2015年12月26日

武士道ジェネレーション 誉田哲也

武士道ジェネレーション 誉田哲也(ほんだ・てつや) 文藝春秋

 175ページまできたところで感想を書き始めます。全体で、347ページあります。
 ここまで、とくだんの山も谷もありません。前作があるようです。本の帯には、6年ぶり、大卒後のこととあります。剣道大好き女子たちのお話のようです。

 主役は、磯山香織さん。剣道にしても、武術にしても強そう。最初のページでは、友人の甲本早苗さんが、警視庁の沢谷充也さんと結婚式の披露宴です。みなさんが関係する神奈川県にある桐谷道場のことが話題です。閉鎖か存続か。そこがこの小説の柱となります。道場主の桐谷玄明(きりや・げんめい)さんが70歳で、老齢を迎えているのです。少年・少女の剣道教室とか、警察関係者がかかわっています。

 どういうわけか、アジアにおける日本の戦争責任の話がときおり出てきます。「自虐史観(日本が悪かった)」です。何か理由があるのでしょうが、いまのところ不明です。

 主人公である磯山香織さんの個性設定がいい。強い。恋愛に無頓着。剣道一筋。勉強ができない。おしゃべり。じっとしていられない。はらぺこさん。

 登場人物が多いけれど、主要人物数人のやりとりで進行していく形式です。
 剣道技のことはわかりませんが、緊迫感は伝わってきます。
 武士道とは死ぬことと書いてあったりしますが、新渡戸稲造の「武士道」を読んだことがあります。そういうことは書いてなかったような記憶です。

 わからなかった言葉です。「アンニュイ:退屈、倦怠感」

 ジェフ・スティーブンスというアメリカ人30歳ぐらいが登場しました。
 横浜市保土ヶ谷二中大野悠太くんが剣道の試合でぼろ負けしました。
 つづきはこれからです。

(つづく)

 今日は、午前中(正確には午前1時から)、浅田次郎作のなんとかのジェニファーという作品を読み切り、午後からこのジェネレーションを読み始め、午後10時40分頃、読み切りました。ふたつの作品が、外人とインドで重なりました。日本を訪れた外人さんは、日本の次になぜインドを目指すのか。インドになにかがある。

 剣道というのは、狭い世界にあると思う。関係者少ない。警察とか。
 
 後半の戦闘シーン。守ることの「尊さ」を学ぶ。守るために手間を惜しまない。死ぬ気で守る。

 よかった表現として、(守ろうとして守れなくて)被害者がふたりになったら、駄目なんだよ。

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