2015年03月04日

キャプテンサンダーボルト 阿部和重 伊坂幸太郎




キャプテンサンダーボルト 阿部和重 伊坂幸太郎 文藝春秋

 ふたりの共同作品? 成り立ちはわかりません。ひとりが書いてもうひとりが推敲する? あるいは、2本の作品の合体? そんなことを思いながら読み始めました。
 1945年、終戦の年の春、全国的に空襲が相次いだ頃です。東京大空襲、3月か、B29(爆撃機)のうちの3機が、宮城県と山形県境にあるらしき蔵王の五色沼(御釜)付近に不時着して、村上病の病原菌(日本が作ろうとしていた化学兵器)をいじる話です。ふたつの時代が交錯します。
 仙台市、東北地方への愛着があふれる作品でした。読むのには長かった。524ページに字がいっぱい書いてあります。ゴレンジャーみたいな、「雷神サンダーボルト」というのが、貫く1本の筋なのですが、そういったテレビ番組・映画を楽しんだ世代ではないので、のめりこむところまでには至りませんでした。
 国家を詐欺師と定義し、連想を展開していく手法は、短絡的で読んでいてさみしい。国民は賢い。作者はなにかしら思考でゆきづまっているのではないか。
 地域密着型ご当地小説と感じました。長い活劇でした。ひとり、化け物のような外国人の人物が怖い存在として記憶に残りました。


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