2020年09月15日

リトル・ランボーズ イギリス・フランス合作映画DVD

リトル・ランボーズ イギリス・フランス合作映画DVD 2010年日本公開

 コメディドラマという位置づけのわりには、哀れで、物悲しくなってくる根っこがあります。
 父親のいない少年同士が中心になって映画づくりをします。
 シルベスター・スタローンの「ランボー」に刺激されて、「ランボーの息子」というタイトルです。

 イギリス・フランスの教育制度、文化なので、日本人の自分にはすんなり内容を理解できません。宗教のことが色濃く反映されています。
 されど、ラストシーンは、胸にぐっときました。
「(高校生ぐらいの兄が、11歳の弟に)おまえは、唯一の家族だ」
「(主人公の少年が神さまに)家族や友を与えてくださり感謝します」

 父親が芝刈り作業中に脳動脈瘤の病気で死んだという11歳のお人よしのウィル・プラウドフットが主人公です。彼は、気が弱い。物語づくりが好き。映画が好き。母子家庭で、教会の宿舎みたいなところで暮らして教会のお世話になっています。
 ウィルを映画製作の道に誘い込むのが、イカサマ師のような同級生リー・カーターです。彼の父親は彼が生まれた頃にどこかへいっちまったそうです。彼には兄がいます。ローレンス・カーターといいますが、あまりいい青年には見えません。それでも、弟は兄を慕います。

 教会員だから、会員同士を家族とし、他人をきょうだいと呼びます。

 ときに、ハリーポッターみたいな雰囲気あり。

 映画の中に映画制作風景があります。

 カンカン(缶)のカカシがおもしろかった。

 「(ママの恋人に)あんたはパパじゃない!」

 玉手箱をぶちまけたようなラスト付近はキラキラと輝いていました。

 教訓として、「人生は、さみしさをかかえながら進むもの」

 忍者が登場、読めない文字ですが、漢字も登場(日本公開を意識してある?)

 募金をアピールする犬のつくりものが、凧にくくりつけられて空に浮かびます。

 もう(父親の形見の)腕時計は、だれのものでもない感じです。

 ほんとうの友だちになりたかったら、また、家族になりたかったら、お互いによく話をしようというメッセージがあります。

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