2019年11月20日
強運の持ち主 瀬尾まいこ
強運の持ち主 瀬尾まいこ(せお・まいこ) 文春文庫
「ニベア」
ルイーズ吉田こと吉田幸子さん女占い師のお話です。占い師といっても、霊感に基づくものではなく、マニュアルに基づくものです。
占いの相談者は小学生男児です。一ノ瀬賢二、3月3日生まれ、8歳、小学3年生。両親のことを占って欲しい。
読み終えました。途中でからくりには気づけましたが、タイトルのニベアの理由まではわかりませんでした。手の甲に塗るニベアの匂いが鍵になります。読後感がいい。
吉田さんと同居している恋人が、同棲中のようですが、通彦(みちひこ)さんで、市役所職員です。環境美化課所属となっています。この人がどうも強運の持ち主らしい。
気にいった表現などとして、「占いの八割は恋愛のこと」、「祖父母は孫に弱い」
「ファミリーセンター」
しかけには途中で気づけました。
相談者は、黒田まゆみ、17歳、女子高生、占って欲しい相手は、12月29日生まれ、無口でおとなしい。顔は普通。
2006年の単行本発行です。「ジャスコ、ダイエー」、最近では、あまり聞かなくなった店舗名です。
印象に残った表現などとして、「できれば、常連客はつくりたくない」、「悩みは人に話せた時点で半分解決」
「おしまい予言」
ものごとの終わりを予感できる能力をもった男子ジュリア武田平助22歳大学4年生が、ルイーズ吉田のアシスタントにつきます。秘密である占いの相談に第三者が同席するのはどうかという疑問に立ちながら読みました。人の命がからむのですが、いいお話でした。
全体的に女性向けの小説です。推理小説の要素もあります。
印象に残った表現として、「世の中には目に見えないものが見えるひとが山ほどいる」
どういうわけかわからないのですが、ルイーズ吉田さんの恋人である通彦さんは、料理に無頓着で、鍋の中にふつうは入れないものを入れるくせがあります。カキ鍋、寄せ鍋、キムチ鍋などに、マカロニ、たらこだったっけ、なんかを入れます。葛切りを入れたこともありますが、奈良出身のルイーズさんにとってはふつうのことだそうです。
「強運の持ち主」
ラストはいい終わり方だと思いますが、なんとなく、拍子抜けしたような気分でした。
仕事のアシスタントをつけたルイーズ吉田さんです。アシスタントは離婚母子家庭の竹子さん、お子さんは男の子で5歳の健太郎くんです。
パートナーの市役所勤務通彦さんの市町村合併話はなつかしい。そういう時期が確かに2000年代に入ってからありました。時が経つと忘れてしまうものです。
金魚につけた名まえが、ポチとかミケとか。ちょっとずらして書くのがこの小説の特徴です。
「ニベア」
ルイーズ吉田こと吉田幸子さん女占い師のお話です。占い師といっても、霊感に基づくものではなく、マニュアルに基づくものです。
占いの相談者は小学生男児です。一ノ瀬賢二、3月3日生まれ、8歳、小学3年生。両親のことを占って欲しい。
読み終えました。途中でからくりには気づけましたが、タイトルのニベアの理由まではわかりませんでした。手の甲に塗るニベアの匂いが鍵になります。読後感がいい。
吉田さんと同居している恋人が、同棲中のようですが、通彦(みちひこ)さんで、市役所職員です。環境美化課所属となっています。この人がどうも強運の持ち主らしい。
気にいった表現などとして、「占いの八割は恋愛のこと」、「祖父母は孫に弱い」
「ファミリーセンター」
しかけには途中で気づけました。
相談者は、黒田まゆみ、17歳、女子高生、占って欲しい相手は、12月29日生まれ、無口でおとなしい。顔は普通。
2006年の単行本発行です。「ジャスコ、ダイエー」、最近では、あまり聞かなくなった店舗名です。
印象に残った表現などとして、「できれば、常連客はつくりたくない」、「悩みは人に話せた時点で半分解決」
「おしまい予言」
ものごとの終わりを予感できる能力をもった男子ジュリア武田平助22歳大学4年生が、ルイーズ吉田のアシスタントにつきます。秘密である占いの相談に第三者が同席するのはどうかという疑問に立ちながら読みました。人の命がからむのですが、いいお話でした。
全体的に女性向けの小説です。推理小説の要素もあります。
印象に残った表現として、「世の中には目に見えないものが見えるひとが山ほどいる」
どういうわけかわからないのですが、ルイーズ吉田さんの恋人である通彦さんは、料理に無頓着で、鍋の中にふつうは入れないものを入れるくせがあります。カキ鍋、寄せ鍋、キムチ鍋などに、マカロニ、たらこだったっけ、なんかを入れます。葛切りを入れたこともありますが、奈良出身のルイーズさんにとってはふつうのことだそうです。
「強運の持ち主」
ラストはいい終わり方だと思いますが、なんとなく、拍子抜けしたような気分でした。
仕事のアシスタントをつけたルイーズ吉田さんです。アシスタントは離婚母子家庭の竹子さん、お子さんは男の子で5歳の健太郎くんです。
パートナーの市役所勤務通彦さんの市町村合併話はなつかしい。そういう時期が確かに2000年代に入ってからありました。時が経つと忘れてしまうものです。
金魚につけた名まえが、ポチとかミケとか。ちょっとずらして書くのがこの小説の特徴です。
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