生活できないので、ごみ収集員をもう6年間している。まだ、読み始めですが、どちらかといえば、ごみ収集が本業で、お笑いの仕事があればそちらもやるような比重のようです。
子どもが生まれる。出産費用が40万かかる。貯金がないようです。健康保険から支給があると思うのですが、ほかのことの費用も含めて足りないのでしょう。
36歳で求職活動をして、ようやくたどりついたのがごみ収集員でした。体力がいります。体力があるのでしょう。
書いてあることは、実体験に基づくものです。だから、説得力があります。読み手はうなずきます。
目次を見ていて共感した項目は、「ゴミ収集所が汚い場所は治安が悪い」
さし絵は暗い。不気味。暗いけれど笑いは生まれます。18ページの絵はほほえましい。保育園児が収集員をヒーロー扱いしてくれました。
同僚がギニア人。ギニアってどこ? 調べました。ギニア共和国。アフリカの左のほう。
(つづく)
けっこう読みごたえがあります。全体で200ページぐらいのうちの半分、100ページぐらいを読みました。続けて読みます。今年読んで良かった1冊です。
ごみをとおしての人間観察です。人間の汚れた面も浮かび上がります。表向きの顔と実態は反対です。表向きは良く見える人でも、実態はルーズです。嘘つきであったりもします。外見にだまされてはいけないのです。
ごみを見ればプライバシーがわかる。見ようとするのではなく見えてしまう。ごみから生活ぶりがわかってしまいます。
ごみは、ストーカーにとっては、便利なストーカー行為のための情報収集源になる。ほかにも怖い話があります。
全国のごみ収集業務従事者を代表しての意見発表です。いいかげんな排出者は、それなりのマイナスな暮らしがあるのでしょう。解決はむずかしい。異常な言動をする人は脳内に病気があるのかもしれません。人間の悲しみがあります。
90ページ、こどもさんが、芸人と清掃員のふたつの仕事をしている親を見て、仕事というものは、ふたつの仕事をかけもちしてやるものだと思っているというマンガに笑いました。
大量の発泡酒のアルミ缶とタバコの吸い殻、アルコールもニコチンも体には毒です。でもやめられないのでしょう。
読んでいて、「ごみ屋敷」という言葉が頭に浮かびました。
(つづく)
ごみ出しのルールを守らない人は、ほかのルールも守らない。守れないのではなく、守れない。守る気がない。そういう人は避けたほうがいい。
漫才のネタづくりのような本です。
さざんかの葉っぱなどに隠れていて、触れると激痛が走るキントキムシのことでしょう。収拾するごみと関係があるとは思いませんでした。
昨年の暑さはひどかった。炎天下でのごみ収集のことが書いてあります。たいへんです。
朝は早い。タバコもアルコールもやめたほうがいい。そう思うと健康にはいい。
年配者は、競馬が楽しみ。
従事者に作者同様の人が多いのは驚きました。ミュージシャン、ボクサー、野球選手予備軍、映画関係者、俳優志望者など。イケメンがいるとのこと。
作業員仲間で情報交換するおいしい食べ物屋の話があります。作者は節約のために弁当持参ということですが、本が売れたので、お店にも行ってみてください。
いろいろと収拾作業にまつわる苦労があります。めげない根性は見習いたい。
フィリピン好きの作業員さんが実はフィリピンに一度も行ったことがないというお話には驚きました。
敵もつくるかなという内容です。本人は了承済みなのでしょう。覚悟を決めての告発部分もあります。
ごみの減量化が進んでいない理由のひとつに終活とか、遺品整理があると思います。大地震とか、自然災害のあとに生まれるごみの量も怖いぐらい多いでしょう。
食べないのにつくっているものとして、廃棄されるコンビニ弁当、宴会料理。
貴重な体験談をありがとうございました。
調べた言葉として、「サーバーのペットボトル:見たことがありません。ペットボトルに水を供給するもののようです」、「独りごちる:ひとりごとを言う」、「パルプンテン:ドラクエシリーズの呪文」、「しれっと:平然と、知らぬふりをして」、「パントリー:キッチンの収納スペース」
名言として、「掃除は気持の余裕がないとできない」、「民主主義では、少数派の人間の意見なんてとりあげてもらえない」、「まじめにやっている人間がばかをみる世の中にはしない」、「買う時に捨てることを考える時代に変えていく」、「買いすぎない、作りすぎない、食べ残さない」
話題になっている本です。お笑い芸人をしながら、それだけでは生活できないので、ごみ収集員をもう6年間している。まだ、読み始めですが、どちらかといえば、ごみ収集が本業で、お笑いの仕事があればそちらもやるような比重のようです。
子どもが生まれる。出産費用が40万かかる。貯金がないようです。健康保険から支給があると思うのですが、ほかのことの費用も含めて足りないのでしょう。
36歳で求職活動をして、ようやくたどりついたのがごみ収集員でした。体力がいります。体力があるのでしょう。
書いてあることは、実体験に基づくものです。だから、説得力があります。読み手はうなずきます。
目次を見ていて共感した項目は、「ゴミ収集所が汚い場所は治安が悪い」
さし絵は暗い。不気味。暗いけれど笑いは生まれます。18ページの絵はほほえましい。保育園児が収集員をヒーロー扱いしてくれました。
同僚がギニア人。ギニアってどこ? 調べました。ギニア共和国。アフリカの左のほう。
(つづく)
けっこう読みごたえがあります。全体で200ページぐらいのうちの半分、100ページぐらいを読みました。続けて読みます。今年読んで良かった1冊です。
ごみをとおしての人間観察です。人間の汚れた面も浮かび上がります。表向きの顔と実態は反対です。表向きは良く見える人でも、実態はルーズです。嘘つきであったりもします。外見にだまされてはいけないのです。
ごみを見ればプライバシーがわかる。見ようとするのではなく見えてしまう。ごみから生活ぶりがわかってしまいます。
ごみは、ストーカーにとっては、便利なストーカー行為のための情報収集源になる。ほかにも怖い話があります。
全国のごみ収集業務従事者を代表しての意見発表です。いいかげんな排出者は、それなりのマイナスな暮らしがあるのでしょう。解決はむずかしい。異常な言動をする人は脳内に病気があるのかもしれません。人間の悲しみがあります。
90ページ、こどもさんが、芸人と清掃員のふたつの仕事をしている親を見て、仕事というものは、ふたつの仕事をかけもちしてやるものだと思っているというマンガに笑いました。
大量の発泡酒のアルミ缶とタバコの吸い殻、アルコールもニコチンも体には毒です。でもやめられないのでしょう。
読んでいて、「ごみ屋敷」という言葉が頭に浮かびました。
(つづく)
ごみ出しのルールを守らない人は、ほかのルールも守らない。守れないのではなく、守れない。守る気がない。そういう人は避けたほうがいい。
漫才のネタづくりのような本です。
さざんかの葉っぱなどに隠れていて、触れると激痛が走るキントキムシのことでしょう。収拾するごみと関係があるとは思いませんでした。
昨年の暑さはひどかった。炎天下でのごみ収集のことが書いてあります。たいへんです。
朝は早い。タバコもアルコールもやめたほうがいい。そう思うと健康にはいい。
年配者は、競馬が楽しみ。
従事者に作者同様の人が多いのは驚きました。ミュージシャン、ボクサー、野球選手予備軍、映画関係者、俳優志望者など。イケメンがいるとのこと。
作業員仲間で情報交換するおいしい食べ物屋の話があります。作者は節約のために弁当持参ということですが、本が売れたので、お店にも行ってみてください。
いろいろと収拾作業にまつわる苦労があります。めげない根性は見習いたい。
フィリピン好きの作業員さんが実はフィリピンに一度も行ったことがないというお話には驚きました。
敵もつくるかなという内容です。本人は了承済みなのでしょう。覚悟を決めての告発部分もあります。
ごみの減量化が進んでいない理由のひとつに終活とか、遺品整理があると思います。大地震とか、自然災害のあとに生まれるごみの量も怖いぐらい多いでしょう。
食べないのにつくっているものとして、廃棄されるコンビニ弁当、宴会料理。
貴重な体験談をありがとうございました。
調べた言葉として、「サーバーのペットボトル:見たことがありません。ペットボトルに水を供給するもののようです」、「独りごちる:ひとりごとを言う」、「パルプンテン:ドラクエシリーズの呪文」、「しれっと:平然と、知らぬふりをして」、「パントリー:キッチンの収納スペース」
名言として、「掃除は気持の余裕がないとできない」、「民主主義では、少数派の人間の意見なんてとりあげてもらえない」、「まじめにやっている人間がばかをみる世の中にはしない」、「買う時に捨てることを考える時代に変えていく」、「買いすぎない、作りすぎない、食べ残さない」
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