2019年02月09日

きっと、うまくいく インド映画

きっと、うまくいく インド映画DVD 2013年 平成25年日本公開

 この映画が170分と長いのは、途中に歌と踊りが入るからであり、インド映画の特徴です。
 青春グラフィティ(思い出記録)もので、大学寄宿舎に入ったおばか三人男子と加えてもうひとり10年後副社長になる男子、それから「ミリ坊主」という少年、学長、学長の娘、その姉などが登場してドタバタ喜劇を繰り広げます。
喜劇ですが、真面目な内容です。学生の自殺防止、競争教育への警鐘、貧困から脱出するための教育手法の構築、好きでもない男と打算で結婚しない愛情、強いきずなの友情、赤ちゃん誕生出産シーンの感動など、人間的なぬくもりに満ちた映画です。
 メガネで丸顔のファルハーンが進行役で、家が貧しい苦学生のラージュ、ときおりトム・ハンクスに見える主人公ランチョ―、嫌味なチャトルのメンバーで物語が回っていきます。
 チャトルの改ざんされたスピーチは、日本人には笑いのツボがつかめませんでした。
 65分間見てから最初のシーンに戻る。卒業して10年後と、在学中の思い出が混在しながら時間が経過します。約束として、卒業して10年後の9月5日に集まって、だれが成功者か確認する。
 救急車が来なくて、バイクに三人乗りで、病気のお父さんを乗せて病院へ行ったシーンに笑いました。東野・岡村の旅猿で何度もインドの町中風景を見ていたので実感をもてました。
 後半は、前半に置いた伏線が次々と花開きます。宇宙で使用できるペン、ミリ坊主、写真家志望、結婚、出産シーンあたりから必死の思いが伝わってきます。対立があって和解がある。悪者役の学長は独特な個性設定でした。
 ラストシーン近くのたぶんインドでの風景が美しかった。明るい水色のブルーをした静かな湖と白っぽい山々が日本では見られない色あいで気に入りました。

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