2021年11月18日

おいしい家族 邦画

おいしい家族 邦画 2019年公開 fuluフールー動画配信サービス

 最近のはやりです。
 お父さんが、お母さんになるのです。

 お化粧がらみのシーンで始まって、女の人はたいへんだなあと同情しつつも、映画では、変身によって、ハッピーになれるということを教えてくれるシーンもあります。

 不思議で、奇妙な映画でした。否定はしませんが、ついていけそうもありませんでした。ただし、世間に訴えたい気持ちは伝わってきました。
 父:50代後半ぐらい。高校の校長先生ですが、三年前に妻を亡くし、三年後に妻の来ていたワンピースを着て女性になり、女子高生の連れ子がいる男性と結婚(養子縁組)をする。
 長女:離島を出て、東京の化粧品店で働く。メイクアップアーティストみたいな仕事です。結婚しているけれど、夫とはうまくいっておらず離婚しそうです。
 長男:長女の弟。スリランカ人の妻がいて、妻は妊娠している。
 長男の嫁:スリランカ人
 父の夫(同性婚のようなものです):40代ぐらい。
 父の夫の娘:父の夫である男性と血縁関係があるかどうかは怪しいとのこと。
 なんだか、くちゃくちゃです。主人公は長女です。

 料理の映画でもあります。おはぎへの思い入れが深い。
 観ていて思いついた自分自身の親族のこととして『はらいっぱい、ごはんやおかずやくだものを食べさせてやりたい(孫たちへ じいじとばあばより)』

 吉本ばなな作品「キッチン」のようでもあります。

 自由な学校(高校)です。
 性別にこだわるほうが少数派の島民です。

 父親が抱く亡くなった奥さんへの強い愛情があります。

 映像に出ているスリランカ人の奥さんのようすをみていて、入国管理事務所の施設で亡くなったというニュースになったスリランカ人女性のことが思い出されました。お気の毒なことをしました。謝って賠償したほうがいい。

 長女の訴えとして「(亡くなって)お母さんはいないし、(父が女性のかっこうをして母になって)お父さんは変だし、ここはわたしの実家なのに(他人がいるし)」と困っていますが、ちょっと重苦しい中に『許容』があります。
 お父さんは心が優しい。いたわりの精神が表れています。
 対立してもしょうがない。
 亡くなったおかあさんが『和』へと導いてくれます。
 お父さんの言葉です。『生きていればそれでいい』そして『ありがとう』

 海への愛着がある映像です。

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