2012年01月09日

無法松の一生 映画 DVD

無法松の一生 映画 DVD

 誤解していました。ヤクザの抗争を描いた映画だと永い間先入観をもっていました。まったく違います。健全です。コメディでもあります。とある本で、世界の国々に住む人たちはお互いを知ろうとせず、おおいなる勘違いで世界が成り立っていると紹介されていたことを思い出しました。もう時間はたくさん残されていないけれど、誤解を解いてから人生を終えたい。
 日本人庶民の生活に元気を与える目的で製作された映画です。1943年の白黒映画です。他に三船敏郎主演の戦後のものほかがあります。1943年版は主演が坂東妻三郎という人で、名前しか聞いたことがなく、どんな人だろうかと興味をもちました。歌舞伎役者で、体が大きくてごつくて威圧感のある人を想像していましたが、こちらもまた違っていました。一緒に観ていた家人が田村三兄弟の父親だと言いました。同い年なのに古いことをよく知っている連れ合いです。
 映画の内容は、キッド(チャップリン)とか、チャンプ(アメリカ映画)、ニューシネマパラダイス(イタリア・フランス映画)のような、こどもと大人の心の交流で、本作品の場合、世話になった人の息子吉岡敏雄少年と人力車夫富島松五郎との情愛が描かれています。
 映像は古く、1940年代の社会風俗を見るうえで参考になります。戦争の影はありません。おまわりさんは怖い存在です。旅回り一座が演じる劇場映像では、祖父が連れて行ってくれた芝居劇場を思い出しました。居宅の居間にテレビはありません。食事は質素です。後半、老いてゆく松五郎の描き方はドキュメンタリーのようです。松五郎は敏雄少年を自分のこどものようにかわいがりました。特典映像としてGHQの指示でカットされた場面が無音で付加されており、ない部分とある部分と続けて1日に2回最初から最後まで鑑賞しました。


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