2021年11月26日
劇場版 おいしい給食 Final Battle
劇場版 おいしい給食 Final Battle 邦画 2020年公開 fuluフールー動画配信サービス
前回「おいしい家族」という邦画を観たので、今度は「おいしい給食」という邦画を観てみました。単語「おいしい」を頭に付けると観客が増えるのだろうか? よくわかりません。2020年のはやりだったのだろうか。
続きもののドラマの映画化らしい。
給食を愛する先生がいて、生徒がいます。
中学一年生担任という設定です。
『給食のために学校に来ている』
小学校低学年の頃の自分もそうでした。
ひとつは、ちゃんと食べるため、もう一つは、給食時間中に学校放送でスピーカーから流れてくる『彦一とんちばなし』を聴くためでした。とても楽しみにしていました。学校の成績はさっぱりでしたので、給食の時間がなかったら学校に行かなかったかもしれません。
この映画は、中学生が鑑賞者の対象となる映画だろうかという気持ちで観始めました。
『鯨のオーロラソース』から始まります。
あとで、オーロラ、なるほどという気分になれました。オーロラゆえにまぶしい。
三島由紀夫作品『潮騒』が伏線で、恋愛話もあります。
アランドロンがハンサムな男性だというたとえは、古いなあと思いましたが、映画の時代設定は1984年秋でした。(劇中でも若い女性教師からたとえが古いと指摘があります)
中学生たちの教室掃除、後片付け、机並べのようすを映像で観ていたら、自分にもあんなときがあったと思い出しました。
学校の教育理念が『食育健康』です。
栄養のバランスが悪いと脳にも悪影響があります。
なんとなく教室内の生徒数が少ない。
あまりだ先生による給食のおいしい食べ方のレクチャーです。(教えること。説明)
俳優さんは、よくあんなに長い時間、ひとり芝居ができるものだと感心しました。
びん牛乳の紙ふたがうまくめくれないシーンが出てきます。
そういうこともあったなと思い出しました。
最近は、映像を観て、思い出すことばかりです。
遠い過去の記憶の掘り起こしになっています。
『ひとりパーティ』とか『うまさげ』という表現がおもしろい。
一人称ひとり語りの小説を読むようです。
暴力先生ですが、おもしろい。
すきやき給食はゴージャス(豪華)です。
わりした:鍋料理用の調味料液体
映画では、子どもが増えて、給食をつくるための設備が用意できず、給食は廃止だそうです。
必要な給食数を調達できない。
月水金だけの経過期間をもうけて、あとは弁当だそうです。
こうしてノートパソコンを打っている机の上の本棚に土門拳さんの白黒写真集『筑豊のこどもたち』があります。
11ページ以降に「弁当を持ってこない子」の写真があります。
家が貧しくて弁当のないこどもたちは、自分の席にじっと座っています。
マンガ雑誌を開いて見ています。
本は大事です。そういう時代がありました。
給食廃止で職を失う人がいます。何かをやめれば、何かを失う人がいます。逆に何かを得る人もいます。プラウマイナスイコール0(ゼロ)がこの世の基本です。
あまりだ先生は、自分の気持ちを素直に口に出せない人です。
自分が中学生の頃、生徒会活動をしていたときに、どこかの親から、中学生が、そんなことをするもんじゃないとお叱りの言葉をもらったことがあるのを思い出しました。
今になってわかることですが、中学生である自分たちが働いて、学校運営のために資金を学校に提供しているわけでもなく、学校運営の責任を保有しているわけでもない生徒の立場でした。
たしか、『男子は全員丸坊主』という規則と『町外に出るときは、私服の着用は禁止(原則制服、男子は制帽着用)』という規則を廃止してほしいと、生徒会で学校に強烈に要望をしていました。
昭和40年代ごろまでは校則が厳しかった。軍隊みたいでした。今では笑い話なのでしょう。
映画のほうは、まあ、つくり話なので、感化されないように、ちょっと距離を置いた視点で鑑賞します。
『給食は文化です』
なんでもかんでも「経営優先」が通る時代は、過去のものになっているような気がします。
教育委員会職員の役者さんの風貌はいいのですが、声が高すぎるような気がします。低音の声をもつ人のほうが向いていました。
教師同士の恋愛話は、むりやりなこじつけに見えました。ふたりの年齢差がありすぎるような。
映画の終わりが近づいてきて思ったのは「まだまだ、これから先が長い(人生は)。はるかに遠い」
ラストシーン付近を観ていて、昔は、学校は週休二日制ではなく、土曜日は午前中までの半ドンで、小学校のときの先生は、午前中の授業が終わると、児童たちに声をかけてくれて、みんなで先生といっしょに学校のそばにあるうどん屋へ行き、うどんをおごってくれました。(先生が全部のお金を出してくれました)今はそういうことはしちゃいけないのでしょう。
映画のほうは、心をかよいあわせることで「愛」が生まれていました。いい映画でした。
前回「おいしい家族」という邦画を観たので、今度は「おいしい給食」という邦画を観てみました。単語「おいしい」を頭に付けると観客が増えるのだろうか? よくわかりません。2020年のはやりだったのだろうか。
続きもののドラマの映画化らしい。
給食を愛する先生がいて、生徒がいます。
中学一年生担任という設定です。
『給食のために学校に来ている』
小学校低学年の頃の自分もそうでした。
ひとつは、ちゃんと食べるため、もう一つは、給食時間中に学校放送でスピーカーから流れてくる『彦一とんちばなし』を聴くためでした。とても楽しみにしていました。学校の成績はさっぱりでしたので、給食の時間がなかったら学校に行かなかったかもしれません。
この映画は、中学生が鑑賞者の対象となる映画だろうかという気持ちで観始めました。
『鯨のオーロラソース』から始まります。
あとで、オーロラ、なるほどという気分になれました。オーロラゆえにまぶしい。
三島由紀夫作品『潮騒』が伏線で、恋愛話もあります。
アランドロンがハンサムな男性だというたとえは、古いなあと思いましたが、映画の時代設定は1984年秋でした。(劇中でも若い女性教師からたとえが古いと指摘があります)
中学生たちの教室掃除、後片付け、机並べのようすを映像で観ていたら、自分にもあんなときがあったと思い出しました。
学校の教育理念が『食育健康』です。
栄養のバランスが悪いと脳にも悪影響があります。
なんとなく教室内の生徒数が少ない。
あまりだ先生による給食のおいしい食べ方のレクチャーです。(教えること。説明)
俳優さんは、よくあんなに長い時間、ひとり芝居ができるものだと感心しました。
びん牛乳の紙ふたがうまくめくれないシーンが出てきます。
そういうこともあったなと思い出しました。
最近は、映像を観て、思い出すことばかりです。
遠い過去の記憶の掘り起こしになっています。
『ひとりパーティ』とか『うまさげ』という表現がおもしろい。
一人称ひとり語りの小説を読むようです。
暴力先生ですが、おもしろい。
すきやき給食はゴージャス(豪華)です。
わりした:鍋料理用の調味料液体
映画では、子どもが増えて、給食をつくるための設備が用意できず、給食は廃止だそうです。
必要な給食数を調達できない。
月水金だけの経過期間をもうけて、あとは弁当だそうです。
こうしてノートパソコンを打っている机の上の本棚に土門拳さんの白黒写真集『筑豊のこどもたち』があります。
11ページ以降に「弁当を持ってこない子」の写真があります。
家が貧しくて弁当のないこどもたちは、自分の席にじっと座っています。
マンガ雑誌を開いて見ています。
本は大事です。そういう時代がありました。
給食廃止で職を失う人がいます。何かをやめれば、何かを失う人がいます。逆に何かを得る人もいます。プラウマイナスイコール0(ゼロ)がこの世の基本です。
あまりだ先生は、自分の気持ちを素直に口に出せない人です。
自分が中学生の頃、生徒会活動をしていたときに、どこかの親から、中学生が、そんなことをするもんじゃないとお叱りの言葉をもらったことがあるのを思い出しました。
今になってわかることですが、中学生である自分たちが働いて、学校運営のために資金を学校に提供しているわけでもなく、学校運営の責任を保有しているわけでもない生徒の立場でした。
たしか、『男子は全員丸坊主』という規則と『町外に出るときは、私服の着用は禁止(原則制服、男子は制帽着用)』という規則を廃止してほしいと、生徒会で学校に強烈に要望をしていました。
昭和40年代ごろまでは校則が厳しかった。軍隊みたいでした。今では笑い話なのでしょう。
映画のほうは、まあ、つくり話なので、感化されないように、ちょっと距離を置いた視点で鑑賞します。
『給食は文化です』
なんでもかんでも「経営優先」が通る時代は、過去のものになっているような気がします。
教育委員会職員の役者さんの風貌はいいのですが、声が高すぎるような気がします。低音の声をもつ人のほうが向いていました。
教師同士の恋愛話は、むりやりなこじつけに見えました。ふたりの年齢差がありすぎるような。
映画の終わりが近づいてきて思ったのは「まだまだ、これから先が長い(人生は)。はるかに遠い」
ラストシーン付近を観ていて、昔は、学校は週休二日制ではなく、土曜日は午前中までの半ドンで、小学校のときの先生は、午前中の授業が終わると、児童たちに声をかけてくれて、みんなで先生といっしょに学校のそばにあるうどん屋へ行き、うどんをおごってくれました。(先生が全部のお金を出してくれました)今はそういうことはしちゃいけないのでしょう。
映画のほうは、心をかよいあわせることで「愛」が生まれていました。いい映画でした。
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