2019年05月13日

あまちゃん DVD

あまちゃん DVD 2013年 平成25年

第1巻 第1週「おら、この海が好きだ!」 第2週「おら、東京さ帰りたくねぇ」
 リアルに放映されていた時期は、仕事をしていたので映像を見たことはありません。
 東野・岡村の旅猿DVDで、ロケ地巡りを見ました。今回、第1巻を見て、①駅前の商工会が入っているビル②灯台がある堤防の先端③まめぶという汁④驚いたという「じぇじぇじぇ」の意味⑤北三陸鉄道リアス線で、うに丼と電車の中の車内販売⑥琥珀(こはく)の産地⑦監視小屋⑧海女さんたちが記念撮影をした岩場⑨フットボールアワーの岩尾さんがこっそり訪ねたという喫茶店などの意味がわかりました。
 観始めは、児童文学の「アルプスの少女ハイジ」を思い出しました。都会が東京で、アルプスが三陸海岸です。ゼベットおじいさんは、おばあさんですが、天野夏さんです。おばあさんが、「夏」、その娘が、「春子」、孫娘が「アキ」で、季節で名前が付けられていることがわかります。
 町おこしのドラマだと思うのです。観光と名物となにかしらのイベント。
 東日本大震災をからめるのは、脚本を書くほうとしては勇気がいったと思うのです。
 心に残ったフレーズとして、主人公の天野アキが、東京だと自分は、「地味で暗くてぱっとしない。(高校の教室内では、存在すら認められてもらえない)」がんばれと応援したくなります。
 24年間絶縁状態の親子というのは、なさそうで、現実にはあると思うのです。
 主人公天野アキ(能年里奈、その後、のん) 母親天野春子(小泉今日子) 祖母天野夏(宮本信子) 

第2巻 第3週「おら、友だちができた!」 第4週「おら、ウニが獲れねぇ」
 天野アキが、海に潜ってもなかなかウニが獲れないのが、見ていてどうしてとれないのかがわかりませんでした?
 祖母の「去る者は追わず。来る者は拒まず」のセリフがいい。祖母と母の思い切りがいいセリフのやりとりが感じいい。それから、野アキがアイドルになりたいと発言する同級生の足立ユイにときおり「かっけー」と言うのがいい。
 夏ばっば=夏おばあさん。
 親に向かって、「矛盾だらけだよあんたは」といいつつ、言った本人も矛盾だらけの親になっていく。
 舟木一夫さんの星よりひそかにのBGMがいい。いつでも夢を。
 足立家の父親と息子の対立は深刻です。このドラマは、町おこしをテーマとしながら、親と子の対立と克服を目指していくのでしょう。

第3巻 第5週「おら、先輩が好きだ!」 第6週「おらのじっちゃん、大暴れ」
 足立ユイさんの個性が面白い。ただ可愛いだけではアイドルはやれないという彼女の主張です。
 今頃ですが、主人公世帯の苗字「天野」は、「海女の」からきていることに気づきました。
 天野アキさんとひとめぼれした相手の「ミサンガ」がらみのお話しにはいろいろ笑いました。
 家出をして24年間家に帰って来なかった小泉今日子さんですが、たしか、車寅次郎も家出して20年間家に戻りませんでした。
 次週からおもしろくなりそうな予告でした。
 死んだと思っていたおじいさん蟹江敬三さんが登場するわけですが、ご自身はこのドラマの翌年に、69歳で胃がんのために病死されておりしみじみしました。

第4巻 第7週「おらのママに歴史あり」 第8週「おら、ドキドキがとまんねえ」
 若い頃、アイドルになりたいと東京へ出たことを子どもに隠さずともいいのにと思っていたら披露がありました。アイドルの条件として、応援していると、元気が出てくるという部分が良かった。
 翌週の三角関係、主人公の失恋は、狭い人間関係のドラマ登場人物の数のなかでやりくりするためにはしかたがないのでしょう。この先を知らないので、展開が楽しみです。
 2008年12月頃の設定です。東日本大震災の発生が2011年3月11日、ドラマの放映が2013年上半期です。

第5巻 第9週「おらの大失恋」 第10週「おら、スカウトされる」
 ひとりの男性をめぐる三角関係が勃発です。
 旅猿に出た田原俊彦さんの物まねをする男性芸人の原俊作さんという人が出てきました。おもしろかった。
 曲、潮騒のメモリーの歌詞が、三島由紀夫氏の潮騒が素材になっていることに気づきました。伊勢湾に浮かぶ舞台の神島は陸地や船から何度か見たことがあるので親しみが湧きます。
 細かい動作に工夫がこらされていて笑いました。
 方言が色気を消して人間らしい言葉を発しています。そこが人として安心できる部分です。

第6巻 第11週「おら、アイドルになりてえ!」 第12週「おら、東京さ行くだ!」
 登場人物の「東京はあの子が思うほど夢の国じゃない」という言葉にじんとくるものがあります。
 ところどころおかしくて笑ってしまいます。
 アキとユイのふたりが、東京行きの高速バスに乗車したと安心したら、それは、地域内の循環バスで、終点が漁協前で、笑いました。
 祖母、母、娘の三世代が、対立と対立の関係にあり、アイドルになるならないの話、女子の世界のいざこざです。
 アイドルになると不幸になる。心が折れるとあります。人間社会は、理屈では解決できない時もあります。
 「鉄道とは」とか、「天野アキの性格設定が良い」とか考えながらの母と娘の別れのシーンでした。東野・岡村の旅猿で、岩手県朝ドラロケ地を巡る旅のときに、ジミー大西さんが海岸で列車に向かって旗を振っていたことの意味がようやくわかりました。

第7巻 第13週「おら、奈落に落ちる」 第14週「おら、大女優の付き人になる」
 人情ものでときおり涙あり、笑いありで心地よい。
 水口役の松田龍平さんが将来の夢を語るシーンが良かった。
 お寿司を巡るてんまつが楽しかった。
 主人公は純朴です。
 ユイさんは、ぐれた姿のほうがぴったりくるのは女優向きなのでしょう。
 日本各地の方言、楽しかった。

第8巻 第15週「おらの仁義なき戦い」 第16週「おらのママに歴史あり2」
 アイドルグループ内の総選挙、有名女優の付き人、東京に進出したものの、なにをやってもうまくいかない主人公天野アキ18歳です。どうしたらいいのだろうか。相方の北乃ユイの家庭もうまくいかない。
 アキの母親の過去も深刻で、物語は、深い苦しみの位置に沈み続けます。
 だれかが言った「がまんしろよ」の言葉が貴重です。
 対立して、思いっきり言い合いをするシーンが、うらやましくもあります。

第9巻 第17週「おら、悲しみがとまらねぇ」 第18週「おら、地元に帰ろう!?」
 このDVDを順番に見ている途中で、出演者のひとりが薬物使用で逮捕されました。毎週「いだてん」も見ているのでびっくりしました。DVDではこのあともかなりの数のシーンに登場して、いい味を出しているのに残念です。

 プライドをもつ。自分の人格に自信と誇りをもつ。
 劇中は修羅場です。おもしろい。禁止事項がありません。
 夢を追う。
 気持ちを突き動かす場面が続きます。
 あたりまえのことをあたりまえにやりましょうというメッセージがあります。
 奇をてらわない(わざと普通と違うことをして人の目を引こうとする)
 携帯電話の使い方がうまい。

第10巻 第19週「おらのハート、再点火」 第20週「おらのばっば、恋の珍道中」
 主人公天野アキは、GMTをプロモーションする事務所を辞めた今、こうつぶやきます。『国の法律以外、自分を縛るものはない』
 天野アキの母、天野春子(小泉今日子)の復讐劇の始まりです。芸能界で売り出すには、コネと運とインチキと嘘でというところがおもしろい。
 コカインで逮捕された人も出ています。演技上手なのに惜しい。
 行方不明だった北乃ユイの母親も登場します。橋幸夫さんも出てきます。コミカルなコント風になってきました。橋さんの歌はきれいで上品です。いいなあ。

第11巻 第21週「おらたちの大逆転」 第22週「おらとママの潮騒のメモリー」
 曲「いつでも夢を」を嫌いというセリフがあるのですが、嫌いな人はいないと思います。
 自分のことばかり考えて、親の言うことを聞かなかったと後悔する娘のセリフに効き目があります。
 おばあちゃんと会って変わりましたというセリフからは、やはりちっちゃい子には、おじいちゃん・おばあちゃんが必要だということがわかります。
 素朴で飾らない。隠さない。安心して見ていられます。
 フェアプレイ。オーディションの結果は、敗者の悲しみのうえに、勝者の喜びがあることがわかります。勝っておごらず、感謝します。
 22週分は盛りだくさんです。映画「潮騒のメモリー 親子の島」の撮影が始まって終わって、2011年3月11日東日本大震災の日、午前中、発災前までいきました。
 登場人物はたくさんでにぎやかです。単身世帯の増加、ふたり世帯、核家族の増加、家族そろっての食事がない毎日という現実の中で、ドラマの中は、昔ながらの大家族、サザエさんとか、男はつらいよフーテンの寅さんとか、そういう世界が繰り広げられます。
 あと、コカイン逮捕の人とか、音楽グループのちゃらいパフォーマー設定とか、女子グループのいざこざとか、いろいろなものが、重なって、ごっちゃになって、観ていて複雑な思いです。
 これまで、こういう名目で隠していた事実が明らかになって、各自がこらえていたものが、ダムの決壊のようにあふれ出してきます。ぶつかりあいのなれの果てです。
 バックに流れる音楽が良かった。
 心に響いたセリフなどとして、「(小泉今日子さんが昔を思い出して歌う時)失敗してもやりなおさない」、「歌を差し替えてしまいました」、「(薬師丸ひろ子さんが小泉今日子さんの歌を聴いて)あー、わたしだ」
 雨のなかのシーンが良かった。アキは親孝行をしました。人生賛歌があります。

第12巻 第23週「おら、みんなに会いでえ!」 第24週「おら、やっぱりこの海が好きだ!」
 この文章を書き始めたのが、今年の2月2日からで、今日現在は、5月10日です。この12巻を観たあと、ようやく残り、あと1巻のところまできました。そして、2011年3月11日東日本大震災の地震・津波被災シーンから始まりました。
 脚本家としては、地震津波のことは書きたくなかったに違いない。記述がむずかしいからです。されど、書かないわけにはいかない。事実だからです。現実の津波シーンを流さない苦心のあとを感じる映像でした。
 駅長がトンネル内で電車が立ち往生したので、歩いてトンネルの外に出ながら、ゴーストバスターズを歌うのは、これまでに伏線が張ってあったこととして、実感が湧きました。
 出演者の人たちが、日本各地の方言で励まし合うのが、優しくてありがたかった。
 「明日のイベントは、中止じゃなくて、延期だ」
 「だいじょうぶだ。みんな、ぜったい、無事だ」
 根性、精神力、意地、これが好きだから続ける。これを愛しているからがんばる。魂がこもっています。
 主役の個性設定として、いちずでまっすぐなところが成功しています。
 復興の話に続きます。
 「あたりまえに、きのうと同じ日が、あした来るわけじゃない」
 「ハードな体験をして、今は、それを乗り越えようとしている」印象的だったセリフです。
 コカインで捕まった人が、重要な役割で長時間出演していたことに驚きました。残念なことです。やはり、人間はストレス解消のためになにかに中毒にならないと気持ちがもたないのだろうか。合法的なことで中毒にならねば。

第13巻 第25週「おらたち、いつでも夢を」 最終週「おらたち、熱いよね!」
 ドラマは終わりに近づいてきて、これまでのことの振り返りの時間帯が長くなってきました。そんななか、主役のアキが未来を語ったのが良かった。
 なつばっぱのセリフ、「(娘が)めんこい娘(孫)を連れてきてくれた」は、孫を授かる実体験をしている人にとっては深い実感があります。
 鉄道車窓からの見送りは、自動車や航空機と違って、せつなさで心が深まります。
 薬師丸さんが歌うシーンで、ワイヤレスマイクの乾電池がとれて空中を飛ぶシーンが楽しかった。
 楽曲「潮騒のメロディー」を使って、最初から最後までを貫いた作品でした。すごい。大河ドラマいだてんもおもしろいに、そちらは低視聴率で残念です。
 悪人と思っていた人(荒巻さん)が善人だった。
 「三代前からマーメイド」の歌詞が良かった。
 蟹江敬三さんは亡くなってしまいましたが、役者さんは、もしかしたら、これが自分にとって最後の作品になるかもしれないと思って演技をするときもあるのでしょう。
 なつばっぱの「これからは、おめたちの時代だ」も良かった。
 終わって、女性のドラマだったのだなあと認識しました。
 出演者も見ているほうも、やりとげたという達成感があります。

(ビデオ観た翌朝に目覚めて)
 もうあのときには戻れない。もうこの時は訪れない。いまの人生を楽しもう。そんなフレーズが思い浮かびました。

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