男はつらいよ(1、2、3、6)

男はつらいよ 第1作 DVD 1969年昭和44年公開
 新作の製作があると聞き、このさい最初から観てみようと借りてきました。
 皆さん若い。監督さんも若い(特典映像を観て)
 亡くなった俳優さんたちが、日本映画を創って、映画界を支えてくださったことに感謝しながら鑑賞しました。
 90分という短い時間で観やすい。内容に勢いがあります。「動→静→動」のリズムがいい。
 この巻は、最初の1本なので、自己紹介による登場人物の紹介が主です。
 多少無理な変化にもっていっても通用しています。
 画像はきれいです。
 渥美清さんの口上(こうじょう。ものいい)がすばらしい。
 内容は、まあ、下品です。どうして、いいかげんな主人公フーテンの寅さんに観客は心を寄せたのか。それは、主人公の「気持ち」に共感するからでしょう。このへんが、完全な善人を主人公としない秘訣でしょう。
 ロケ地は、見慣れた奈良の風景です。二月堂、東大寺、奈良ホテル
 画像の中の風景よりも、今のほうが新しい建物に見えます。
 「スイカの名産地」はなつかしい歌です。小学校のバス旅行のバスの中で歌いました。
 心の表と裏の描き方がうまい。
 音楽が下支えをしています(山本直純氏)
 大卒、学歴へのこだわりがあります。50年ぐらい前は、経済的な理由で、学力があっても大学への進学がむずかしい時代でした。


続・男はつらいよ 第2作 DVD 1969年11月公開(昭和44年)
 冒頭の寅さんが夢をみるシーンは第二作が初めてのようです。お布団の柄がなつかしい。
 映画を離れて、渥美清さんという俳優さんの記録を読みました。
 公私を分離する。私生活は隠す。車寅次郎という個性を守るために演技を離れた時間帯は人づきあいをしない。渥美清を演じ切る。厳しいものがあります。
 架空の人物像「車寅次郎」に日本中の人が惚れました。
 盆正月に映画館にこの映画を観に行くと、上映経営者と観客が知り合いで、上映中に、「〇〇くーん、電話だよー」とか、うしろから声がかかって、スクリーンの中と現実が一体化しているぬくもりのある光景がありました。
 「葛飾柴又帝釈天」、行ったことはありませんが、この映画を支えている場所です。
 さくらさんの子ども満男くんが生まれています。
 東野英治郎さんの名がゼリフがいい。
 渥美さんのしゃべりは、まるで落語です。おもしろい。
 今回のロケ地は、京都、清水寺、嵐山
 意表をつくラブホテル、劇中では、連れ込み旅館のロケで、支配人さんのミヤコ蝶々さんが寅さんの実母です。8歳のときに別れて、30年ぶりの再会です。寅さんは38歳です。ラストシーンが良かった。
 「おみそならハナマルキ おかーさん」のコマーシャルがなつかしい。
 寅さんがその場にいないと思ってしゃべっていたら実は居たというお笑いのパターンが楽しい。


第3作 男はつらいよ フーテンの寅 1970年公開(昭和45年)
 舞台は最初が木曽で、次が三重県湯の山温泉でした。
 湯の山は何度も行きました。その当時の風景と今とを比べながら景色を見ていました。ロープウェイもあるし、道路もあまり変わっていない感じがしました。
 おいちゃんのくちぐせ「知らねえよ、おらぁ」が何度も出ます。監督さんが山田洋次さんではないせいか、なんだが雰囲気が違います。ヤクザ色が強い。
 驚いたのは冒頭で、先日亡くなった樹木希林さん(当時の芸名は悠木千帆さん)が旅館の仲居さんで登場したことです。若い。まだ20代だと思います。ご冥福をお祈りいたします。
 「岡惚れ:決まった相手がある人、親しくない人に、ひそかに惚れる」

第4作と5作は観たことがあるので、第6作 男はつらいよ 純情篇 1971年昭和46年1月
 藤圭子さんの「15・16・17とわたしの人生暗かった…」を聴くとしみじみします。
 腹の中にあることを包み隠さず表に出して喜怒哀楽の強い生活を送る人たちと、無表情になって感情を体の中に押し込める人たちの暮らしとの対比を試みていますが、時間が90分と短いので不十分な面がありました。それでも笑えるからよしとするのです。

Posted by 熊太郎 at ◆2018年09月25日06:07DVD・映画

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