2019年07月01日

生!池上彰×山里亮太 深読みニュース道場

生!池上彰×山里亮太 深読みニュース道場 角川書店

 蒼井優さんと結婚して、話題の山里さんです。
 本の内容は、現代社会の出来事の説明と解説です。ふたりで、テレビの一部地域を対象にする深夜放送で、教養トークバラエティ番組をやっていて、その記録だそうです。2019年2月時点のこととあります。
 世の中のあれこれをわかりやすく理解できるだろうと思って読み始めます。

(つづく)

 国際情勢の記述が多い。トランプ大統領、韓国、北朝鮮問題。トランプさんはやはり常人ではないようです。いいところもあるし、そうでないところもあるのでしょう。金正恩氏も演出好きに見えます。もともと体制のトップにある人とトップでコントロールしているグループは、形式を整えることに執着する性質があるのでしょう。それが、彼らための「安心」につながる。
 
 駆け引きばかりの北朝鮮です。

(つづく)

 読み終わりました。教科書を読んでいるようでした。
 米中貿易戦争の行方は、各自の懐具合にまで影響を及ぼすことなので、そろそろ、いい方向で解決の出口が見えてきてほしい。選挙当選目的の指導者の権力獲得を目指す私利私欲が物事を決める基準になるのはどうかと。一部の人たちのためではなく、全体のために働いてほしいけれどいかんせんふたりとも日本人ではない。また、日本においても、ひとりのトップに大勢が寄りかかっている今の状態に不安を覚えます。これから何が起きるのだろう。
 米の関税が200%とは知りませんでした。そのほかのことでも、知らないことを知った。この本のいいところでした。
 
 真夏日が、30℃以上で、猛暑日が35℃以上。夏日が25℃以上。知りませんでした。
 フランスやスペインは涼しいので、ホテルにエアコンがあまりない。これも知りませんでした。
 去年の日本の夏は40℃近かったけれど、今年はどうなるのだろう。
 
 防災のための準備関係のお話は役立ちました。大地震は必ず起こる。リニアの建設は大丈夫だろうか。建設中に大きな地震が起こるのではないか。この本を読んでいると、なんだか、心配事ばかりが心に沸き起こります。
 
 「無期懲役」は、終身刑ではなくて、刑期が定められていないという意味も初めて知りました。自由を束縛するとはいえ、税金で生活保障をするような面もあってむずかしいところです。刑務所内での受刑者の老後の介護まで自己負担なしでめんどうをみることになっています。あわせて、外国には死刑はないけれど、現行犯で、すぐ射殺してしまうということにも考えさせられました。世の中はとかく複雑です。
 
 組織の不正に関しては、馴れ合いと感覚のマヒを思いました。みんなでグルになって、目の前にある利益の固まりを分配する図式です。悪事もまかりとおります。

 ふたりのやりとりで、山里さんが自分はギャンブルはやらない。それに対して池上さんが、山里さんは人生のギャンブルにおいて、けっこう勝っているという評価が、今回の結婚に反映されていておもしろく読みました。
 2022年4月から民法で成人年齢が18歳になる。(すでになっていると思っていました)

 イランは、イスラム教徒の少数派の人々の国。これも知りませんでした。

 トランプさんの次の大統領は、トランプさんと同じ共和党インド系アメリカ人女性のニッキー・ヘイリーさんという予想です。いろいろ興味深い内容です。

 癌細胞は毎日猛烈な勢いで生まれている。これも驚きです。免疫細胞がそれをつぶしている。

 深夜番組だからこそ、本音で言える楽しさ、面白さがあります。昼間のテレビは、たてまえと形式整え主義なのでしょう。この本は楽しめました。世の中の出来事の全体について適度に広く教えてくれます。

 興味深かった記事として、「新聞を定期購読せずにネットでニュースを見る人が増えたが、ネットでは、フェイクニュースがあふれている(うそのニュース)」、「シンガポールは明るい北朝鮮(管理社会にあり罰則で統制している)」

 調べた言葉などとして、「レガシー:遺産」、「ツンデレ:ツンツン、デレデレ、突き放したり、優しくしたり、なんだか、DV暴力の加害者の態度か手法みたい(だまされてはいけない)」

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