2024年03月05日
ローカル路線バス乗り継ぎの旅W! 第2弾 山形県→青森県
ローカル路線バス乗り継ぎの旅W! 第2弾 山形県湯野浜温泉→青森県龍飛岬(たっぴざき) テレビ愛知
何か月か前にテレビ東京で、関東地区で放送された番組です。
愛知県では、ようやく年が明けた2月下旬土曜日のお昼に、テレビ愛知で放送がありました。見たのは初めてです。
今回、映像を観ていていろいろ思ったことがあるので書いてみます。
自分は、毎週火曜日夜にBSテレ東で再放送されている太川陽介さんと蛭子収能(えびす・よしかず)さんの昔のバス旅の番組を観ているのですが、その数日後の土曜日お昼に地上波テレビ愛知で放送されたこちらの番組は、ルートが似通っています。(にかよっています)。
太川陽介さんたちのほうは、『2010年放送 宮城県松島から青森県龍飛崎 ゲスト 山田まりあさんで、龍飛崎まで到着して成功されています』が、こちらの女性三人組での番組では龍飛崎に到着できず失敗しています。
似ていた部分として、とくに、最終部の青森駅から龍飛崎(たっぴざき)のルートは、太川陽介さんたちのときと同じですからルートも同じです。
今回の演者女性三人が、青森駅のバス案内所で太川陽介さんたちと同じことを質問するシーンがあって不思議でした。(演者たちは、過去の太川陽介さんたちのバス旅番組は観ていないんだ。もしかしたら、番組製作スタッフも観ていないんだ。同じテレビ東京の製作番組なのに……)
演者の三人さんはお気の毒でした。これで良かったのだろうかと疑問が残るロケ番組でした。
赤江珠緒さん、三船美佳さん、たけうちほのかさんの出演でした。
残念ながらチャレンジは失敗でした。ほんとうに、お気の毒でした。
いろいろと問題点が浮かぶ映像になってしまいました。
まず、ルート選択、地域選択が適切ではなかったと思います。
観ていて、最初は、宮城県仙台市に出て北上するのかと思いましたが、急がば回れの選択は行われませんでした。さきほども書きましたが、最後のルートは過去に太川陽介さんたちが試しているので、同じことをまたやることもなかったと思います。(青森駅がゴールでもよかった)
日本海側というのは、太平洋側にある都市部の人間から見ると、人口が少ない地域です。日本海側にある県内の主要な市でも、太平洋側にある政令指定都市の行政区ぐらいか、それよりも少ない人口しかありません。自治体として組織を維持していかれていることに感心します。
人口が少ない地域内の公共交通網というのは、必要最低限だと思います。
人口が多いところに、充実した公共交通機関網があります。
ロケ地として居住者が少ない地域を選択することは、演者にとって、とても厳しい環境におかれることを意味します。ロケをするほうとしては、タレント以外の一般人が少ないので撮影がしやすいということはあるでしょう。
今回、バスの待ち時間や、徒歩で長距離を歩く時間がとても長かった。バス旅の番組ですから、バスの乗車時間が一番長くなることが基本です。
いなかの人たちの人情に助けられた内容でした。
いなかの人たちの暮らしは、都会の人たちのように、法令とか、金銭のやりとりで他人と関わる日常生活を形成しているわけではなくて、そこに、地縁・血縁がからんだグループの義理と人情の関係がからんで成立しているものです。
初日も二日目も泊るところがなくて、地元の人たちに助けられていますが、冷静に見ると、番組関係者たちが、テレビカメラ等を持って、夜中にいきなり店に押し寄せて来て、泊るところが見つからないと、お店の人にはなんの責任もないのに、大迷惑をかけています。あとで、お世話してくれた人たちには、謝罪をして、金銭で対価を渡さないといけないような内容でした。
太川陽介さんたちの昔の路線バス乗り継ぎ旅番組で、えびすよしかずさんと、いとうまい子さんが宿探しのために、ふたりで肩を並べてホテルの受付に入って行ったあと、えびすさんが出てきて太川陽介さんに、『てへへ、ラブホテルだったよ』と笑いを誘ったシーンがありました。
太川陽介さんたちは、当然ラブホテルには泊まりませんでしたが、今回の三人の女性タレントさんたちは泊るところがなくて、ラブホテルに泊まりました。ちょっと考えられません。企画自体に問題ありです。
翌日も泊るところがなくて、三人の女性演者は、居酒屋のお酒を酌み交わす(くみかわす)座敷に、お店の人におふとんをしいてもらって泊まられました。ラブホテルも居酒屋も、場所を貸してくださった方には感謝しつつも、ロケの企画・運営内容は、演者の基本的人権を侵害しているのではなかろうかとさえ思えました。ひどい。演者は、出演料とは別に賠償金をもらってもいい。
とにかく過酷なロケでした。天候も悪かった。
観ていて、う~むと思う番組でした。
ナレーションのコメントの文章に魅力がありません。
接続詞の『そして』は、ナレーションには使わないほうがいいし、体言止め(たいげんどめ。名詞でプツンと文章を切る)もやめたほうがいい。体言止めは、映像を観ている人に何がいいたいのかを考えさせる負担を与えます。聞いていて、文章をつくった人が自己満足をする文章になっていました。自分自身向けに書かれた文章であり、視聴者向けに書かれた文章ではありませんでした。映像を観ていてわかることを、ナレーションで重ねて説明するようなコメントが多かった。
くわえて、ナレーターの声質が映像とマッチ(合致)していませんでした。太川陽介さんたちのときの、キートン山田さんのナレーションがなつかしい。今回の方は、ニュースキャスターが文章を読んでいるような感じがしました。個性がありません。
さらに、BGM(バック・グランド・ミュージック)が、素人が(しろうとが)発想したような曲の選択でした。ふつー(普通)なのです。おもしろみがありませんでした。曲の選択も個性がないのです。たとえば、出川哲朗さんの充電バイク旅の番組では、なつかしい曲のフレーズが次々と流れてきて、もの思いにふけることができます。
結局、ナレーションもBGMもないほうがいいと思いました。
三人の女性演者たちによるにぎやかな会話と、東北地方の美しい風景映像で十分楽しめた内容でした。
辛口(からくち)の感想は続きますが、『せっぱつまった雰囲気をだそうとしすぎ』の映像が続きます。観ていて疲れました。2時間半の番組です。娯楽からは離れた内容です。なにかしら、マニュアル(教科書的な手引き)があって、それに従ってつくったような映像でした。ふつー(普通)で、個性がないのです。見た目とか、うわべはきれいでも、魅力はないのです。
東北の人たちはみんな優しい。
人が少ないから、助け合って生きていくのでしょう。
クマが出るから夜は歩かないほうがいいというアドバイスも東北地方らしいと思いました。
青森空港は複数回行ったことがあるので、なつかしかったです。
なんだかんだといっても、三人の演者のがんばりはすばらしくて、観て良かった番組でした。たけうちほのかさんの、秋田県に住むご自身のおばあちゃんのお話が良かった。しみじみして、ほんわかできました。
何か月か前にテレビ東京で、関東地区で放送された番組です。
愛知県では、ようやく年が明けた2月下旬土曜日のお昼に、テレビ愛知で放送がありました。見たのは初めてです。
今回、映像を観ていていろいろ思ったことがあるので書いてみます。
自分は、毎週火曜日夜にBSテレ東で再放送されている太川陽介さんと蛭子収能(えびす・よしかず)さんの昔のバス旅の番組を観ているのですが、その数日後の土曜日お昼に地上波テレビ愛知で放送されたこちらの番組は、ルートが似通っています。(にかよっています)。
太川陽介さんたちのほうは、『2010年放送 宮城県松島から青森県龍飛崎 ゲスト 山田まりあさんで、龍飛崎まで到着して成功されています』が、こちらの女性三人組での番組では龍飛崎に到着できず失敗しています。
似ていた部分として、とくに、最終部の青森駅から龍飛崎(たっぴざき)のルートは、太川陽介さんたちのときと同じですからルートも同じです。
今回の演者女性三人が、青森駅のバス案内所で太川陽介さんたちと同じことを質問するシーンがあって不思議でした。(演者たちは、過去の太川陽介さんたちのバス旅番組は観ていないんだ。もしかしたら、番組製作スタッフも観ていないんだ。同じテレビ東京の製作番組なのに……)
演者の三人さんはお気の毒でした。これで良かったのだろうかと疑問が残るロケ番組でした。
赤江珠緒さん、三船美佳さん、たけうちほのかさんの出演でした。
残念ながらチャレンジは失敗でした。ほんとうに、お気の毒でした。
いろいろと問題点が浮かぶ映像になってしまいました。
まず、ルート選択、地域選択が適切ではなかったと思います。
観ていて、最初は、宮城県仙台市に出て北上するのかと思いましたが、急がば回れの選択は行われませんでした。さきほども書きましたが、最後のルートは過去に太川陽介さんたちが試しているので、同じことをまたやることもなかったと思います。(青森駅がゴールでもよかった)
日本海側というのは、太平洋側にある都市部の人間から見ると、人口が少ない地域です。日本海側にある県内の主要な市でも、太平洋側にある政令指定都市の行政区ぐらいか、それよりも少ない人口しかありません。自治体として組織を維持していかれていることに感心します。
人口が少ない地域内の公共交通網というのは、必要最低限だと思います。
人口が多いところに、充実した公共交通機関網があります。
ロケ地として居住者が少ない地域を選択することは、演者にとって、とても厳しい環境におかれることを意味します。ロケをするほうとしては、タレント以外の一般人が少ないので撮影がしやすいということはあるでしょう。
今回、バスの待ち時間や、徒歩で長距離を歩く時間がとても長かった。バス旅の番組ですから、バスの乗車時間が一番長くなることが基本です。
いなかの人たちの人情に助けられた内容でした。
いなかの人たちの暮らしは、都会の人たちのように、法令とか、金銭のやりとりで他人と関わる日常生活を形成しているわけではなくて、そこに、地縁・血縁がからんだグループの義理と人情の関係がからんで成立しているものです。
初日も二日目も泊るところがなくて、地元の人たちに助けられていますが、冷静に見ると、番組関係者たちが、テレビカメラ等を持って、夜中にいきなり店に押し寄せて来て、泊るところが見つからないと、お店の人にはなんの責任もないのに、大迷惑をかけています。あとで、お世話してくれた人たちには、謝罪をして、金銭で対価を渡さないといけないような内容でした。
太川陽介さんたちの昔の路線バス乗り継ぎ旅番組で、えびすよしかずさんと、いとうまい子さんが宿探しのために、ふたりで肩を並べてホテルの受付に入って行ったあと、えびすさんが出てきて太川陽介さんに、『てへへ、ラブホテルだったよ』と笑いを誘ったシーンがありました。
太川陽介さんたちは、当然ラブホテルには泊まりませんでしたが、今回の三人の女性タレントさんたちは泊るところがなくて、ラブホテルに泊まりました。ちょっと考えられません。企画自体に問題ありです。
翌日も泊るところがなくて、三人の女性演者は、居酒屋のお酒を酌み交わす(くみかわす)座敷に、お店の人におふとんをしいてもらって泊まられました。ラブホテルも居酒屋も、場所を貸してくださった方には感謝しつつも、ロケの企画・運営内容は、演者の基本的人権を侵害しているのではなかろうかとさえ思えました。ひどい。演者は、出演料とは別に賠償金をもらってもいい。
とにかく過酷なロケでした。天候も悪かった。
観ていて、う~むと思う番組でした。
ナレーションのコメントの文章に魅力がありません。
接続詞の『そして』は、ナレーションには使わないほうがいいし、体言止め(たいげんどめ。名詞でプツンと文章を切る)もやめたほうがいい。体言止めは、映像を観ている人に何がいいたいのかを考えさせる負担を与えます。聞いていて、文章をつくった人が自己満足をする文章になっていました。自分自身向けに書かれた文章であり、視聴者向けに書かれた文章ではありませんでした。映像を観ていてわかることを、ナレーションで重ねて説明するようなコメントが多かった。
くわえて、ナレーターの声質が映像とマッチ(合致)していませんでした。太川陽介さんたちのときの、キートン山田さんのナレーションがなつかしい。今回の方は、ニュースキャスターが文章を読んでいるような感じがしました。個性がありません。
さらに、BGM(バック・グランド・ミュージック)が、素人が(しろうとが)発想したような曲の選択でした。ふつー(普通)なのです。おもしろみがありませんでした。曲の選択も個性がないのです。たとえば、出川哲朗さんの充電バイク旅の番組では、なつかしい曲のフレーズが次々と流れてきて、もの思いにふけることができます。
結局、ナレーションもBGMもないほうがいいと思いました。
三人の女性演者たちによるにぎやかな会話と、東北地方の美しい風景映像で十分楽しめた内容でした。
辛口(からくち)の感想は続きますが、『せっぱつまった雰囲気をだそうとしすぎ』の映像が続きます。観ていて疲れました。2時間半の番組です。娯楽からは離れた内容です。なにかしら、マニュアル(教科書的な手引き)があって、それに従ってつくったような映像でした。ふつー(普通)で、個性がないのです。見た目とか、うわべはきれいでも、魅力はないのです。
東北の人たちはみんな優しい。
人が少ないから、助け合って生きていくのでしょう。
クマが出るから夜は歩かないほうがいいというアドバイスも東北地方らしいと思いました。
青森空港は複数回行ったことがあるので、なつかしかったです。
なんだかんだといっても、三人の演者のがんばりはすばらしくて、観て良かった番組でした。たけうちほのかさんの、秋田県に住むご自身のおばあちゃんのお話が良かった。しみじみして、ほんわかできました。