2022年03月07日

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!

Mr.ビーン カンヌで大迷惑?! 2007年 洋画 90分 動画配信サービス

 笑えました。
 今年観て良かった映画の1本です。

 車の鍵が、錠前(じょうまえ。南京錠のような形)だった始まりに笑いました。
 フランスカンヌは、フランス南部にあって、地中海に面した高級リゾート地のイメージです。このさきいつか、行けたら行きたいですが、政情不安で、コロナもあって、どうなるかわかりません。
 映画では、カンヌ映画祭をからめてありました。
 カンヌの風景は、海岸の一部だけでしたが、雰囲気はいい海でした。
 岬なのか、島なのかはわかりませんが、ブルーの海が水平に広がり、小船が浮かんでいて、一度じかに見てみたいという気になりました。

 カメラワーク(動き)が秀逸です。
 シーンを上手につなげてある映像です。
 イギリスから始まって、パリ市内、鉄道移動と、カメラワークがすばらしい。

 Mr.ビーンの表情がおもしろい。挙動不審な変な人です。
 ちょっと、奇人ぽくって、暗くて、薄気味悪いときもありますが、がまんはできます。
 日本人の笑いとはいくぶん違う部分もありますが、おおむね笑えます。
 
 手持ちの「ビデオカメラ」と「列車」といたずらとパニックと笑いです。

 鉄道駅のホームがあって、線路があって、フランスの田舎にあるホームには、人がいなくって、日本と同じ光景です。

 「(生活していく)つらさ」を「笑い」で忘れます。

 電話番号のくだりもおもしろい。
 英語のトラベルは、トラブルが由来であろうということがわかります。

 ビーンおじさんと少年と新米女優の冒険話が柱です。

 そして、お金がない。
 お金がないということは、物語が始まるきっかけになります。

 Mr.ビーンは、エンタテインメーター(芸人さん)です。
 よくあんなことができるなあ(体の動き)というシーンがたくさん出てきます。

 おいかけっことバックグラウンドミュージックがよく合っています。
 映像を観ながら何度か拍手を送りました。

 広大な平原での、黄色い菜の花畑の映像がよかった。
 すばらしい。

 どうしたらいいのと思うシーンが、何度も出てきます。

 それとも、これは、すべてビーンおじさんの「夢」なのか。
 
 幸せとは何か。音楽があって、ストーリーがあって、ダンスがあること。
 娯楽で、笑うということ。
 仲間といっしょにわいわいやれること。
 愛があること。
 それが、幸せ。
 
 きれいな女優さんでした。
 ざっくばらんな彼女の言動がいい。
 
 It‘s the show! これがショーだ!

 じつにおもしろかった。
 ラスト付近の車の屋根歩きもうまい。じつにうまい。  

2022年03月05日

あーんあんの絵本 せな けいこ

あーんあんの絵本 せな けいこ 福音館書店

「あーんあん」 1972年(昭和47年)初版 2021年116刷
 タイトルから推測して、泣いちゃうのかな?
 朝、保育園に着いて、ママとお別れです。
 そういえば、朝の散歩をしているときに、そんな光景を見ることがあります。
 ママとお嬢ちゃんが、保育園の玄関へ向かって、ゆっくり歩いていきます。
 別の親子だと、パパがこぐ、自転車の後部座席のジュニアシートに幼児の男の子が乗っていたりもします。
 ちびっこがんばれ!
 自分も親として通ってきた道です。あのころはとにかく、お金がなかった。お金がない夫婦は、共働きで子育てをしなければなりません。
 そんな暮らしをなつかしく思い出して、夫婦で茶飲み話をすることがあります。
 もう、こどもたちも、今は三十代になってしまいました。
 遠い昔のことです。

 ママと別れるのはつらいけれど、人間は、人にもまれて気持ちが強くならないと、さきざき自活できないのよ。
 打たれ強くないと、社会で生きていけないのだ。
 なにくそ、くっそたれーって思うようになれ! 負けないぞーって思うんだ!
 
 あーっ だめか。
 「あーんあん」の絵本のなかの男の子は泣き出してしまいました。
 だいじょうぶだ。
 まだ、これからだ! ここからだ!

 ページをめくると、なんだ、ほかにも泣き虫がいるのか。
 (コラージュ、貼り絵の絵がきれいです)

 さらにページをめくると、なんだ、なんだ、泣き虫だらけじゃないか。
 どうしようもないなあ。
 救いようがない。
 どうしたらいいんだ。
 この絵本の結末は、どうもっていくんだ。

 えッ?! びっくりの展開です。
 
 ラストです。
 おもしろーい。
 すごい。
 びっくりしました。
 おかーさんが、へんてこりんな方法で助けに来てくれました。

「ふうせんねこ」 1972年初版 2021年90刷
 以前読んで感想を書いたことがありますが、もう一度読んで、感想を書いてみます。
 ちびっこがよろこびそうな、ふんぞりかえったねこの絵から始まります。
 『おこって ぷー』
 『ふくれて ぷー』
 
 ちびっこたちの日常のようすを絵本にしてあるシリーズです。
 読み手と聞き手で会話が生まれます。
 がまんすることを教える絵本でもあります。
 主張ばかりし続けるとばつ(罰)が待っているのです。

 あーあ。
 さようならー
 おかあさんねこが、夜空にある月をながめています。
 こねこちゃん、どこへいっちゃったのー

(2021年5月に読んだ時の感想メモです)
ふうせんねこ せなけいこ 福音館書店
 「おこっているぞー」のねこです。
 かなりおこっています。
 ますますおこっています。
 おこっているけれど、可愛い。
 ねこの動作は、乳幼児の動作と共通しています。
 「なんとかかんとかぷー」がねこの口癖です。
 「あれ かってくれなきゃ いやだ ぷー」とあります。
 どこかで見たことのあるこどもさんのわがままポーズです。
 ねこさんは、おこって、ふくれて、ふうせんになって、お空の上へ消えていきました。
 おもしろかった。今年読んで良かった一冊です。
 1972年(昭和47年)初版の絵本でした。

「ルルちゃんのくつした」 1972年初版 2021年81刷
 くつしたをどうするのだろうか。
 そういうことか。
 かたっぽうのくつしたが、どこかへ、いってしまいました。
 
 発想の転換です。
 ルルちゃんは、なくしたかたほうのくつしたをさがさずに、もうかたほうもぬぐことにしました。
 両足ともはだしです。
 それでもいいか。

 さらに発想がおもしろい。
 うさぎの耳にくつしたがかぶさっています。
 なるほど。
 そのあとも、同じパターンが続いたので、ちょっとマンネリ気味です。(同じことの繰り返しで退屈になってきました)
 
 えーっ。これで終わっちゃうの?
 (くつしたは、見つからずじまいでした)

「きれいなはこ」 1972年初版 2021年89刷
 この絵本を見たことがあるような。読んだことがあるような。だけど思い出せません。(結局、読んだことはありませんでした)

 きれいな和風のピンク色をした四角い箱の絵があります。
 
 ねこといぬが、両手で、箱の両側を引っぱって、ありがちな対立が始まりました。
 ケンカです。
 兄弟げんか、姉妹げんかのようでもあります。
 
 あッ! ねこがいぬの顔をひっかきました。ロシアみたい。
 これはたいへんだ。
 こんどは、いぬがねこにかみつきました。
 うーっ。箱の中からオバケの頭が見えます。
 オバケの存在は、ウクライナ侵攻におけるEUかUSAか、はたまたチャイナか。
 (ここ最近の時勢のせいで、絵本を見ながら、なんだかへんな空想になっています。世界のなりゆきが気になります)

 やっぱり、おばけの登場です。
 おばけは、「神さま」でした。
 バツを与えるのです。
 あらら。
 ケンカ両成敗です。
 戦争は、だれも得しません。  

Posted by 熊太郎 at 06:47Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2022年03月04日

いやだいやだの絵本 せな けいこ

いやだいやだの絵本 せな けいこ 福音館

 1969年(昭和44年)ころが初版の絵本群です。
 ロングセラーです。
 たいしたものです。
 何年たっても、ちっちゃなこどもの脳みその中にある心のもちようは同じです。

「にんじん」 1969年初版(昭和44年) 2021年132刷(令和3年)
 にんじんを好きなのはだれでしょうから始まります。
 2歳から3歳向けの絵本でしょう。
 お馬さんの表情が可愛い。
 
 先日、観た「相棒」シーズン14 第一話をふと思い出しました。
 小さい頃、親から虐待されて、文字の読み書きを習わずに育った受刑者が、刑務所の中で、絵本を読むところから始めて、服役中に、六法全書を読めるまでに能力が高まったという内容がありました。
 
 絵本にもどって、感想を続けます。
 にんじんが好きな動物の範囲が広がっていきます。
 
 にんじんをとおして、ものが、大きいとか、小さい、それから、比較の教えがあります。

 たべものの好き嫌いに発展して、うさぎさんたちの登場です。

 そして最後は人間です。
 ちびっこの登場です。
 なかなかよかった。

「もじゃもじゃ」 1969年初版(昭和44年) 2021年111刷(令和3年)
 髪の毛がぼうぼうに伸びて、ふわふわにふくらんで、ライオンのたてがみが、頭に生えているような女の子の絵が、本の表紙にあります。
 ページをめくります。
 いい感じのコラージュ(貼り絵)です。
 樹木の色合いもいい。
 ワンちゃん ワンワン
 毛糸を見ると、昭和時代のなつかしさがこみあげます。
 ああ、表紙の女の子のお名前は『ルルちゃん』なのか。
 ルルちゃんは、なんだか怒っています。だけど、怒ったお顔が笑えます。
 
 植木屋さんの剪定ばさみ(せんていばさみ)の音が聞こえてきます。
 チョキチョキ

 犬の名前は『ころ』です。
 ころの毛もチョキチョキ切りました。
 さっぱりしました。

 話は戻って、毛糸です。
 ああ、そういう展開もあるのか。繰り返し手法です。

 同じ絵の方向転換手法もあります。
 この絵本では、テクニックで仕掛けが仕組んであります。

 やっぱりチョキチョキ ハサミと櫛(くし)です。
 話のオチはどうなるのでしょう。

 ルルちゃんが美人さんにチェンジしました。
 おきれいですよ。
 もじゃもじゃの髪の毛をきれいに整えてもらいました。

「いやだいやだ」 1969年初版(昭和44年) 2021年142刷(令和3年)
 ありそうな素材です。イヤイヤ期のこどもです。なにを言っても「いやだ」と返ってくる時期です。
 表紙は、さきほどの絵本『もじゃもじゃ』で、長くて、もじゃもじゃだった髪の毛を切ってもらって、きれいになったルルちゃんですが、こんどの表紙では、とても怒った顔を見せています。
 いやだ、いやだ、いやだよー です。

 なにがいやなの? ルルちゃん
 ルルちゃんの両方のまゆ毛がつながって1本になって、左右がつり上がっています。

 読み聞かせをしていると、聞いているこどもさんと行為が重なる話になるのでしょう。
 両手両足を左右に広げて、No!ノーと意思表示をしているルルちゃんです。
 イヤイヤ期のこどもさんにとっては、鏡を見るようなものでしょう。

 ルルちゃんが怒っても、ママはルルちゃんに対抗します。
 ママはルルちゃんに、負けてはいません。
 ママも怒っています。
 だったら、やってあげなーい です。
 条件闘争です。おとなの世界ではよくある方法です。
 
 さらに発展します。
 絵本のページでは、イヤだイヤだ、と主張するのはもう人間ではありません。(なんとケーキです)
 
 案外、この話は奥が深い。
 ルルちゃんは、ウクライナに軍事侵攻したロシアの大統領のようです。
 ルルちゃんが、イヤだイヤだと主張していたら、相手もイヤだイヤだと主張し返してきました。
 どうなるんだろう。
 
 対立が生れて、絵本の中にある世界から、太陽の光が失われてしまいました。
 関係がなかったまわりのものにも悪影響が出てきました。
 それまでがまんしていたみんなが怒りだしました。なにやってんだよ。
 どうするの! どうするの! とルルちゃんは責められます。

 絵本では、答は、自分で考えなさいという終わり方になっています。

 ロシアの国が始めたことです。
 まずは、ロシアの国の人が、どうするのかを考えてください。

「ねないこだれだ」 1969年初版(昭和44年) 2021年202刷(令和3年)
 表紙には、白い、人魂(ひとだま)のような、お化けの絵です。
 『ねないこだれだ』のセリフは、秋田県のなまはげのセリフのようでもあります。たしか、『泣く子は、いねぇがー』みたいなセリフでした。
 この絵本は、ねないこだれだ、ですから、夜ふかしは禁止なのです。
 絵本の絵にある柱時計は、午後9時です。
 
 まっくらな中に、瞳がふたつ。
 ネコかな?
 ほー ほほー ふくろうさん

 その次は? 
 やっぱりネコでした。

 久しぶりにネズミさんの絵を見ました。
 昔、こどもたちがまだ小学生だったときに、ペットで飼っていたハムスターのぴーちゃんを思い出しました。
 
 絵本では、別の人物が登場しました。
 なんてやつだ。
 どろぼーです。
 昭和時代のどろぼうです。
 ほおかむりをして、サンタクロースみたいに大きな袋を背中にしょっています。
 いまどき、こんな絵のどろぼうは見かけません。
 ユーモラスです。
 
 夜です。
 ついに登場、おばけちゃん。
 けっこうこわい。(読み聞かせをした場合の、こどもさんの反応が楽しみです)

 あれ、あれ、あれ、絵本の中に、ちびっこ登場です。
 おしっこかな。
 クマさんのお人形さんを手にもっています。
 おばけが、ちびっこに迫ります。
 落語のようになってきました。
 おばけとちびっこと、ふたりはどこにいくのーー
 
 あーあー どこ行くのーー

 終わっちゃいました。
 (たぶん、ここから、どこにいったのか、読み手と聞き手で話し合うのです)  

Posted by 熊太郎 at 07:22Comments(0)TrackBack(0)読書感想文

2022年03月03日

太川&えびすの路線バス乗り継ぎ旅 台湾

太川陽介&えびすよしかずのローカル路線バス乗り継ぎ人情旅 THE MOVE in台湾 2016年(平成28年) 1時間58分 動画配信サービス

 今年観て良かった映画の1本になりました。観たのは初めてです。
 本当にいい映画でした。感動がありました。すごい人たちです。
 台湾の北から南まで、路線バスを乗り継ぎながらの移動です。
 台湾という島の西部を南下していきます。台北→台中→台南→高雄→がらんぴ灯台というところが目的地です。
 三泊四日の旅でした。
 途中、台風来襲で、一日1本の路線バスしか乗れず、以降運休で足止めもくらいました。三人は不安でいっぱいです。ぜんぜん前へ進めません。映像を観ていて、高速道路を走るバスを使ってもやむをえないのではないかとすら思いました。太川陽介さんの言葉として『ああ…… バスに乗りたい』
 なんて、運が悪いメンバーなのだろうかと気の毒でしたが、最終的には、台風のおかげでいい作品が仕上がりました。

 2015年(平成27年)9月の現地ロケです。
 台風の動きというのは、日本方向へ向くものだと思って見ていましたら、中国本土の方向へ移動していく台風でした。
 自分も以前台湾に行ったことがあります。
 そのときの現地の人のお話だと、台湾には、日本と比べて、ものすごく大きな台風が来ると言っておられました。

 自分が台湾を訪問した時のことを思い出しながら、映像を楽しみました。
 映像を観て、また、訪れてみたい。行きたいと思った場所がふたつありました。
 大甲鎮瀾宮(よみかたがわかりませんが、台中市にある。台湾の人たちが、中国大陸から台湾に来るときに守ってくれた神さまというような説明がありました)という建物内にある金ぴかの展示が良かった。あと、高雄市内の風景が良かった。超高層ビルと公園にあるらしき独特な建物の映像が心に残りました。

 台湾の人たちが、太川陽介さん、えびすよしかずさん、ゲストの三船美佳さんにとても優しい。
 台湾の人たちは、日本人に親切です。助かります。
 
 外国ですから、言葉が通じません。
 えびすさんは、外国語、外国人好きですから、一生懸命中国語で、バス停はどこですかと台湾の人たちに話しかけます。
 通じているのかと思って見ていたら、太川陽介さんと三船美佳さんが、ぜんぜん通じていないとコメントされていて笑いました。
 三船美佳さんは英語ができるのと、中国語もけっこう話しておられました。
 英語と日本語と中国語まじりで、路線バスの乗り換えに挑戦です。
 画面には出ませんが、たぶん、通訳の女性ぐらいが、そばにいたのだろうと推測します。

 台湾の人から見れば、どうして、高速道路を走る高速バスに乗らないのかとか、どうして鉄道を利用しないのかという疑問が生まれるようです。
 なかには、日本での路線バス乗り継ぎのテレビ番組を知っているという台湾人や、日本で20年間ぐらい暮らしていたことがあるという高齢の女性もいて、太川陽介さんもえびすよしかずさんも知っているというお話でした。
 なかなかにぎやかでした。台湾のご老人であるご婦人は、三船美佳さんのことは知らないけれど、三船美佳さんのお父さんの三船敏郎さんは台湾でも大スターだと教えてくださいました。
 
 三船美佳さんの、こどものころ、三船敏郎さんが自らの運転で、自家用車のリムジンとかロールスロイスで、学校へ送ってくれたという話には驚きました。車のドアが観音開きだったそうです。

 都市部は、道路が広くて車の交通量が多い。
 ことに、スクーターが多い。
 セブンイレブンの看板があちこちの都市にあります。
 バス停の看板には、ルート表示はあるが、時刻表示はありません。
 ICカードでバス運賃を支払います。
 南下していなかになるにつれて、畑が広がる原野のような風景があります。
 途中、バス車内で、現地の看護学校の女生徒さんとお話をした時間帯が良かった。
 
 えびすよしかずさん語録として、
①(南下するにつれて)「街が汚くなってきた」三船美佳さんに「古くなってきたでしょ!」とたしなめられます。
②(えびすよしかずさんが道案内を現地の女性にたずねて)三船美佳さんから「美人の女性でしたね」と声をかけられ「きれいな女(ひと)だったから声をかけた」
③(バス車内は飲食禁止とあって、飲食がしたいえびすよしかずさんは)「こっちの人は食べるときに汚くするんだ」三船美佳さんから「悪口を言わないで」とまた叱られました。
④(台湾でなにがおいしかったかという話になって)「パン(しか言葉が出てこない。料理の名前が出てこない)」

 中華風の街並みが素敵です。
 BGMで流れる中華風の音楽が心地よい。
 ラッピングバスのラッピング(広告)は、でかくて広い面積です。
 車は左ハンドル右側通行です。
 漢字表記の看板には親しみを感じます。少し勉強すれば、意味を理解できそうな気になります。
 なにせ、雨がひどい。
 強風もすごい。
 タクシーの屋根に付いている表示灯が強い風で飛んでいきました。
 路線バスの屋根からは、雨漏りがしてきて、車内にある座席に座りながらメンバーが傘をさしています。
 太川陽介さんもかなり疲れた顔をしています。
 えびすよしかずさんは、足をひっかけて、ついに転倒しました。えびすよしかずさんに向かって現地の犬も吠えます(ほえます)その部分を見て、萩原朔太郎(詩人はぎわら・さくたろう)の作品「月に吠える」を瞬間的に思い出しました。
 泊るところを探すのも大変です。えびすよしかずさんは、民宿とか日本旅館風がにがてなので、泣きそうです。実際、涙が出ていました。バックパッカーの宿ぐらいしかありません。
 別の旅番組「東野&岡村の旅猿」初期作品、インド訪問時のシーンと重なる雰囲気があります。そのときは、出川哲朗さんもいて、壮絶な宿でした(狭くて暗くて治安の不安があるところで宿泊。ただし、安い)

 ホテルの部屋の大きくて広いカーテンを開けたら、解放窓があるかと楽しみにしていたら、小窓が3つあるだけだったのには笑いました。

 困難ばかりにぶちあたって、『どうする?』の連続です。
 だけど、三人は『ゴールしたい!』えびすよしかずさんも強気です。
 台湾の地元の人たちと公園でわいわいお話します。
 そんなようすを見ていたら、もう国同士でケンカするのはやめましょうという気分になります。

 台風が遠ざかるにつれて、状況が改善されていきます。
 お祭りの爆竹の音が響きます。
 天気は晴天です。
 
 あきらめない。
 偉業を成し遂げられました。
 ミラクルです。奇跡は起こる。
 時間の感覚がなくなります。
 灯台の回転する灯りが、人生の道しるべとして未来を照らしました。
 大逆転でした。
 いいドラマでした。

(その後)
 「站」ビンイン。日本語で「駅」
 映像で何度もこの漢字を見て、気になって調べました。  

2022年03月02日

相棒 シーズン14 第一話

相棒 シーズン14 2015年(平成27年)10月から2016年(平成28年)3月

 シーズン13まで見たところで、ひと休みの期間が続いていました。
 いつもDVDを借りていたお店が閉店してしまったためです。
 知り合いから、動画配信サービスの時代になったから、レンタルビデオ店は閉店していく傾向にあると教えてもらいました。
 動画配信サービスというのは、専用のテレビじゃないと見ることができないと思い込んでいました。
 その後、ファイアースティックとかいう器具をAmazonから取り寄せて、テレビの裏にある端子に差し込んで設定をして、動画配信サービスを見ることができるのを知りやってみました。
 時代の変化に、なんとかついていかねばなりません。

「第一話 」
 シーズン14から、かぶらぎ・わたるさんという方(反町隆史さん演技。そりまちたかしさん)が出てくるのを、今ごろ知りました。そして、現在のシーズン20で、彼が役を退かれる(しりぞかれる)ことを知りました。自分は、時代の流れを後追い(あとおい)しています。
 それでもかまいません。これから少しずつ見続けてみます。
 
 第一話は、刑務所内のごたごたが事件の素材でした。
 洋画「ショーシャンクの空に」を思い出しました。
 後半では、10年ぐらい前に読んだことがある「刑務所図書館の人びと アヴィ・スタインバーグ 柏書房」を思い出しました。

 血が飛び散って、ひどいシーンもあります。(ドラマとして見ています)
 殺し殺され、幽霊が出て来て、といったシーンのあとに、久しぶりに六角精児さんの姿が表れてほっとひと息つけました。

 杉下右京(水谷豊さん)は、以前相棒であった甲斐享さん(成宮寛貴さん演技)の不祥事があって停職中です。
 
 水谷豊さんと反町隆史さんのやりとり、かけひきが、おもしろい。
 
 幽霊に指示されての殺人事件なので、証拠がなく、あいまいな事件です。
 舞台劇を見ているようでもありました。
 つかみどころのない話です。

 パワハラをした相手への仕返し、いじめをした相手への仕返しが動機です。
 人間の心にある汚い部分をあぶりだす作品です。
 
 立証できない。

 じょうずにお話をつくってあります。

 杉下右京が、かぶらぎ・わたるに『あなたのねらいはなんですか?』と質問します。
 かぶらぎ・わたるは、「裏切る」ことを説明します。相手に自分を信用させておいて、最後に裏切るのです。相手は、かぶらぎ・わたるに気を許して、真実を話すのです。
 人として、そうすることが、いいことなのかという是非があります。(ぜひ:人として、正しい行為なのか、そうでないのか)
 
 宗教的なものがあります。
 江戸時代末期の大衆狂乱『ええじゃないか』を思い出しました。

 いったん事件が解決したような雰囲気になって、あっけなかったという感想をもちました。
 これでいいのかと疑問をもちましたが、これまでのシリーズのように、さらに、と話は発展していきました。
 このだめ押しパターンの部分が、好きです。(念押し。とどめをさす)  

2022年03月01日

出川哲朗の充電バイクの旅 長崎県出島から佐賀県吉ヶ里遺跡

出川哲朗の充電バイクの旅 長崎県出島から佐賀県吉野ヶ里遺跡 テレビ番組

 長崎市も吉野ヶ里遺跡も訪れたことがあるので、興味をもって番組を見ました。
 高校を卒業した時に、夜行列車内での車中泊を含む三泊四日の卒業旅行で、同級生たちと電車で長崎市へ行きました。
 それから何年もたって、九州旅行がしたいという義父母に頼まれて、まだ、おなかのなかにこどもがいた妻と義父母と長崎見物に行きました。
 その後は、夫婦ふたりで佐世保市にあるハウステンボスに行きました。
 義父母は天国の人になり、おなかの中にいたこどもは親になり、自分たちは、おじいちゃんとおばあちゃんになりました。
 吉野ヶ里遺跡は、大学生だったこどもとふたりで、レンタカーを交代ばんこに運転しながら鹿児島県指宿市(いぶすきし)から佐賀県佐賀市まで高速道路を走り抜けて訪れました。
 吉野ヶ里遺跡は、とても広いところでした。邦画「七人の侍」のロケをしたところではなかろうかというような映画のセットを思い出すような風景でした。また、佐賀市は、どこまでもひらべったくて広い土地でした。
 なにもかもがなつかしい。旅は、人生の出来事を思い出すランドマーク(目印)です。

 先日、昔の再放送ですが、『太川陽介&えびすよしかずのローカル路線バス乗り継ぎ人情旅 宮崎県青島から長崎市グラバー園』を見ました。最後が、えびすさんのお姉さん、お兄さん、えびすさん、太川陽介さん、はいだしょうこうさんで、お店でちゃんぽんを食べるシーンで終わりました。引き続き、出川哲朗の充電バイクの旅では、朝のスタートから、ちゃんぽんを食べに行こうというシーンから始まりました。話がつながったので、縁を感じました。

 長崎街道という道を進んで行きます。
 ゲストは、前半が、椿鬼奴(つばき・おにやっこ)さん、後半が、ケンドーコバヤシさんでした。
 お年寄り夫婦の皆さんの九州弁の雰囲気がいい。
 長崎のお寿司屋さんには、ちゃんぽんもあります。
 うなぎのお刺身は初めて見ました。
 長崎はちゃんぽん、長野県はおそば、山梨県はほうとう、香川県はうどん、広島県とか東北東海岸などはカキ、奈良県はソーメン、それぞれ、名産品があります。
 江戸時代に幕府が推奨して(すいしょう。勧める(すすめる))して、各藩でつくって、街道沿いに交流がなされたというような本を読んだことがあります。なんだか、『ふるさと納税』みたいです。
 
 千綿駅(ちわたえき)という昔の姿を残した古くて小さな駅が出てきました。
 情緒のある建物の色とアニメに出てきそうな車両が付いたキャラクター(個性化した)列車が走っていきました。
 夕暮れ時であり、風情がありました。ドラマや映画の映像で使えます。

 牡蠣小屋の(かきごや)経営者のご老人男性の言葉が良かった。
 『いやもう、金はいらんわ』
 奥さんが、『(テレビが来て)よもや、こういうことになろうとは……』
 海でカキをとってきて、焼いて、食べてもらって、生活の糧(かて)にしていく。お店のつくりは、シンプルです。金もうけに学歴はいりません。雇われるのではなく、自営でやるのです。お得意さんができて、みんなが集まって、飲んでしゃべって、楽しい時間を過ごしてもらう。金のつながりよりも人脈です。

 小学生たちとの野球勝負もおもしろかったです。
 『かかってこいよー』のかけ声とともに始まりました。思い出づくりです。
 バッターボックスに立った縫田ディレクター(ぬいだディレクター)の足がつるオチもおもしろかった。
 礼儀正しく『ありがとうございましたー』で試合を終わります。

 充電依頼先のおうちは玄関が広い。立派です。おそらく農家でしょう。農家はどこも玄関が広い。
 吊るし柿を皆さんで食べるシーンが出てきました。映像を観ている自分たちも、たまたまスーパーで買った干し柿を食べていました。また、縁を感じました。

 目的の、吉野ヶ里遺跡からの夕日には時間が間に合いませんでしたが、きれいなライトアップを見ることができました。
 施設の入口映像を観ながら、自分たちが訪れた時のことを思い出しました。九州説の卑弥呼(ひみこ)なら、卑弥呼は吉野ヶ里遺跡あたりにいたのでしょう。ごろあわせだと、たしか、「ふみだいくにせず」ですから、西暦239年ころに、卑弥呼は魏(ぎ。今の中国)に使いを送っています。魏志倭人伝に書いてあります。(ぎしわじんでん。以前読んだことがあります。けっこう長い文章だったのでびっくりしました)
 映像では、施設内にある高いやぐらに登って、ライトアップされた周囲を見渡すと、とてもきれいでした。
 そういえば、昔、「出川哲朗の充電バイクの旅」で、ハウステンボスのライトアップがありました。
 そちらもビューティフルでした。