2014年11月17日

青春ノイローゼ みうらじゅん

青春ノイローゼ みうらじゅん 双葉文庫

 本の内容は、1996年から99年にかけてのものですから、もう20年ぐらいが経ちました。3つの章に分かれています。第3章にあたる「俺だけの旅」が、読んだ人の気持ちに響くでしょう。なんかいい気分になります。文中では「自分マニア」という言葉を使用して、自身の青春を描いてあります。
 第1章にあたる「信人的な旅」信人は、しんじんではなく、俳優岡本信人(のぶと)さんを指し、脇役であるけれど、個性的で印象に残る人をさします。この部分はなんと評価していいのかわかりません。よくもわるくもありません。第2章「マイブームの旅」も同様です。
 若い人が読んでもおもしろくはないでしょう。個々の事例は、体験者向けです。過去のお話です。第1章・第2章は、なつかしいけれど、郷愁は湧きません。第3章は味わいがあります。そこまで、私生活を明らかにしていいのかという道徳的疑問はあっても、同世代のだれしもが体験したような内容です。
 阪神大震災、東海豪雨、9・11テロ、東日本大震災、その他、自然災害、オウム真理教事件など、いくつかの大きな出来事を体験してきて、今がある。人生をふりかえる、ちょっと寂しくなる流れでもあります。結局、万民が幸せに暮らせる社会は、これからも成立することはないとあきらめる。
 B級を愛する内容です。文章はうまい。挿絵がさらにわかりやすくしてくれます。

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