2016年12月03日

あおい 西加奈子

あおい 西加奈子 小学館文庫

 ちょっと中身は重たい。未婚女子の妊娠話です。出産するのか、堕胎するのか選択肢があります。悩みます。女性の立場として、生きていることが苦しくなってくる。
 主人公「あたし」の名前は、さっちゃん。27歳で、スナックでバイトをしている。
 最初にある前書きの意味は、読みはじめには意味をとれない。読み終えて、再び最初に戻って読むと意味をとれる。
 一人称による記述の雰囲気がよかった。

印象が深かった表現として、「情緒が安定している人=バランス感覚に優れた人」、「見栄や体裁ばかりの世界」


同じ文庫に収録されていた作品から
「サムのこと」
 サムという愛称の日本人男性のお通夜に友人たちが集まって本音の会話をします。いわゆるホモとかゲイの世界が関わります。また、在日朝鮮人として生まれた若者の生き方の話もでます。若さと混沌が前向きに表現された良作です。

「空心町深夜2時くうしんちょうしんやにじ」
 わずかな枚数の作品です。大坂にいるうち(女性)とやっちゃんの恋です。深夜1時にラーメンを食べている。別れ話、東京へ行く。そんな設定で、粘っこく、短いけれど、1ページ全部に文字が落ちている長さがある。好み、分かれるかなあ。ムードはある。ここまであからさまだと引くかなあ。


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